
ジンジャ野みまもりさん1
ボケバケ探偵団
仙田学
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刊行日 2025/03/21 | 掲載終了日 2025/03/21
ハッシュタグ:#ジンジャ野みまもりさん1 #NetGalleyJP
内容紹介
やさしい天然少年サブロー君とおてんばツッコミ少女みんとちゃんは小学4年生。ある日、ふたりに同級生の妹のつなちゃんが相談をもちかけてきた。なにやらここのところ夜になると、姉のやくみちゃんの様子がおかしくなるらしい。「それは心配やんなあ。気になるやんなあ」……
つなちゃんに同情したふたりは、お泊まり会を計画して、やくみちゃんの様子を見張ることに。そこで目にしたのは、あまりに意外な姿のやくみちゃんだった。あらためてつなちゃんによくよく事情を聞いてみると、やくみちゃんがおかしくなったのは、ふしぎな神社に迷いこみ、ナゾのおばあさんにもらったジュースを飲んでから。
じゃあ、そのおばあさんを見つけないと! 放課後、サブロー君たちがあてどなく探し回っていると……「なんやあんたら」「わたしは神社の見魔森やっ!」。トボケた小学生たちがオバケに出会う、ゆかいなホラーコメディ第二弾!
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784863898974 |
本体価格 | ¥1,300 (JPY) |
ページ数 | 136 |
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NetGalley会員レビュー

軽い内容に見えて、でも、しっかりした文体で読み応えもばっちり。
それになんといっても会話劇のおもしろさ。吉本新喜劇というか、リアル関西の子どもの世界という感じで、今までにない児童書の世界が展開されていきます。
前回の作品も読みましたが、なんだかこっちのほうが、新キャラがいい味だしているし、読みやすいし、表紙もいいし、おすすめだなあと思います。
シリーズ化されているみたいで、これからが楽しみ、楽しみ!
ひとつ心配なのは、田中六大さんの挿絵が間に合うかどうかということでしょうか。どんどん刊行数を増やしてほしいところですが、売れっ子画家さんと組んでしまったところが痛し痒しというところかもしれませんね。
読ませていただきありがとうございました!

小学4年生のサブローとみんとは、妖怪やバケモノ騒ぎを解決しようとする中で大切なことに気づいていく。
そのきっかけをくれる、「子ども110番」のゼッケンを付けた不思議な〈見魔森さん〉って何者?
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『ネコ耳やくみちゃん』
小学4年生の2人。慌てん坊だが正義感の強いサブローと、心配性だが面倒見がいいみんと。会話も行動もすれ違い気味だが、互いの意図はしっかり伝わりあっている。それだけ相手のことがわかっているベストコンビ、正義の二人組なんだな。
人は良い面ばかりではなく、暗い面も持っている。大切なのはそのバランス。サブローとみんとはネコ耳妖怪になりかけたやくみちゃんを助けた。それは「元に戻した」のではなく、「バランスをよくした」ということ。だから、やくみちゃんは前より生き生きしているね。
それを喜ぶ2人は、どんなことをしたのか、理屈じゃなくて心で感じてるはず。
ならば、怪しさ100点満点の見魔森さんは何者? 緑色のTシャツに「子ども110番」のゼッケンの意味は?
『えりちゃんと食わず先生』
いっちーの訴えに半信半疑のサブローとみんと。でも、それは本当で給食の量がどんどん減っていく。
3人は人知れず給食を食べていくバケモノ「食わず先生」を見つけるが、逆にピンチに。でも見魔森さんは言っていた。「仲良くできたらええねんけど」と。
そう。〈悪いこと〉をしているように見えても、そうでない理由があることだってある。だから、仲良くなることだってできる。怖い目にあったけど、純な心の3人は素直にそれを受け入れられた。
ならば、不思議な「ジンジャ野見魔森さん」って何者だろう? 胸に輝く「子ども110番」ってどんな意味なんだろう?
それは、これからきっとわかってくるはず。サブローとみんとの心の成長に合わせて。

地の文は標準語、会話文は関西弁で、とても楽しく読めた。
それぞれのキャラクターが立っていて、登場人物みんなが愛おしかった。
軽くて面白い話なんだけど、自分を抑えていた子が、自分らしく行動できるようになるエピソードでは、「いい子を演じなくてもいいんだよ」とメッセージがあったりして、なかなか胸に響く話だった。
タイトルになっている「ジンジャ野みまもりさん」は、それほど登場しなかったけど、でも、彼女の授ける知恵やアイテムが、ここぞという時で、しっかり子どもたちを助けていた。
これは、シリーズの最初の物語みたいだから、次回以降、「ジンジャ野みまもりさん」本人の活躍や背景を読めると期待したい。