さよならミイラ男

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刊行日 2024/02/27 | 掲載終了日 2024/02/15

ハッシュタグ:#さよならミイラ男 #NetGalleyJP


内容紹介

//野間児童文芸賞受賞後最新、読むと勇気が出る感動作!//

「部屋にいるのはぼくひとりだけ。母さんは今夜もまだ帰ってきていない。」

特別支援学校で長く現役教師をつとめながら児童文学作家として活躍し、「いじめ」「スクールカースト」「障害児」などの問題をリアルにとらえてきた福田隆浩。最新作のテーマは「ネグレクト」、「児童虐待」「シングルマザー家庭の貧困」。

厳しいテーマに迫りながら、子どもがストーリーを楽しんで読める作風は今作も同様で、最後はあたたかく感動できる希望のある作品となっています。

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このまま家にいると、ぼくは目を覚ましたふたりと顔をあわせることになる。

気にしなければいいのかもしれない。

でも、母さんはあの男のそばにずっといるだろうし、そしたらぼくはいつも以上にばかみたいにから元気だして、おかしくもないのに笑わなくちゃいけなくなる。

それはやっぱりいやだった。

じゃあ学校にいこうと思った。

だって今のぼくには、もうあそこしか行き場所がなかったから。(本文より。)

*関連リンクより著者の作品の試し読みができます*

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著者/福田隆浩(ふくだ・たかひろ)
昭和38年、佐賀県唐津市生まれ。特別支援学校に30年以上勤務。
『この素晴らしき世界に生まれて』(小峰書店)で、日本児童文学者協会長編児童文学新人賞受賞。『熱風』で、講談社児童文学新人賞佳作受賞。『ふたり』(講談社)が2014年青少年読書感想文全国コンクール課題図書に『香菜とななつの秘密』(講談社)が厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれる。ほかに『ブルーとオレンジ』『手紙』(ともに講談社)『じゅんくんのがっこう』(あすなろ書房)など。『たぶんみんなは知らないこと』で野間児童文芸賞受賞。


//野間児童文芸賞受賞後最新、読むと勇気が出る感動作!//

「部屋にいるのはぼくひとりだけ。母さんは今夜もまだ帰ってきていない。」

特別支援学校で長く現役教師をつとめながら児童文学作家として活躍し、「いじめ」「スクールカースト」「障害児」などの問題をリアルにとらえてきた福田隆浩。最新作のテーマは「ネグレクト」、「児童虐待」「シングルマザー家庭の貧困」。

厳しいテーマに迫りながら、子どもがストーリーを楽し...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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販促プラン


読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。

★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願いいたします。       

★★


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出版情報

ISBN 9784065337783
本体価格 ¥1,400 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

一人ぼっちの夜も、具合の悪いのも、食べるものの心配をしなくてはいけないことも、我慢しているアキト。アキトの母親も、サポートが必要なことを恥ずかしいとかひけめに感じてしまうことや、親として失格だと思われたくないという気持ちから問題を隠そうとしてしまうのかもしれない。その結果、取り返しのつかないことになってしまうとしたら、本当に悔しい。家庭の貧困、ネグレクト、クラスでのいじめなど、深刻な要素も多くありますが、卒業制作の下絵のエピソードや、工藤さんとの関わりなと、気持ちが明るくなる部分もありました。アキトの未来に希望が見えるラストでよかった。

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母親からのネグレクト、生きる気力を奪う程の貧困。とてもとても重いテーマが扱われているけれど、読みやすくすっきりした文章がすっと自分のなかに溶けていきました。
アキトに見えていたミイラ男は、アキトの心の防衛線がみせていた幻だったのかもしれないけど、そのおかげでギリギリのところで踏ん張れていたと思うと、ここまで追い込まれていたのに頑張らなければいけない状況だったアキトの厳しい環境ににがい気持ちでいっぱいになります。
『いえるわけがなかった。だって母さんはぼくにとって一番大事な人だったし、かわいそうな人だったから……。』
と、どこまでも母親を思うアキトに切なさを感じ、いつか、もっと自分を大切に出来るようになればいいのにな、と願わずにはいられません。ラストで淡く光を放つ希望が感じられたのが良かったです。

