おとうとのねじまきパン

ずっと、むかし、満州という国であったこと

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刊行日 2024/02/20 | 掲載終了日 2024/04/10

ハッシュタグ:#おとうとのねじまきパン #NetGalleyJP


内容紹介

戦争が終わった時、中国の「満州国」にはたくさんの

日本人がいた。13歳の少女、和子さんは家族と

日本を目指すが、弟は病気になり・・・。

「満州国」を知らない子どもたちへ、その悲しい

歴史をやさしく語るノンフィクション。

戦争が終わった時、中国の「満州国」にはたくさんの

日本人がいた。13歳の少女、和子さんは家族と

日本を目指すが、弟は病気になり・・・。

「満州国」を知らない子どもたちへ、その悲しい

歴史をやさしく語るノンフィクション。


出版社からの備考・コメント

本書籍は刊行前のものです。内容・仕様等に変更がございます。ご了承ください。

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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784772615532
本体価格 ¥1,600 (JPY)
ページ数 144

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NetGalley会員レビュー

満州の話は学校でも詳しくは教えない部分ですよね。
軽く”満州鉄道”に触れるぐらいで。
日本の『闇』の部分でしょうか。

一家で移民したことで地獄を味わうことになった13歳の和子さん一家。
無事に日本に帰れたほんの一部の人だったのですね。
弟さんの部分がとても悲しく信じられない光景でした。

今もなお戦争によってこのような惨劇が繰り返されてるのですね。
人間て何のために生きて行くのでしょうか。



#おとうとのねじまきパン
#NetGalleyJP

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ずっとむかし、満州という国で実際に起きたこと。和子さんから聞き取ったお話を小学校高学年以上のお子様が理解しやすいよう、歴史や史実が資料つきで丁寧に描かれている。満州で日本人が体験したことを「語り部」の方から、現代に生きる私たちが聞き取り、伝えてゆくことは大切で、絶やしてはならない。なぜなら、今この時代にも世界のそこここで紛争や戦争が絶えないからだ。他人事ではない。自分事として、過去の事実から未来のために学ぶことがたくさんある。為政者の口から述べられた「史実」ではなく、当事者の人々が語る「真実」こそ失われてはならないものだ。

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戦争を扱った、色んな小説を読んできたけれど、
私は満州で起きたことが、一番許せない。
日本軍が、中国人にしたこと。日本人にしたこと。

児童向けに、どんな風に描かれているのかが
気になって、読んでみました。

作者が取材した、終戦時に13歳だった和子さんの
体験が物語のように描かれ、読みやすい。

戦後、住む家も失くし、日本にも帰れず、
食べ物もない中、幼い弟の為にようやく手にした
ねじまきパン。
そこから後は涙、涙😭

反戦のメッセージも強く込められ、
大人でもしっかり読み応えがありました。

この思いが広く伝わりますように。

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満州国の建設の経緯を書いた本は、何冊か読みました。
これらの本は、建国の時の政治的な思惑や、満州鉄道のことなどは詳細に描かれています。
しかし、そこに移住した人たちのその後について触れられた作品は少ないのではないでしょうか。

この本は、和子さん一家が満州に移住するところから描かれています。
お父さんの仕事の関係です。一家は夢と希望をもって満州に移住するのです。

私も大連は行ったことがあり、整備された街並み、それを構成するコンクリートの大きな建物が林立していたのが印象に残っています。

さて、整備された美しい街、日本とは違う道幅と暖房設備などに目をみはり夢のような毎日のスタートです。
しかしそれは、無人の地域だったわけではなく先住の中国の人たちを追い出して、「人工的に造られた街」だったのです。

そしてソ連軍の侵攻と、終戦。虐げられひどい目にあった中国の人たちからの略奪や復讐ともいえる行為。
ソ連軍の暴行。和子さんの目線で語られる蛮行は、被害者としての目線です。
本の著者は、その理由も入れることを忘れてはいません。

そして幼い弟の存在。この本のタイトルにもなった出来事には胸が締め付けられます。

和子さんは、満州の小学校で中国語を習っていたために、日本人とばれずに行動することができました。
見た目では国籍は判断できないということが、書かれているのです。
国籍で人を差別したり、虐待、虐殺したりすることがどれだけ愚かなことか。

そして今現在、満州で起きたのと同じことが繰り返されています。
住むところを追われ、難民となるということ。そこの住民だというだけで虐殺されること。
命の軽さ。

なぜ繰り返されるのか。なぜ学ばないのか、この本は考えるきっかけとして読んでほしい一冊です。

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