マグルスウィックの森のおはなし
ヴィッキー・カウイー作 チャーリー・マッケジー絵 小宮 由訳
ログインするとリクエスト可能か確認できます。 ログインまたは今すぐ登録
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2025/03/31 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#マグルスウィックの森のおはなし #NetGalleyJP
内容紹介
英国から届いた
新古典ファンタジー
子どもから大人まで
ふしぎな世界にご案内
マグルスウィックの森の
5つの物語
『ハリー・ポッター』シリーズの出版元として知られるブルームズベリー社から届いたファンタジー童話短編集です。
イングランドの北東部、
むらさきのヒースの花で おおわれた
マグルスウィックの森のちかくには、
ヒツジがいる草原があり
きよらかな水をたたえた
ふかい川がながれています。
そばには村もあって、
教会と 小さな家が ならんでいます。
そんな うっとりするような場所が
このおはなしの舞台なのです。
森でくり広げられる妖精たちのサンダンス、摩訶不思議な馬の精霊・ケルピー、ややこしいモグラのメルヴィン……、マグルスウィックの森は、ちいさな生命が躍動する豊かな時間で満たされています。今日はどんなお話が待っているのでしょうか?
かわいらしいイラストと、やさしい語り口が心地よい5つのお話は、当初、作者であるヴィッキー・カウイーにより自費出版されました。それが評判を呼んだことで出版社の目にとまり、このたびブルームズベリー社がワールドライツを獲得しました。
「くまのプーさん」や「ピーターラビット」の世界が好きなあなたにぴったり。新古典ファンタジーの誕生です。
5つのお話は、お休み前の静かな時間にぴったり。夢の手前のまどろみタイム。子どもから大人まで、森の中へといざないます。
「マグルスウィックの森の魔法」「ふしぎな昆虫」「スニッティントン屋敷のひみつ」「モグラのあな」「馬の精霊ケルピー」
おすすめコメント
■著者プロフィール
ヴィッキー・カウイー
子どもの頃から古典に親しみ、詩を書いていた。本作を含む物語を書きはじめ自費出版したところ、ブルームズベリー社の目にとまり、本作でデビュー。田園地方と馬を愛し、現在は、夫と4人の子どもといっしょに英国ノース・ヨークシャーに暮らしている。
小宮 由(こみや ゆう)
翻訳家。1974年、東京生まれ。2004年より東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。主な訳書に『さかさ町』(岩波書店)、『しょうぼうしの くまさん』(福音館書店)、『イワンの馬鹿』(アノニマ・スタジオ)、『黒い蜻蛉 小説 小泉八雲』(佼成出版社)など。
販促プラン
応援メッセージ大募集!お寄せ頂いた感想を、POPまたは広報宣伝物に使用させて頂きます!
※掲載文字数に制限がありますので、一部抜粋の上、整理した文面になります。※実名を使用する場合には、事前にご連絡・確認を致します。
《レビュー募集期間》~2025年3月31日午前10時
応援メッセージ大募集!お寄せ頂いた感想を、POPまたは広報宣伝物に使用させて頂きます!
※掲載文字数に制限がありますので、一部抜粋の上、整理した文面になります。※実名を使用する場合には、事前にご連絡・確認を致します。
《レビュー募集期間》~2025年3月31日午前10時
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784074611034 |
本体価格 | ¥2,800 (JPY) |
ページ数 | 192 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー

眠る前にお話しして。おばあさんが訪れた五夜、集まってきた子どもたちが楽しみにしている、マグルスウィックの森が舞台の五話。今日の終わりと夢の始まりを、あたたかくやすらぐ声で紡いでくれる物語。生命が宿る妖精の輪、フェアリーリングで踊る素敵な夢、眠りに落ちた後に見た景色はきっと素敵なのだろう。第二夜、この世界で不思議な出来事が起こったときに、おじいちゃんとおばあちゃんは信じてくれた。そのやさしさが沁み入ってくる。第四夜、ヒュー少佐と何も知らないモグラの大決戦、愉快で笑えたなぁ。願い事は叶う。その純真さをいつまでも忘れないために、大人になっても読み続けたい童話。

5人の子どもたちのおばあちゃんがお話してくれる「マグルスウィックの森」のステキな物語たち。
どれもワクワクするお話ばかりで、夜の読み聞かせ本にピッタリです!
ベッドに入るのが楽しみになる作品ばかり。
読み聞かせ本として紹介したいと思いました!

