5分でゾッとする結末 世にもこわい博物館
黒 史郎
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刊行日 2024/07/23 | 掲載終了日 2024/05/24
ハッシュタグ:#5分でゾッとする結末世にもこわい博物館 #NetGalleyJP
内容紹介
★5分で引き込まれ、
ゾクッとする結末が待っている
奇妙でこわい話の短編集!★
「ようこそ、お客様。」
博物館の案内人〈スマイル〉さんが
あなたを不可解な世界へご案内いたします―――
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~ この本ができるまで、のエピソード ~
~ 担当担当編集者より ~
黒史郎さんにご執筆をお願いするにあたって、私がお願いしたことは大きく2つありました。
〈❶〉すべて「バッドエンド」にしてほしい
私が考えるホラー作品の醍醐味は「不条理さ」「不可解さ」です。なにか悪いことをした子どもがひどい目にあう、いわゆる「勧善懲悪」な物語は、それはそれで納得感がありますが、ホラーのおもしろさを損ないます。むしろ、何も悪いことはしていないのに、なぜかひどい目にあってしまう、報われない結末に見舞われる。しかもその原因すらよくわからない。そういう不条理さと不可解さこそがホラーの魅力であるので、それを存分に楽しめる作品にしてほしいと考えました。
〈❷〉なにか豆知識を加えてほしい
物語は物語そのものを楽しむことが第一の目的ですが、私たちはそういった物語をきっかけにして自分が知らなかった世界、知識に触れることができます。そのため、本作では「こわい話+豆知識要素」をそれぞれ設定し、物語のテーマそのものと密接に絡めながらひとつの物語にしてほしいとお願いしました。たとえば『還暦祝い』という物語では、「赤いちゃんちゃんこ」という有名な怪談をベースにしつつ、「そもそもなぜ還暦祝いで赤いちゃんちゃんこを着るのか?」ということが自然と学べる作りになっています。
ぜひ楽しんでお読みいただけますと幸いです!
※小学5年生以上の漢字にはふりがながつき※
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~ 収録作品 ~
・『黒い穴』
小学生のさとしはよく物をなくす。原因は自分の部屋にブラックホールがあるからに違いない、と彼は考えた。さとしのなくしものグセは、どんどんひどくなる。そしてある日……。
・『長く、おそばに』
小学5年生のタクミの家のとなりに老夫婦が引っ越してきた。老夫婦はタクミに引っ越しあいさつでソバをもってくる。しかしその老夫婦、なんだか気味が悪い。ある夜、悪夢にうなされたタクミが目を覚ますと……。
・『降ってきたもの』
・『還暦祝い』
小学生のコウヤが住む町では高齢者が行方不明になる。同時に小学生がトイレで襲われる事件も頻発していた。うわさでは犯人はお化けらしい。そしてある日、コウヤが忘れ物を取りに学校に戻ってトイレに入ると……。
・『パラサイト』
クラスメイトのタケオはいつも一人で昆虫をいじっている。女子の話では昆虫で<手術>をしているとか。クラスの人気者・シンヤはなぜかタケオに惹かれ仲良くなる。タケオは寄生虫の研究をしているらしい。やがて、タケオが亡くなったという知らせが届くが……。
・『タクシー怪談』
・『大きな靴下』
シロウはクリスマスにサンタさんから欲しいものがありすぎて悩んでいた。だがシロウは「お金が欲しい」とサンタさんにお願いすればいいと考える。そしてクリスマスの朝、彼が枕元に置いていた靴下には大金が入っていた。だが……。
・『ブロッケンの悪魔』
・『誰も持てない宝石』
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著者/黒 史郎(くろ・しろう)
小説家。ホラーものを得意としており、実話怪談なども数多く執筆している。アニメやゲーム関係の仕事も多数行っている。
出版社からの備考・コメント
★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
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ご理解のほど、宜しくお願いいたします。
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販促プラン
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著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。