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アキトの母親はシングルマザー。
食事は用意されていない。家には暖房もついていない。家に帰ってこない時がある。知らない男の人を連れてくる時もある。
そんな環境のなかでアキトの行く場所は学校だけだ。
でも学校でもいじめられているし、勉強にもついていけていない。
そんなアキトが出会ったのは「ミイラ男」
ミイラ男とはいったいどんな存在なのだろうか。

ネグレクトの母親に学校側も気づいているのにケアが行き届かない。ネグレクトの母親であっても、アキトは母親を悲しませたくないと行動している姿が切ない。
家にも学校にも居場所がないとき、子供は誰に相談し、どこに救いを求めたらいいのだろう。アキトはミイラ男との出会いにより変化していく。希望を持てるラストに胸が熱くなった。
もしかしたらあなたもミイラ男と出会うかもしれない。居場所がないと感じている子供にも大人にも読んでほしい物語だ。

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“今日もお母さんは帰ってこない”

もし自分がこんな家に生まれていたらと
思わずにいられませんでした。

部屋をあったかくしていたのに
何度も鳥肌が立つなんて!

主人公は小学六年生。

荒廃した家庭で諦めることに
慣れきってしまった彼が、
心のよりどころとなる存在を見いだし、
そこに救いを求めていきます。

いじめられていた彼が教室の空気を
一変させる場面、カッコええわ~。

このときの先生のさり気ない
ゼスチャーも超ナイス!

徹底してぶれない少女の
気高さにも心を打たれましたよ。

この作品、胸に迫ってくる衝撃が
尋常じゃないです。

気づけば少年がつらさから
少しでも解放されるよう、
ひたすら願っていました。

親ガチャ、ネグレクト、いじめ、LDなど
軽くはないテーマを扱っていながら
思い切り爽やかな終幕でしたね。

大人でも心を震わせてしまう稀有な児童書。
これは間違いなく子どもたちにも刺さると思いますよ。

(対象年齢は10歳半以上かな?)

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とても苦しくて、切なくて、それでも一気に
読まずにはいられない作品でした。

私も学校に勤務していた経験がありますが、実際に主人公の少年のような子どもたちはいます。
とてもリアルに、そして誠実に書かれていて、ラストは涙が止まりませんでした。
 
この作品に出会えたことに感謝いたします。

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最初の数ページですっかり物語に入り込んだ。真夜中、ひとりぼっち、パイプベッドの軋む音、冷たい空気、スマホの着信音。。主人公の小学六年生の「ぼく」が登場するシーン。「ネグレクト」という言葉が頭に浮かんだ。「ぼく」は母親と住んでいるが、母親は酒と男におぼれている。でも「ぼく」に悲壮感は感じられない。「ぼく」にとって、母親は「一番大事な人」で「かわいそうな人」だから。そんな「ぼく」は勉強も遅れがちで「通級指導教室」に週2回行き、学校では「いじめ」にあっている。自分の居場所を探すために見つけた空き教室の「教材室」ータイトルにもなっている「ミイラ男」と会う場所である。ここまでが20章のうち、最初の2章で一気に語られる。「ミイラ男」とは誰なのか、気になってページをめくる手が一層早くなる。登場人物も増えていき、「ネグレクト」「いじめ」「学習障害」といった重たいテーマを散りばめながらも、その重さは全く感じられない。むしろ、愛情と優しさに満ちた物語のように思えた。「いじめ」に真正面から立ち向かい、周囲がなんと言おうと「ぼく」を守る外国の血をひく工藤さんの存在が頼もしい。純粋な「ぼく」が時に壊れそうになるのではないか、と思うシーンもある。そしてそんなぼくを側で見続ける「ミイラ男」。「ぼく」が最後に選ぶ道はそんな状況にある子ども達もそうあって欲しいと願わずにはいられない。作者の福田隆浩さんの子どもを見る目は偽りのない確かさがある。素晴らしい作品だった。