眠る前、ベッドの傍らでおばあさんが聞かせてくれるお話。
子どもへの語りがイギリスらしく、「クマのプーさん」を思いおこします。
短編で、「次はどんなお話?」と、ワクワクします。
子どもと一緒に、あるいは、やはり読み聞かせたい本です。

おばあさんが孫たちのいる家に遊びに来て、毎晩、楽しい話を聞かせてくれる。
テンポがとてもよかった。
たぶん翻訳の方の訳し方がうまいこともあると思う。
挿絵がとても素敵で、イギリス児童文学のいいところが全部詰まっているような、楽しいお話だった。

「これは わたしの/ぼくの 本です 」
まず本の最初の言葉に胸が高まりました。
子供のころ大切な本に自分の名前を書いた覚えはありませんか?
子どもだけでなく、大人もこの本を読んだら「これは わたしの/
ぼくの本です」と名前を書きたくなるでしょう。
5人のいとこたちはみんなのおばあさんがやってくるのを待っています。
夜になるとおばあさんはお話をそれぞれのこどもたちに聞かせてくれます。
イラストも古典の雰囲気あるレトロな感じがまた素敵です。
おばあさんの5つのお話は魔法がかけられたような不思議なお話です。
そのお話はどこか懐かしささえ感じ、大人が読むと子供のときに読んだ本を思い出すかもしれません。想像の翼を心のなかいっぱいに広げておばあさんが語る物語を心の底から楽しみました。
お子さんが眠る前に読み聞かせするのも良いですし、大人が疲れた1日の終わりに読むのにもぴったりです。楽しい気持ちのまま眠りにつき、不思議な物語の続きが夢の中でも見られるかもしれません。

まあまあまあ!なんて不思議なマグルスウィックの森⁉︎
おばあちゃんが孫のひとりひとりに語ってあげる、特別なお話。
妖精も精霊もそこではみんな仲間。同じように生きるものとして語られる。
四面四角の正しいお話じゃなくて、含みの多い、想像力の羽を羽ばたかせることができるわくわくするお話たち。
それに、一晩にひとり限定で、自分のためだけに語ってくれるその特別感がもう、子どもたちには何よりの贈り物に違いありません。
大人のわたしも子どもに帰り、いっしょに聴き惚れました。

子どもの読み聞かせにぴったりなお話
森に住む小さな動物や妖精たちが主人公
そこに傲慢な大人たちが入り込んできます
忠告を無視して小さな住人達を乱暴を働きます
最終的には皆反省させられますが、そこに至るまでの話がとてもユニークで楽しいです
ほのぼのとして温かい世界です
一番印象に残ったのはモグラのあなでしょうか
深いところに住んでいるモグラに対して、上ではとんでもないことをしでかして大変な事態に
クスクスしながら結末を迎えます
ゆったりとした気持ちで耳を傾けたい

最初のページを見て、もうほっこりしてしまった。この本を大切に読んでほしいと言う願いが込もっていたから。
そして始まる、アイルランドの妖精譚が。マグルスウィックの森野物語が。
『マグルスウィックの森の魔法』
気持ちいい秋の日差しの中、女の子の赤い服が可愛い。その女の子より一回りも二回りも小さなノームやガーゴイル達と一緒に並んで歩くうしろ姿が軽やか。どんな表情をしているのかわかるね。どんなおしゃべりをしてるかもわかるよ。
そしてマグルスウィックの森で見つけたフェアリーリング。そこで待っていたのは、集まってきたのは誰だかわかるよね。ここはイングランドの深い森の中だもの。
でも、それは秘密。秘密だから楽しい秘密。
『不思議な昆虫』
男の子が出会ったのは不思議な昆虫。だれも知らない不思議な昆虫。でも、おばあさんだけは知っていた。だから、男の子は願いを込めて息を吹きかける。
ここはマグルスウィックの森。だから信じていいんだね。魔法があるって。
『スニッティントン屋敷のひみつ』
スニッティントン屋敷に住むのはプラムケーキ夫人と、ブラウニー。働き者だけど気難しいブラウニー。
こんな妖精と暮らすのにまず最初なのは、〝それ〟を知ってる人の話をよく聞くこと。だから、プラットさんはどうなった? 秘訣は信じること、大切にすることなんだよね。
『モグラのあな』
働き者のモグラのメルヴィンを勝手に悪者扱いにして、戦線布告する迷彩服のヒュー少佐。彼にアドバイスするサッチャーさんが何で〝モグラ退治の名人〟と呼ばれているのがわかっているのかな? ここはマグルスウィックの森。得をするのは誰なのか決まっているのに。
『馬の精霊ケルピー』
とうとう、5人の子ども達がそろっておばあさんの話を聞く番。
ニーブやトリクシーが舞踏会の招待状をもらって喜ぶ様子が素敵。年月からも重さからも解き放たれてるから。そして、あのネビルも招待されてる。でも、みんなが乗るのは見た目と真逆で邪悪な馬の精霊ケルビーのケビン。
風のように走るケビン。さて、みんなはどうなる?それはもちろん、ここはマグルスウィックの森だから。許されないことは起きない森だから。
そして、お話はおしまい。そして今度はおばあさんが物語になる番。ほら、淡い緑の向こうで並んで呼んでるのは誰?