歳を取っても元気でいるためには、食事と筋肉と心に気を付けることが大事という鎌田先生と崑ちゃんの対談は、とても楽しい雰囲気です。

　崑ちゃんは、鎌田先生の「野菜をたくさん食べて、腸内環境がいいと、うんこは浮く」という説明を聞いてから、自分のうんこが浮いていたら鎌田先生を思い出すんですって(笑)

　食事の時によく噛むということが、口腔フレイル防止に役立つというのも、大事なお話です。食物や水分をキチンと飲み込めないために発生する「誤嚥性肺炎」って実は怖いんですよ。これで死ぬ方もかなりいるんですから。

　そして、難聴を放っておかないことの大事さもよくわかりました。補聴器を嫌がる人が多いですけど、聞こえないというのは大問題なんです。聞こえないことによってコミュニケーション不足になり、そこから認知症が発生しやすくなるということも、忘れてはならないことです。

　「歳を取ってから筋トレなんて」と思わないでください。身体を鍛えると、気分も上がります。幾つになっても元気で暮らすには、じっとしていてはダメなんです。まずはスクワットから始めましょう、崑ちゃんをお手本にして。

ふたりのレジェンドのお話が非常に興味深い。
実践と経験、そして医学的観点からの知見がからまりあって、今までにない健康促進本となっている。
なんといっても老化というのは、普遍的なそして最重要なテーマであるなあ。
この二人の著作の続編を期待したい。

93歳の大村崑と、76歳の鎌田實が、老化のスピードを緩める方法を語り合う。二人とも年齢より若く見えるし、なにより元気だ。二人が実際にやっている運動や食事等、写真付きで説明してくれるから参考になる。大村崑の話を聞いていると、人から見られるということも大切なことのように思った。私も70歳になり、この二人を見習い老化しないように頑張っていきたい。