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作者のファンで、新作を楽しみにしていました。
主人公の男の子の置かれた環境に胃がキリキリと痛くなるほどはじめは辛さを感じましたが、だからこそミイラ男への想いが募っていく様子にひきこまれました。
後半は涙なしには読めませんでした。
重いテーマの中にも、不思議や怖さや希望がつまっていて、まさに作者さんらしい作品でした。
たくさんのこどもたちに読まれますように。

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切ない話だった。
ネグレクトの母や、その恋人、意地悪なクラスメイトも、根っからの悪人でないのに、アキトを苦しめることになってしまっているからだろうか。
おなかが空きすぎたり、過去の無力体験が重なると、諦めということを覚えてしまうんだな。
もう、なにも行動を起こしたくない、と考えるようになってしまうところが、とてもリアルだった。
こういうことは、実際に起こっていて珍しいことでもないのかもしれない。
でも、この物語には、ミイラ男が登場する。
これは児童書なわけだから、読むのは子どもなのだと思うのだけれど、子どもたちは、ミイラ男のことをどう思うのだろうか。
工藤さんと同じように怖いもの、気持ち悪いものだと思うだろうか。
それとも、庄司先生の過去の教え子が感じだように思うだろうか。
子どもの読者が、クラスにいるアキトのような子の心に思いを馳せるようになったらいいと思った。
決して楽しい話ではないのだけれど、読後感はよかった。

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重い内容だけど、どこかに希望があるような世界感なので、読了後も暗い気持ちを引きずらずに読めたのでYAにも良いと思いました。
学校の教材室の雰囲気などもリアルすぎて引き込まれました。
家でも学校でも辛い想いをしているのに、それでも学校にしか居場所が無いなんて…。そういう子どもたちを温かく迎え入れられる先生になりたい。
福田さんの作品を全部読んでいます。久しぶりに新作を読めて嬉しいです。

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福田さんの作品は好きで全部読んでいます。
いつもタイトルだけではストーリーが予想できないのですが、今回のタイトルも謎に満ちていました。
読み始めて予想外の怖さに、怖い話が苦手な私はひるんでしまい、ちょっと最後まで読めるか自信を失ったのですが、ホラーであるはずがないと思い直し、最後まで読みました。(ミイラ男の存在が、この役割としては斬新なビジュアル。)悪い予感が的中したり、予想を裏切られたり・・・。
読み終えて、人と人との関係の難しさやあたたかさについてしんみりと考えてしまいました。

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テーマはネグレクト、と言ってしまうのは簡単。
でも作者は親の問題を書きたかったわけではなかろう。
ネグレクトされた子どもには未来がない。
少なくとも未来が見えにくい。
いくどもいくども主人公アキトは諦める。
未来は常に裏切るから。
チャンスがあっても諦める、それがネグレクトされた子どもの姿だ。
その子どもがわずかな隙間から未来に手を伸ばしていくさまを表現したかったのだろう。
とりあえず結末は少し明るい。

気になるのは文章かもしれない。
勉強のできない六年生の一人称ではない気がしてしまう。
作者は学校に勤務しているせいだろう、学校の中の様子についてはリアリティがある。
一方で知りすぎていて説明っぽい。
学校関係者が子どもの一人称を借りて書いていると感じてしまう。
まるで書き割りをなぞっているように、いろいろなことがあっさりと起こりすぎる。
(おそらく意味ありげな登場人物が多すぎる)
このテーマであれば、もう少し丁寧に深めて書いて欲しかったというのはわがままだろうか。

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主人公の小6男子の一人称の物語で、だから、読み手にまっすぐに伝わり、激しくゆさぶっていきます。
ただし、著者の優しい物語が好きな方にとっては、主人公の悲劇にばかり目がいってしまい、こんなにも登場人物を追いつめる必要があるのかと不満をいだいてしまうかも。おまけに、ホラーがかった異形の人物が当たり前のように登場するのですから、怖がりの人には不向きかもしれません。
ですが、私的にはそれらがすべてが心に刺さりました。最後まで一気に読み終えることができたのは、主人公と異形の人物との友情というか関係性が描かれ続けていたからだと思います。読ませていただきありがとうございました。

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ネグレクトの根深さをこの本から感じる。
母さんは悪くない、と守る気持ちのぼく。食べるものを自分で買って、ひもじさを我慢しながら命をつなぐぼく。
学校に行くしか行き場がないのに、その学校ですら、居場所ではない。
学習をしてこなかったから、6年生の勉強についていけない。

