こてんちゃんがきた!
作:いとうみく 絵:かのうかりん
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刊行日 2024/10/18 | 掲載終了日 2024/10/10
ハッシュタグ:#こてんちゃんがきた #NetGalleyJP
内容紹介
ゆずくんのクラスにやってきたこてんちゃんは、ランドセルをしょわずに羽があり、うわばきじゃなくて下駄をはいています。教室でも帽子をとらないし、暑くなくてもうちわであおぎ…。違いがいっぱいでも、うまくやれるもの⁉︎
ゆずくんのクラスにやってきたこてんちゃんは、ランドセルをしょわずに羽があり、うわばきじゃなくて下駄をはいています。教室でも帽子をとらないし、暑くなくてもうちわであおぎ…。違いがいっぱいでも、うまくやれるもの⁉︎
おすすめコメント
ひととひととは、「同じ」だから親しくなれるのでしょうか? 「違う」と近づけないものでしょうか? ゆずくんのクラスにやってきたこてんちゃんは、クラスメートから「変わっている」と思われます。表面上理解のあるふりで一定の距離を保つこともできるでしょうが、知り受け止めたあとに、「違い」は関係性を邪魔するものではなく、そのひとの魅力そのものにつながっている面もあることが嗅ぎとれるといいなと思います。
ひととひととは、「同じ」だから親しくなれるのでしょうか? 「違う」と近づけないものでしょうか? ゆずくんのクラスにやってきたこてんちゃんは、クラスメートから「変わっている」と思われます。表面上理解のあるふりで一定の距離を保つこともできるでしょうが、知り受け止めたあとに、「違い」は関係性を邪魔するものではなく、そのひとの魅力そのものにつながっている面もあることが嗅ぎとれるといいなと思います。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784652206478 |
本体価格 | ¥1,300 (JPY) |
ページ数 | 63 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
ゆずの教室に転校してきたこてんちゃん。姿よりもその天真爛漫さにみんなは心を開いていく。それが微笑ましい。子どもらしい。
こてんちゃんとゆず。2人のやり取りが前に進む力となった。その先を読みたいな。
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こてんちゃんに「お友達にとっては気持ちのいい、言い方」を友だちの言い方を例にして示してくれた先生、みんなの心がわかってるなぁ。
そんなこてんちゃんもいいことを言う。「お友だちになりたいときには握手をすればいい」だなんて。
ゆずも凄い。「へんじゃなくて、ちょっとかわってる」なんて。この二つって全然ちがうものだから。それをわかっていて、そして「うらやましい」だなんて。
こんなゆずだから、こてんちゃんの強がりがわかっていて応援できた。そして、自分も頑張る気になった。
天津欄間、ちょっと抜けてるこてんちゃんは、これからも元気いっぱいに学校に行くだろう。みんなも変わらず迎えてくれるだろう。勿論ゆずも、そんなこてんちゃんとのやり取りが嬉しいだろう。
この続き、読んでみたいな。
転校生のこてんちゃんは、とにかく個性的⁉︎ちょっとわがままで、自分のしたいようにしかしない子。
背中の羽根、頭の帽子、うちわで仰ぎ、上履きじゃなくて高下駄を履いている。
ものの言い方も上からで、隣の席になったゆずくんは、少々困惑気味。
でも、いい意味で慣れるということは、いいこと。始めは自分たち、教室のみんなとの違いばかりが目についたけれど、こてんちゃんの変わったところも自然にそういうものとして受け止められるようになっていく。ゆずくんのこてんちゃんへの目線が変化していくようすがほほえましくて、友だちってこんなふうに知らないうちにお互いなじんでいくものなんだなぁと思いました。
ラストの、こてんちゃんの煙にまくようなことばも、子どもの心のキラキラが散りばめられていてすてきでした。
