小さな神たちの祭り

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刊行日 2025/03/05 | 掲載終了日 2025/03/06

ハッシュタグ:#小さな神たちの祭り #NetGalleyJP


内容紹介

3・11を忘れない──。

感動のTVドラマを作者・内館牧子自らの筆で書き下ろした小説版が、文庫で登場!

3.11を忘れない──。そのような思いで東北放送60周年記念ドラマとして2019年に制作され、文化庁芸術祭テレビドラマ部門で優秀賞を受賞し、日本民間放送連盟賞優秀賞、国際エミー賞最終候補作ノミネートと、国内外で高い評価を得たTVドラマ作品『小さな神たちの祭り』。同作の脚本を執筆した内館牧子氏自らの手によって、完全描き下ろしで小説化された作品が、ついに文庫として登場。

巻末にはドラマで主役を演じた俳優・千葉雄大氏の感動の解説を掲載!



3・11を忘れない──。

感動のTVドラマを作者・内館牧子自らの筆で書き下ろした小説版が、文庫で登場!

3.11を忘れない──。そのような思いで東北放送60周年記念ドラマとして2019年に制作され、文化庁芸術祭テレビドラマ部門で優秀賞を受賞し、日本民間放送連盟賞優秀賞、国際エミー賞最終候補作ノミネートと、国内外で高い評価を得たTVドラマ作品『小さな神たちの祭り』。同作の脚本を執筆した内館牧子氏自ら...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784267024528
本体価格 ¥850 (JPY)
ページ数 256

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NetGalley会員レビュー

本作品中で、『10年経ったらどうなっているんだろう』と主人公が物思い、危惧するシーンがありました。2025年。あれから14年が経とうとしています。当時のことは今でもよく覚えています。ちょうど卒業式シーズンで歌の練習をしているところでした。その後3時間くらい校庭避難。ようやく帰れた時ほっとしたことを覚えています。でもテレビは繋がらないし何が起きているのかわかりませんでした。地震は今でも各地で起きていてその傷跡がまだ癒えない場所も多いなかで、また人の心の傷も癒えない中で時が流れていく。そんな残酷さに抗えない無力さがなんとも言えない。これからどう生きていくかは自分で決められる。そう信じたいと思う作品でした。

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しょっぱなから ぐいぐいと話に引き込まれました。
いっぺんに家族を失う…そうした人がたくさんいた震災からもう10年以上経ちます。
心の傷は癒されずに過ごしている人がたくさんいるはず…。
亡くなった人への想いが 辛く苦しく感じてしまうのではないかと想像してしまいます。
けれど、亡くなった人たちは違う世界で楽しく過ごしている、このお話を読んで、私も前を向いて過ごそうと感じました。
「光」を感じる話です。
ドラマは見ていないのですが、この話を本にしてくださって感謝します。
ありがとうございます!

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一ミリの後悔もない、どころか悔いてばかりいた。
家業のイチゴ農家を継いでいたらよかったんだ。
大学は東京に、なんで拘ったんだよ、俺。
せめて弟だけでも一緒に連れて行っていれば。だってあんなに行きたがっていた。
家族も家業も自宅もすべて失くした。
以来、2011年3月11日は「あの日」と呼ばれる。
あの日、何処にいた?何してた?誰といた?大丈夫だった?
大丈夫だった人なんて一人もいなかった。

いつの間にか、ACジャパン広告がなくなり、街は賑やかになり、
「がんばろう」を鼓舞するコピーを気にもとめなくなる。
それは被災地仙台であっても。

~生きてさえいれば、人は乗り越えられる。新しく生き直すことも、力を合わせることもできる~
為、を慮ってさしだされる言葉が絵空事として流れていく。

急転直下する物語の後半は、想定外だった。思いを超えていた。無為ではなかった。無駄ではなかった。
~思う存分に新しく生きろ~
6年たっても向けなかった前が見えはじめる時が訪れる。まさかの演出。泣かせない再会。
「何おっ立ってんの。座って食べなさい。おかわり、いっぺあっがらね」
いつもの言い草。

鎮魂ではない。悔恨ではない。哀悼ではない。
亘理はイチゴだ。
継投の物語だ。
映像なら10秒で流れる場面が、言葉として語られ、文字として記憶として残る。

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登場人物たちの声が自然と文章から聞こえてくるような没入感を味わいながら読めた。
 私は東日本大震災の発生当時、まだ幼かったため震災がどのようなものだったかといったものは成長してから知っていった。歴史として知っていった。客観的に知っていったからこそ、「小さな神様たちの祈り」のような被害者たちにあまり目を向けられていなかったことを自覚した。
 この作品はもっと世に知れ渡るべきだと、もっと知れ渡ってほしいと切に願っている。
 とてもいい作品でした。

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3.11の東日本大震災で家族全員を失った主人公の物語。阪神淡路大震災同様、3.11が記憶ではなく、いつの間にか歴史上の出来事としてとらえられてしまう恐ろしさ。実際にはありえないシチュエーションかもしれないが、被災者の想いに寄せた本作には心が揺さぶられた。千葉雄大主演のドラマを是非見てみたい。

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大切な家族ともう二度と会えないという喪失感、あの日一緒に東京へ来たがっていた弟に対する後悔を抱えている晃。表面上は、明るく前向きに見えるように無理をしている様子がとても心配でした。ですが、ある日亡くなったはずの祖父のタクシーに乗せられ、もう2度と会えないと思っていた家族たちと再会する。現実離れしているけれど、この物語を読んで救われる人がたくさんいるのではないかと思います。亡くなった家族もどこかで幸せに暮らしていると、そしてその家族からいつも見守られていると思うことができた晃が、自分の幸せと、これからはきっと新しい家族の幸せを考えて生きられる希望のある物語でした。

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東日本大震災からもう14年が経過しすっかり過去の事になってますが本文中にもあるように3-11になるとやはり思い出させられる。直接的に被害に遭ったりもしておらず近親で被災した方もいなかったのでどこまで寄り添えるかという点ではあまり自信ないですが、そちらが地元でという方は程度の大小はあれどこういう気持ちになるところもあるんでしょうね。

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東日本大震災で家族全員を失った晃。恐らく実際にこのような立場になってしまった人もいらっしゃると思います。私には想像することしかできないけれど、その想像ははるかに及ばないに違いない。それでもこうして小説にしていただいたことで晃の中の重いものに近づくことができたような気がします。亡くなった方が大切な人のことを生き残ってずるいなんて絶対に思っていないはず。そしてあちらの世界で楽しく過ごしていると思いたいです。映像化された作品を観ていないのですが、文庫化されたのを機に是非また放送して頂けないでしょうか?関係者の皆様よろしくお願いします!

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