© 2025 NetGalley LLCAll Rights Reserved
『死んだ山田と教室』金子玲介講談社
《私がずっとデビューを待ち望んでいた新人の、ユーモアと青臭さと残酷さと優しさが詰め込まれた快作です。――金原ひとみ》
夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、二年E組の人気者だった。二学期初日の教室。悲しみに沈む教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきたーー。教室は騒然となった。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。「俺、二年E組が大好きなんで」。声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまった――。