「はい」「いいえ」ほうこく
浜田桂子
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2023/10/18 | 掲載終了日 2023/10/12
ハッシュタグ:#はいいいえほうこく #NetGalleyJP
内容紹介
こどもたちから、だいじな報告があります。きもちよく毎日をすごすために、安心して大きくなるために、「はい」…「いるもの」と「いいえ」…「いらないもの」があるんです。このよが「大好き」と「嬉しい」であふれるように…
暴力、いじめ、誹謗中傷、貧困、環境破壊、戦争…「生きる」という基盤を揺るがすことは一向に絶える気配がありません。だれしも生のスタートはこどもです。いまいちど「生きる」基本にたちもどり、こどもも大人も一緒に、いっぱいの「だいすき」と「うれしい」に包まれる世界を描いてみませんか。これまで産んだすべての作品で、ずっとこどもの笑顔を願いただただ向かってきた浜田桂子が、今すぐに、どうしても伝えたい想いです。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784652205839 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
ページ数 | 32 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
こどもの視点でいるものと、いらないものが「はい」「いいえ」で描かれていますが、これはおとなになってもまったく同じです。
そして、「いいえ」をなくして、「はい」をいっぱいにするためには、一人ひとりが努力が必要だと思いました。
こどもたちの明るい笑顔の絵と、「はい」という文字に大きなエネルギーをいただきました!
生きにくい世の中だ。分断は進み、共生はままならない。共感や思いやりが後回しにされる印象がいつまでたっても否めない。
子どもたち!声を大にして言おうよ‼︎のびのび安心して過ごせる世界をくださいと!
誰も取り残されない世界を作るために、まずは子ども時代をいきいきと、逞しく過ごせるような環境をくださいと!
大好き!楽しい!だから、もっと!とぐいぐい伸びていける、そんな自由で大らかな社会を作りたい。
浜田桂子さんの願い、祈り、ともに発信したいです。
浜田桂子さんの最近の作品を読むたび願う。
こどもたちのくらし、未来が平和で幸せであるようにと。
浜田さんの描くこどもたちはみんなこどもらしくのびのびしている。
現実のこどもたちを見ていると何かにぎゅっと締め付けられているような息苦しそうな子も多い。
こどもがこどもらしくいられるあたりまえの幸せも難しくなっているのかなと思う。
「いいえ」をこれ以上増やさないために、自分ができることを考えたいと思う。
はいといいえ。簡単だけれど、あたりまえに「はい」って思えること。
それが有難いって感じさせてくれる本でした。
一つでも逆になっていたら、それだけでとても苦しいことに感じられる。
子供が大きくなるために必要なこと。全部そろって次世代へ進みたい。
進ませないといけない、という作者の思いが絵と文を通じてとても伝わる。
一つ一つが、ありがたい。あたり前だけれどありがたい。
今私は恵まれている。今私はつらいかもしれない。
と子供が自分自身気が付いて、これらを当たり前に感じ、
傍にいるみんなと共に、子供から大人になるために読んで欲しい。
子どもたちに薦めたい1冊。
わかりやすくって、無駄が一つもないです。どの言葉も状況も残さず伝えてあげたい。
「本当にそのとおり」それ以外のコトバが見つかりません。
浜田先生、ありがとうございます。
読む前から「いいえ」に描かれているものを読むのが怖かった。容易に、無数に想像できてしまったからだ。そんな世界に今、大人である私も未来ある子供たちも生きているのかと、少し悲観的になりながら、読み始めた。
展開はほぼ予想通りであった。「はい」に描かれた人種や性別、年齢の垣根を感じない子供たちのイラストは可愛らしかった(特に5ページがお気に入り)。ただ1つ私の想像と違ったのは、「いいえ」の子供たちがそれらと戦っていたこと。「いいえ」が存在してしまう世界だと諦めているのは、私のような大人なんだと叱られた気がした。戦えばいいのだと励まされたような気がした。
それでも最後の「いいえ」のページは人物の姿が一切ない。言葉とは裏腹に子供大人関係なしに「いいえ」を突きつけたい深い闇であると同時に、それと戦うことの難しさが描かれているように感じた。けれど、結末への希望のあるつながり方が美しかった。
子どもが大きくなるために必要なものといらないものを「はい」「いいえ」で報告する―
シンプルなテーマで文字数も少ないけれど、だからこそ、ページをめくるたびに胸に響くものがあります。
あたたかみのあるイラストも素敵です!
小学校司書です。
あぁ、素敵な本だわぁ〜!って思いました。
文章の構成はシンプルなのですけど、絵にはクラス全体への読み聞かせだけでは見つけきれないような細やかな仕掛けがあって、読んでいて嬉しくなってしまいますね。子どもが手元に置いて自分で繰り返し読んだ時に気づいてほしいですし、気づいたときの喜びを想像して、ニヤニヤしてしまいました。
たとえば、洋服や靴のページにいる、カッコいいのが好きな女の子と、ふわふわ可愛いのが好きな男の子が、
わくわく→うきうき→すきなことをすきなようにできるじかんとばしょ
とページを経て、舞台で楽しそうに王子様とお姫様を演じているのが印象的でした。
女の子も強くて格好良い冒険の主人公になれるし、男の子も、優しくて可愛くて綺麗なものを好きでいて良いんですよねぇ。誰にも邪魔されずに、当たり前に。
もしくは、「しらないことを みたり きいたり たいけんしたり」の後、「うみのさかな」という本に夢中の子が、みんなが好きなことをしている時に一人の時間を邪魔されずに過ごせている……とかも、嬉しいポイントでした。
学校での時間に窮屈さを感じている子はまだまだたくさんいると思います。そんな窮屈さには「いいえ」と言ってもいいんだよ!と伝えてくれる大人のひとりなのですね、浜田桂子先生は。
わたしもそういう大人でありたいと思いました。