ハトのしあわせうり
ダヴィデ・カリ
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刊行日 2024/10/27 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#ハトのしあわせうり #NetGalleyJP
内容紹介
今って、なんでも売られている時代。みんながほしがる、しあわせってなに?
一台のふるびたトラックが、ガタゴトはしってきます。やってきたのは、ハトのしあわせうり。「うそでしょ、しあわせなんてうってるの?」「もちろんです! おおきいびんに ちいさいびん、ファミリーパックもございます」
ウズラの奥さんも、ミソサザイのおねえさんも、自分のために、だれかのために、こぞってびんをおかいあげ。でも、みんなが手に入れたいしあわせって、いったいなに?
そのとき、びんがひとつ落ちました。ネズミのおとうさんがひろいあげ、ふたをあけてみると…それはちょうど今、ほしいと思っていたものでした。
世界で数々の賞を受賞するダヴィデ・カリとマルコ・ソマが、とらえどころのない「しあわせ」をえがく。
■■(株)アチェロ、出版第一作目
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ダヴィデ・カリ 文
1972年スイス生まれ。絵本・グラフィックノベル作家、アートディレクター。これまでに100冊近くの児童書を手がける。2006年『Piano Piano』でボローニャ・ラガッツィ賞のSpecial Mentionに選ばれたほか、各国から数々の賞を受賞。作品は30カ国以上で翻訳出版され、邦訳に『うちのネコがきらいです』(評論社)、『ゾウがあのこを すきになると』(化学同人)、『だれのせい?』(green seed books)などがある。
参考表記:ダビデ・カリ、デヴィット・カリ
マルコ・ソマ 絵
1983年イタリア生まれ。イタリアを代表するイラストレーターのの一人。子ども向けアートワークショップの講師としても活動している。2011年より4回にわたりボローニャ国際児童図書展に入選、2017年には『Il richiamo della palude』(ダヴィデ・カリ文)でシャルジャ国際絵本原画展2位入賞、2019年に伊アンデルセン最優秀画家賞を受賞。邦訳に『世界 魔法道具の大図鑑』(西村書店)がある。
参考表記: マルコ・ソーマ
山下愛純訳
滋賀県生まれ。イタリア語・英語翻訳者。東京外国語大学卒業後、商社勤めをへて、現在は文芸書と児童書を中心に翻訳に携わっている。訳書に『寓話に生きた人イソップ:その人生と13の物語』「世界の美しいおとぎ話」シリーズ(いずれも化学同人)、『すてきな愛の夢』(シーライトパブリッシング)、共訳書に『命をつないだ路面電車』(小学館)がある。
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おすすめコメント
ハトがうっているしあわせって何? 瓶の中身が空っぽだとわかったら、お客さんはどうなるの? ハトは何者? 読むほどに疑問がわいてきます。「しあわせとは」答えがない題材を、自由な受け取り方で考えさせてくれるお話です。
ハトがうっているしあわせって何? 瓶の中身が空っぽだとわかったら、お客さんはどうなるの? ハトは何者? 読むほどに疑問がわいてきます。「しあわせとは」答えがない題材を、自由な受け取り方で考えさせてくれるお話です。
販促プラン
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・マルコ・ソマが描くイラストは、あわく繊細で懐かしい空気が漂う
・「しあわせとは」人間が追う永遠のテーマを描く
・みんなが買うから自分もほしい、ひとつ持っているけどもうひとつ余分に…登場するキャラクターは、自分や身近なあの人を見てるよう?
・意外な結末に謎が深まり、ストーリーの意味や話のつづきを議論できる
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是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!楽しみにお待ちしております。また、SNSにも(#アチェロ絵本)にてレビューをご投稿おまちしております。
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3冊ご注文くださった書店様にはpopをお送りいたします。
order@acero-book.com
までお問い合せ下さいませ。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784911344019 |
本体価格 | ¥2,300 (JPY) |
ページ数 | 26 |
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閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
鳥たちの住む町にしあわせうりのハトがやってきた。
しあわせは人(鳥)それぞれ。
いっぱいほしい者もいれば、そんなものはいらないという者もいる。
身の丈に合ったしあわせを買う者もいれば、しあわせなんか買えるわけがない、とハトのしあわせうりを胡散臭く思う者もいる。
そして最後、ネズミが瓶を拾うと……。
とにかく、絵が魅力的だった。
この物語の世界観を良く表している。
色合い、鳥たちの装い、家や店など、20世紀初頭のヨーロッパを彷彿とさせるデザインがとてもおしゃれ。
お話も哲学的でよかったけど、やっぱりこの絵本は絵の力が大きいと思う。
一冊買って部屋に飾っておきたくなった。
マルコ・ソマの絵が魅力的です。幸せ売りのハトが古びたトラックでやってきた。
大きいびんに小さいビン、ファミリーパックまで揃えて。値引きはせずに定価で売ります。ハトは自信を持って幸せを売っているようです。
たまたまビンを拾ったネズミのお父さんの気持ちに、幸せのかけらを見たような気がします。
必要にしてじゅうぶんであること。過大な期待をせずにチャンスを活かすこと。偶然のできごとをおもしろがること。
ふっと肩の力が抜けました。
幸せなんて自分でつかむものだったり、誰かからもらったりして感じるもので、
どこの誰か知らない人から買えるわけないやん。ましてや売っているはずもない。
私もそうだけどまずそう思って、読み始めるに違いない。
ハトや森に自然が溢れるがそれが緻密な動物の世界、現実の人間の世じゃない。
こういう世界に住んでみたいなあ、どんな感じかなあの高揚感に紛れて、
もしかしたら幸せって買えるかもしれないな、とストーリーに徐々に惹かれていく。
ただでさえ楽しそうな世界に見えるその動物の世界で、
幸せってそういうことだなあって合点のいく、シンプルな終わり方にホッとする。そんな本です。
不思議なトラックで〝ハトのしあわせうり〟がやってきた。みんなに売るのは、大小のビン。
それには何が入ってて、買ってどうだったの?
