
まってまっておうちくも
稲垣あきら/作
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刊行日 2025/03/18 | 掲載終了日 2025/02/28
ハッシュタグ:#まってまっておうちくも #NetGalleyJP
内容紹介
家の中で見かける、ちっちゃなクモ。その大きな目玉を、覗いたことはありますか? 見つめ、追っかけ、捕まえる! 「実はいちばん身近な虫」との交流を、ほんわりと温かいタッチと、ときにダイナミックな構図で描き出します。
家の中で見かける、ちっちゃなクモ。その大きな目玉を、覗いたことはありますか? 見つめ、追っかけ、捕まえる! 「実はいちばん身近な虫」との交流を、ほんわりと温かいタッチと、ときにダイナミックな構図で描き出します。
おすすめコメント
家の中でピョンピョコはねるあのクモは「ハエトリグモ」という名前。今度見かけたら、そっと近寄って、その顔をのぞきこんでみてください。キラキラと光る大きな瞳に驚くはずです。かれらの魅力を、もっと伝えたい! そんな思いで作った絵本です。
家の中でピョンピョコはねるあのクモは「ハエトリグモ」という名前。今度見かけたら、そっと近寄って、その顔をのぞきこんでみてください。キラキラと光る大きな瞳に驚くはずです。かれらの魅力を、もっと伝えたい! そんな思いで作った絵本です。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784652206737 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
ページ数 | 32 |
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NetGalley会員レビュー

家クモって、どこからきたのか、どこにいくのか、ほんとに神出鬼没で、こどもの好奇心をそそるものですよね。
それをとてもうまく絵本にしてあると思いました。
机の下からの、クモから、子どもからの目線での構図がとてもよかったです。
絵柄が優しくかわいらしくて、ほわっとした気持ちになる絵本でした。

お母さんがいなくなった時、小さなおうちくも(ハエトリグモ)を見つけた幼いこうくん。喜んで「まって、まって」と追いかけっこを始めてしまった。
読んでいても楽しく、またこうくんのこれから先のことを考えさせられた絵本。
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こうくん目の前、テーブルを素早く跳びながらよこぎっていくおうちくも(ハエトリグモ)。それを追っていくこうくんが「まって まって」とお母さんの口癖を連発する様子にニコッとしてしまった。それだけ本気なことに。そして、小さくて巣も張らない、でもきらわれれがちなおうちくもを全然いやがらないことに。
それにしても、おうちくもだって必死だろう。まだ幼いこうくんでも、おうちくもにとってはあまりにも巨大なんだから。
でも、安心した隙をついて…… ああ、惜しい。
こうくんとおうちくもの追いかけっこは続く。嬉しさと必死さが共に伝わってくる様子に思わず微笑んでしまう。
でもやっぱりこうくんは優しい子。生き物が大好きな子。だから手のひらを歩き回るおうちぐもをそっとしたままで、くすぐったさを感じてる。どんなに必死に追いかけても、それは可愛いから。不思議だから。絶対に殺したり、意地悪はしないんだよね。
こうくんみたいな子がもっといて、命を大切にする大人になってくれるといいな。

こうくんの視点で始まる物語なんだけど、途中でくもさんの視点と分け合って、
くもさんになった気分にもなる、とても客観的というかどちらの側にも立てる視点で描かれていて面白いです。
くもを嫌がることなく、楽しいから追いかけるこうくんの無邪気さと、
何とも退屈な待ち時間も、ふとしたことで楽しく過ごせた記憶がありませんかっていう、
じぶんや他人の問いかけができる本で面白かったです。

こうくんは初めておうちくも(ハエトリグモ)を見た驚きと興奮で、一生懸命後を追います。すばしっこいハエトリグモは、わたしの経験からもなかなか捕まえられないです。こうくんが勢いをつけて手を出したり、机の下に潜ったり、奥行きのある絵でスピード感が感じられました。
ハエトリグモは小さいのでじっと見ても細部はわからない。図鑑か何かで拡大して姿を見た時には、こんな顔をしてたのか⁉︎とびっくりしました。こうくんがお母さんに折り紙を教えてもらうのを待つ時間で、おうちの中での、小さな科学の体験でしたね。因みにわたしはハエトリグモが大好きです。

探し物はなんですか。見つけにくいものですか。そんなメロディが聴こえてきそうな絵本。ぴょん。テーブルの上にひょっこり現れる小さなクモ。どこからやってきたのか、一瞬目を離すと見失ってしまう。ぴょんぴょん。忘れた頃にまた現れて、必死に追いかけようとしても、いつの間にか消えてしまう。日常の愉しさを掬い取り、子どもの純真さを描いている。どこにもいない。この部屋から出られないんだから、きっと近くにいるはずなのに。ぴょんぴょんぴょん。いた。まて。あれっ、またいなくなっちゃった。夢の中へ行ってしまったのだろうか。いたー。