※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※
ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。
★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願いいたします。
★★
出版情報
ISBN | 9784065356609 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
程よい怖さの作品ばかりで、ちょっとずつ読むつもりでしたが思わず一気読みしてしまいました。どの作品も登場人物たちの運命が気になって見逃せない!バッドエンドに特化しているのももちろんですが、物語の中に理科や日本文化についての知識も盛り込んであったところも好印象が持てました。特に日本の文化は年々忘れ去られているものも多いので、子供向けの本という形で文化を伝えるというのはすごく良いのでは。児童書ながらも20代の私が読んでもなるほどと思わせてくれるページがたくさんありました。本気の怖い話が読みたい子供たちはもちろん、気軽にホラーに挑戦したい大人の読者にも広まってほしい作品だと思いました。ぜひシリーズ化を希望します。
1篇1篇は短く、確かに5分で結末まで読めるお話ですが、どれも想像を超える恐怖や驚きがあります。博物館の展示に関するお話しになっていて、読みやすく、情景も想像しやすいだけに、考えれば考えるほどゾッとします。
悪趣味ミュージアムの開館である。
博物館に納められている物品についての語り、全九編。
心霊ものとしてはよくあるタクシーもの、シックスセンス的な一作、空から物が降ってくるファフロツキーズ現象など短いもののたしかに恐ろしいお話の数々。
気軽に読めてホラー入門に良いと思う。
大人の方にもおすすめ。
博物館の案内人に連れられて、不可解な世界へと案内が始まります。
5分で読める短編で担当編集さんが著者の黒史朗さんに①すべてバッドエンド ②なにか豆知識を加えてほしい、と依頼して執筆された物語だそうです。こんなエピソードを読んだらリクエストせずにはいられませんでした。依頼通り通りホラーの魅力たっぷりで、豆知識も得られるという欲張りな私には大好物な一冊でした。
私が小学生のときに読んだら、怖い怖いと言いながらも楽しく読んだだろうなと思います。そして豆知識も学べるということも嬉しいです。私も詳しく知らなかったこともあり、ぞわぞわっとしながらとても楽しく読みました。私のおすすめは「降ってきたもの」と「パラサイト」です。
一話ごとにぞわっとし、豆知識で得たことを誰かに話す楽しさもあるでしょう。そして豆知識で学んだことをネットや本などでもっと深く調べたくなるのではないでしょうか。7月発売ということで夏休みぴったりな一冊だと思います。
おもしろかった!
そして、こわかった! ぞくぞくしました!
博物館と、そのキュレーターという設定の秀逸なこと! おみごとです!
お話ごとにしっかりと蘊蓄が入っていて、その蘊蓄がさらに物語をこわくしているのだから、なんとも不思議。
なにか悪いことをしたからこんな目にあったという因果応報ではなく、関係なく恐怖にそまっていく登場人物たちがかえって新鮮で、かえって教訓的でもありました。続編を期待しています。
読ませていただきありがとうございました。
読み終えた後、家の中にある古いモノも「これももしかして謂れがあるのでは…」と思ってしまった。
どんなモノにもここに来たエピソードはあるものだ。
が、そのエピソードが禍々しいものであるならば…遠ざけたいと思いながらもより惹きつけられてしまうに違いない。
「博物館の展示物」という、自分の所有物ではないからこそ禍々しいエピソードを楽しめるという無責任な好奇心もまたゾッとするというのがいい。
「5分で…」とあるように1つの展示物を紹介している物語はサクッと読む事ができる。
自分が子供なら絶対夢中になって読んでたよなーと思う。
だからこそ、今、本書を手に取っているわけでもある。
シリーズ化されたらいいなと思う。
次はどんなエピソードを持つ展示物が出てくるのか。楽しみである。
5分でゾッとする結末にたどりつき、そのままゾゾゾッとする時間は5分どころではありません。
ときに思い出し、記憶から取り出してはゾッとして楽しむことのできる、心のなかに博物館ができる本です。
しかもバッドエンド。
愛が少しあるバッドエンドの時もあれば、え?え?と終わる話も。
きっとこの本を読んだ子どもたちは、少し回りを見まわして、身近に潜む違和感を見つけ出すことでしょう。
そして、ふたたびゾッとながら空を見上げたりすることでしょう。