それは、もちろん、だよ。
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描きこまれた渋い厚みを感じさせる木や家。その向こうには、抜けるように淡く淡くずっと広がる空。絵本としてだけでなく、立て掛けておきたいくらいの装画。
そんな絵の中に、不思議なトラックを運転してハトがやってきた。それも「しあわせうり」のハト。
色々な大きさのビンを皆に売って回るハト。それも「やすくてにはいる しあわせなんて、ないんです」と、自信いっぱいで。
なら、それぞれのビンには何が入ってるの?わからない。じゃあ、買ったトリ達は幸せになったの?わからない。
ハトのしあわせうりは、ひと回りしてトラックで去っていった。うっかり一つ、ビンを落としたのを気づかずに。
それを拾ったネズミのお父さんがビンを開けてみる。
そうか、これがしあわせだったのか。確かにね。しあわせだからこそ買う、しあわせのビン。だからもちろん、中身は、ね。
だから、読んでいてしあわせを分けてもらうことができた。
さて、もう一度読み直そう。いや、見直そう。みんなの様子が最初と違って見えてくるはずだから。
ハトがしあわせになれるビンを売り歩いています
家族構成や財政状況で大小さまざま
欲しいと思っていたビンを手にすることもできます
一人一人直接手渡し
中に何が詰まっているのかは分かりません
シンプルなストーリーですが魅力的な絵と登場人物を楽しめます
難しく考えず読み進めることができるので癒しが欲しい人にもおすすめです
しあわせのかたちは、人それぞれ。手元に小瓶がある人は、小さなしあわせを詰めている。たくさんの瓶が集まれば、並べてみて過去を振り返ったりする。大瓶を持っている人は、持ち運ぶのも難しくなるほど、なみなみとしあわせを注ぎたくなる。みんなの注目を集めるけど、それを欲しいと思わない人もいる。瓶に蓋をしたまま開けない人もいるし、瓶を見失ったままの人もいる。そもそも瓶を持とうとしない人、持っていることを隠そうとしている人もいる。ハトのしあわせうりは誰に何を届けてくれるのだろう。どんな瓶を持って待っていたらいいのだろう。
表紙の素敵なイラストに誘われて読んでみました。緻密で独創的なイラストが楽しいです。
しあわせを売るはとは、色々な鳥達にしあわせ入りの瓶を売っていきます。鳥たちは中身がわかっているのかそうでないのか、みんな買っています。ラストの出来事と合わせて考えてみると、自分の買い物も振り返った方が良いなと気づかせてくれる本でした。
絵が美しい。何度も見返して、細かいところまでゆっくりと見たくなる。
フォントも読みやすく、絵本の世界観に合っていると思う。
温かい雰囲気がいい。
「安く手に入る幸せはない」とあるが、それだけが少し引っかかる。
お金に換えられるものでもないのでは…?
絵がオシャレで、CDのジャケットとか、PVになりそうなテイスト。
内容も、もしかしたら大人向けかもしれません。
ハトの幸せ売りが、いろんなお客さんを回って歩く。
お客さんがどうするかにかなりその人となりが反映されていて興味深いです。
最後まで考えさせられます。
繊細で温かみを感じられる絵が素敵。お客さんたちの住まいや、それぞれが買い求める「しあわせ」にキャラクターの個性が滲み出ていて、彼らがどんな暮らしをしていてどんな幸せを求めているのか想像がかき立てられます。
幸せを買うってどういうことだろう、幸せってなんだろうと考えさせられる絵本で、贈り物にも喜ばれそうです。
「しあわせ」ってなんだろう?ハトさんがしあわせを売りに来たら、あなたなら買いますか?
そしてそのびんのなかには何が入っていますか?
それぞれの中にあるその答えは、きっとみんな違って、大きさも様々で、でもそれでいいんだなって思いました。
哲学的で、難しい。難しいようで、簡単。
大人には大人の、子どもには子どもの楽しみ方があるような絵本。
絵の世界観もなんともいえないシックでおしゃれな感じ。
飾っておくだけでもおしゃれですね!
イラストが、とってもステキで、くり返し読んでしまいます。
古びたトラックでやってきたのは、ハトのしあわせうり。なぜかボンベを担いで羽コプターで飛んでます。
(あなた ハトなの?)
おきゃくさんは、ウズラのおくさん、ミソサザイのおねえさん、シジュウカラのおかあさん、ヤツガシラのおじょうさん、
ホオジロのおやじさん、買わなかったムクドリのおにいさん、キジのおじさん、コマドリのおばあちゃん。
(野鳥好きには魅了的な顔ぶれですよ)
みんなすてきな家に住んでおしゃれな服を着て 家族や友人もいて幸せそうですが、しあわせのびんを買いました。
鳥たちにしあわせのビンを売ってハトは出発しました。
落としたびんをひろったネズミのおとうさん、ほしかったものを手に入れ、本当にしあわせそうです。
擬人化されたイラストの鳥たちは、わたしたちのことでしょうか?
あなただったら、ハトが売ってるびんを買いますか?
#ハトのしあわせうり #NetGalleyJP