いとうみくさんの作品には、自分の心に正直な愛らしいキャラクターが多く登場する。今回の「こてんちゃん」もその一人。背中に羽がはえていて、頭には何かをのせている。はの高いげたをはき、手にははうちわを持っている。転向先のクラスメイトを「こやつら」と言い、見かけも言葉遣いもみんなと違う。当然、クラスの子達はこてんちゃんを「へん」と言ってこてんちゃんのいないところで笑ったりする。でも、こてんちゃんは自分に正直なだけ。授業がつまらなければあくびもするし、えんぴつを机の上で転がしたり、いすをカタカタさせたりもする。お腹がすけば、何時間目かなんて関係なく「おなか すいた」と言います。そうしたらクラスの子が何人かこてんちゃんのことを「わーがまま」と言ってはやしたてます。でも子どもって本来こてんちゃんのようであるはず。こてんちゃんが「おともだちだ」と言ったぼく(ゆず)が、こてんちゃんを受け入れ、こてんちゃんの良さにどんどん気づいていく様子は読んでいてとても微笑ましい。ぜひ、最後まで読んで欲しい。こてんちゃんの正直さが先生、そしてクラスメイトの心を動かします。また、一見怖くなりがちな「こてんちゃん」の風貌もかのうかりんさんが描くととても可愛らしくなり、小さな子どもでも安心して読める本となっている。
こてんちゃんが、1年生の教室に入ってなにをしでかすのだろうと思って読み始めました。やんちゃなこてんちゃんですが、はやし立てられてもけんかにもならずゆずは隣の席が不安でしたが、だんだん気持ちの境界線が溶けていきそうになってきました。こてんちゃんに友達になろうと言われ、握手をするのですがゆずは半信半疑。友達ってどうしてぼくが・・・。変わったところもあるけれど、あんまりぼくたちと変わらないこてんちゃん。
見かけだけで、判断することをあまり良しとしないことを、味わえる本ですね。
多様性をファンタジーで表現した作品で、興味深く読んだ。
ゆずのクラスに転入してきたこてんちゃん。
ちょっと風変わりな風貌と言葉遣いで、クラスのみんなは興味深々。
先生が、「そんな言葉づかいはいけません」とただ注意するだけではなく、「こう言った方が、お友だちにとって気持ちのいい言い方ですよ」と教えてあげるところがいい。
最初は「変な子が来た」と思っていたクラスの子たちが、「こてんちゃん、おもしろいな」と徐々に受け入れていくところもいいと思った。
ある日クラスにやって来たこてんちゃん。なんだかとても個性的。みんなは“へん”って噂するけど、隣の席のゆずはこてんちゃんの反応があまりにも純粋で気になって仕方ないのです。
ダメ出しをするのではなく提案する先生の対応とか、同じじゃないことを魅力として受け取れるゆずとか、違うことが排除に繋がらないおおらかな子どもたちの姿がユーモアいっぱいに描かれていました。テンポ良くすすむ、いとうみくさんの文章も安定の面白さでしたが、かのうりんさんの絵にも目を奪われました。『トドにお届け』でもそうでしたが、今回も自由で愛くるしいこてんちゃんのイキイキした姿は普段あまり本を読むのが得意でない子にも受け入れやすくて楽しめそうですね。
『こてんちゃんが◯◯!』みたいな感じでシリーズ化するのでしょうか。今後のこてんちゃんとゆずの物語も気になるところです。
すごくいい!こてんちゃんの見た目は"天狗の子ども"みたいだけれど、明言もなく、その存在に、人か人ではないか、とか、性別が何か、など何のカテゴライズもされていないところがいい。それにこてんちゃんは異端児じゃない。人を傷つけたり和を乱したりするわけじゃなく、自分は自分であろうとするだけ。そんなこてんちゃんや、子どもらしく思ったことを次々に口にするクラスメイトたちを観察する"ぼく"が、自分が感じた思いを受け止めながら相手を自然に理解し受け入れていく様子に心が和む。おすすめの1冊!
ゆずくんのクラスにやってきたこてんちゃん。
こてんちゃんは表紙の通り、人とは違う格好をしている。
しかもかなりの自由人。
みんなはこてんちゃんを「へん」だと言う。
今まで私が読んだ事がある
いとうみくさんの作品と比べたら
文章量は少なめで、絵本に近い。
でも、やっぱり、すっごく良かったです。
いとうみくさんの作品は、
ストレートに問題提起をしていて
児童文学なのに、
目を背けない潔さが好きです。
この作品も「自分達とは違う人と仲良くなれるのか」
という問題に切り込んだ作品ですが、
こてんちゃんのキャラクターが素晴らしい。
そして、先生の対応も、
とても参考になりました。
私が小学校の先生だったら、
絶対教室に置きたい一冊!