シマをなくしたシマウマとうさん
ソポ・キルタゼ
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刊行日 2021/08/27 | 掲載終了日 2024/01/23
ハッシュタグ:#シマをなくしたシマウマとうさん #NetGalleyJP
内容紹介
ある日のあさ、シマウマとうさんは、じぶんの体のシマがいっぽん、消えていることに気づきます。つぎの日も、そのまたつぎの日も、シマはどんどん消えていきます。
お医者さんでもらったシロップも、近所のダチョウがくれた「きせきのなんこう」も、ちっともききめがありません。「シマのないシマウマなんて、みっともないにきまってる!」と、やけっぱちになるとうさん。そんなとき、シマウマとうさんは、高所恐怖症のキリンくんに出会って・・。
自分に思い悩む、すべての人に贈る絵本!!「シュクメルリ鍋」で知られるようになった、ジョージア(旧ソ連・グルジア)の絵本作品です。
【原作者:ソポ・キルタゼ】1988年にジョージア(グルジア)の首都トビリシに生まれ、現在も暮らす。2005~2012年にトビリシ国立芸術アカデミーでグラフィック・アートを学び、2012年ウィーン・アートフェアのほか出展多数。2011年に最初の絵本作品となる本書を刊行しアニメーションも制作。
出版社からの備考・コメント
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おすすめコメント
哲学的”超”おトボケ絵本がジョージア(旧ソ連・グルジア)からやって来た!自分の悩みを解決する唯一の方法をシマウマとうさんが、きっと教えてくれる?!この物語に子どもたちは「で、とうさんのシマはどうなったの?」と、まっとうに心配するが、大人たちは自分の人生を投影し思い思いに深読みする。原作者と版元の予想に反し、アラフィフ読者や大人の絵本読みあい会でじわじわと人気の絵本。2024年に重版予定。 【訳者のつぶやき】 webで翻訳の原書を見つけることも多い昨今、この絵本に出会ったのは、ジョージアの首都トビリシのリアル書店の書棚だった。「え、シマウマとうさん、そんなんでいいの?」と叫んでしまったけど。
販促プラン
書店様での「絵本の読みあい会」や絵本セラピー、選書サービスにぴったりの絵本です。レビューやSNSに是非ご投稿ください。
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784910343006 |
本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
ページ数 | 44 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
ジョージア発。シマウマとうさんのアイデンティティーのお話。
シマが消えていく難病に罹り悩みに悩むシマウマとうさん。いったい自分は何を拠り所にすれば自分であると思えるのか。
シマウマとうさんの葛藤は深い。
アンビバレントな自己存在の意味を求め求めて揺れるとうさんに、転機が訪れる。
他人の悩みに寄り添ううちに感ずるところがあり、吹っ切れる契機を掴んだのです。
絵もとてもすてきで、心理劇を描く短編小説のような味わいでした。
自分のアイデンティティってどんなものなのかな。
シマウマがシマがなくなったって私が読んでいても
別に死ぬわけじゃないからいいんじゃないって思ってしまっている。
だけれど、頭の毛が抜けていっててしまうとかに少し見方を変えると、
死ぬわけじゃないけど、禿げって呼ばれたり、思われたりすると、
私だったら後ろ指をさされるような感じがしてしまう。
自分の気の持ちようで、大事なものだけどなくなっても、
それでも生きていける、楽しくある方法ってみつけられると嬉しい。
偏見にも負けようとしない、シマウマ父さんいいなあって思いますよね。みなさん。
小さな事でクヨクヨしないでも大丈夫。そんな背中を押してくれる一冊。自分がやりたいことを一所懸命やっていれば、きっと楽しく生きていける。しまうまとうさんがんばれ。
みんなそれなりにに悩んでいるんだ。わたしにだって、普通にしていても人知れず悩みはある。
インパクトのある表紙がとても素敵です。
話もおもしろかったけれど、
「自分よりももっとずっと困った人はいるんだよ」
「自分の悩みなんてちっぽけなんだ」と言いたい本なのか・・・?
そういう絵本なら、子供よりも、大人向けな気がします。
シマシマが減っていく様子も、この絵だと、
子どもにはちょっとわかりにくい気がしました。
また、シマを数える場面では、実際見えている本数が少ないので、
家族で数えている数字が大きすぎる気がしました。
もし、子供向けの絵本として売るならば、
52本 とか、 73本 とかの設定の方がわかりやすいかな。
最後がふわっと終わってしまうので、
もうひとつなにかあったらよかったかな。
販売ターゲットをどれくらいの年齢にするかによってだいぶ変わってくる気がしました。
味のあるとてもおしゃれな絵です。
シマをなくしていくとうさんの姿を通して、病気や事故で外見が変わることがあっても、変わらない大切な物があるということを教えてくれたような気がします。
受け入れるまでは苦しむし、あがくだろうけど、その先をどう生きるか、肝心なことに気づくことができるかどうか、シマウマとうさんを見習いたいと思いました。