大人も一緒に読んで子どもとともにいたしましょう。ゾッと。
1編が短く程よくサクッと読めるが、内容はしっかり奇妙でゾクッとします。
ただ怖いだけでなく、”ちょこっと豆知識”が加わっているのが本作の特徴。
子どもが主人公な話が多く、ホラー小説が苦手だという子どもから大人まで
幅広く読める作品です。
その博物館にはなんとも不思議な展示物がいっぱい。そのひとつひとつにまつわるストーリーはゾワリと悪趣味。だけど読むのを止められない。
案内人のスマイル、まるで彼がすぐ隣で案内をしているかと錯覚をしてしまう。静かな館内、誰かの不幸や絶望を語る低く落ち着いた声だけが響いてるような。
短編なので読みやすいながらも、とても引き込まれる物語でした。
人の不幸は蜜の味。悪趣味な9つの展示品にまつわるゾッとするエピソードを、怪しげな案内人が豆知識を雑え披露し、あっという間にダークな世界に誘う、本格YAホラー小説。
大半が男子小学生が送る何の変哲もない日常の出来事で、あまりにも純粋で自然な流れの中で密やかに覗く暗さに震えた。すべて“何かあるな”と思って注意していても、想像を絶する角度からのカウンターに驚かされ、大人も楽しめる作品。寧ろ、恐怖という観点では大人の方が強く感じるかもしれない。純粋に不可思議な状況を楽しむ子供と、その裏の仄暗い悪意に恐怖する大人。
淡々とした案内人がまた一段と怖さを誘う、夏にピッタリの背筋が凍る最高のホラー。
タイトルにもあるように、各話が5分で読める短い話ながらしっかりと読ませてくれる作品。
全ての話がバッドエンドで、奇妙な後味を残す物語たち。
ジュブナイル小説ではあるが、全ての読者の心に小さな染みを残す。
しかし、ただ怖いだけではなくどこか考えさせる物語でもある。
悪趣味なレア品を展示する博物館。展示品はなぜ悪趣味なのか見た目だけでは分からない。読者は博物館を訪れた客人であり、一つ一つの品を鑑賞している設定になっている。一見、ゴミの様に見える展示品の曰くを語る『案内人』の話はその怖さに気付いた時に『うわ〜…。』と思わず言ってしまう。読了後に気付いたが、1番悪趣味なのはこの博物館のオーナーと訪れた客人達に違いない。それに気付きつつも都市伝説の様な話や、起こる可能性が0ではなさそうな話などなど、程良い怖さで楽しめた。
博物館仕立てにしてあるところがまた怖さを増しますよね。
もぐろ福蔵を想像したのは私だけでしょうか?
不可解な世界へ連れ込まれ抜け出せない感じがますます怖い。
5分どころか初めのエピローグから怖いです。
#5分でゾッとする結末世にもこわい博物館
#NetGalleyJP
「ようこそ。〈悪趣味ミュージアム〉へ。」案内人スマイルさんの博物館来館の挨拶からスタート。
読者は博物館の見学者としてスマイルさんに案内されながら、展示物とそれにまつわるお話を聞くという趣向。このパターンが雰囲気を盛り上げてくれて実に良い!
オチも想像の余地が残されていて怖さが増幅するものや、既存の都市伝説や怪談をひとひねりしたものもあり大人も楽しめる。
最後の「閉館のご挨拶」では思わず顔に手をやってしまった。最後まで遊び心のある一冊。ぜひ続編を読みたい。
お気に入りは『還暦祝い』『パラサイト』『タクシー怪談』『誰ももてない宝石』。
子供たちが喜びそうな、怖い話!
わかりやすく怖いので子供たちに喜ばれそうだなと思いました。
全体としての雰囲気も不気味で、興味を持ちそうです。
最近子供たちはマンガばかり手に取りがちなので、こういった子供たちの目を引きそう(特に帯が最高)かつ「5分で」というお手軽さから手に取ってもらいやすいのではないかなと思いました。
タイトルに偽りなし!どのショートストーリーもたった5分ほどで読める分量なのに、きっちり落としどころが恐ろしい。救いのない恐ろしい結末、人によっては苦手な方もいるかもしれない。ひとつひとつ読み終わるごとに、あーよかった私は今幸せだ、の気持ちを噛みしめる。これからの夏の季節にぞぞっと震えて涼しくなる一冊でした。
読みやすくてとても怖いお話たちでした!
バッドエンドでなければ感じられない怖さがちょうどいいです。
身近にありそうなお話を中心でしたが、最後のお話は身近ではなかったので、
本を最後まで読むとこれは物語だと思うことができました。
ちょうどよくわかりやすく怖いので、読み終わってからはさっぱりした気分になれました。
でも「ブロッケンの悪魔」だけはちょっと考えてしまいました。
このお話がいちばん好きです。
バッドエンドなんですが、ちょっとよかったなとも思いました。
読んだあとに、ブロッケン現象について調べてしまったりして……。
小学生から「怖くて面白い本ない?」のリクエストがあったら紹介したい一冊になりました。