いじめ、ネグレクト、シングルマザー家庭、児童虐待、と一人で背負っているぼくの前に、ミイラ男が現れる。
どういうこと?と疑問に思いながら読み進めると、それがきっかけに様々なことが動き出す。

どんなときも味方になる友人の存在。
才能を認めるクラスメート。途中から少しぼくの生活に風がふいてくるのを感じる。
1人ひとりの動きは小さなものでも、そこからぼくをとりまくものが変わっていくさまは、あたたかい。

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母子家庭の貧困とネグレクトに、ままならない日常を強いられているアキト。学校にも居場所はない。勉強にもついていけず、いじめも受ける。そんなアキトが唯一見つけた居場所は教材室。そこで出会ったミイラ男とだけは会話ができることに多少怯えつつも、心を許していく。アキトだけに見えて、聞こえるミイラ男の姿は魂の繋がりを思わせる。彼をスケッチすることで気持ちを落ちるけるアキト。ミイラ男のを心の支えにすることで、少しずつ自体が動き出すようすは緊張を孕んで先が見えない。アキトを巡る諸問題が片付くには長い時間がかかるはず。でも、僅かな光が見えたことが救いです。

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冒頭から、小6の子どもには非常にシビアな描写が連続する。目を背けたくなる現実、だがこのようなネグレクトや虐待は実際に起きていることなのだ。主人公の「ぼく」の感情を殺した語り口に、胸が痛む。そうしないと、ぼくは生きていけない。やがて、三階の空き教室で出会った「ミイラ男」。不気味なその男は何者なのか?
救いを求めている子ども、救いを求められてもどうしたらよいかわからない子ども、SOSに気づくことができるために、このような物語は必要だと思う。ラストシーンの美しい色彩は希望の光だ。

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読んでいる間、何度も息が詰まった。
お願いだから、だれか気づいてほしい。
そんな思いがぐるぐると周っていた。
子どもは親を選べない。
当たり前だけれど、そのことが重くのしかかってくるようだった。

ミイラ男の姿が、読み終えてからも目の奥に残っているような気がした。

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シングルマザーからネグレクトを受けているアキトが主人公。
ご飯も用意されずお風呂にも入っていない、クラスメイトからはからかわれたり意地悪をされたりする。工藤さんはいつだって優しいけれど自分のために孤立しそうになっているのが申し訳なく感じている。
そんな中ミイラ男に出会い、学校へ行くのも嫌で無くなっていく。
みんな悪い人ではないはずなのにどことなく疎外感を感じてしまい、自分の居場所がない。
行動に移すにしても考えるだけで疲れてしまい結局現状維持で諦めてしまう気持ちもよく分かる。
心理描写や情景描写が細やかで想像がしやすく、すぐに読んでしまった。
途中心苦しい内容もあったけれど希望あるラストで良かった。
福田さんの作品は初めて読みましたが、とても心惹かれました。他の作品も読んでみたいです。

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悲しくて胸が詰まるお話ではあったけれと、アキトと唯一の友達であるミイラ男どのシーンがそこだけファンタジーで、辛くて苦しい現実世界から目を背ける、たった一つの心の拠り所だったのだと思いました。彼の環境と感受性が作り出したイマジナリーフレンドとの別れの時は、読んでいるこちらまで胸が張り裂けそうでしたが、「世界はもっと広い」ことに気づいて、これからの人生を踏みしめていってほしいと強く願いながら読み終わりました。

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自分の親以外の親の在り方を自分の親以上に知ることは、
子どもにとってはほとんど不可能なことなので、
そうである以上どんな親でも親は親、特別な存在で、
どんな親であっても切り捨てられないどころか、
護るべき存在としてまで強くしがみついてしまうというのは、
抜け出しくく外の見えない苦しい穴にいるようだと思う。

当人だけではどうしようもできないことはあるから、
やはり周りの人間がどう動けるか、
つまりはどうしたら周りの人間が気付くことができるか、
気付いた時にどう行動することがよいのか、
考えておく機会を持つことが大事なように思いました。

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