そんなことも しらないの?
パク・ジョンソプ/作 なかやまよしゆき/訳
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刊行日 2023/10/16 | 掲載終了日 2023/10/31
ハッシュタグ:#そんなこともしらないの #NetGalleyJP
内容紹介
赤、黄、青……など色とりどりの小さな魚が身を寄せ合っていると、「あかいさかながかぜひいてっるてさ〜」とはらぺこアンコウの呼びかけにサカナたちは大パニック! うつりたくない、サカナが風邪ひくなんてある? などなどいろんな意見はあれども、集団のサカナたちは赤いサカナを追いだして、アンコウの口の中へ!
深く読みこむことで、フェイクニュースがはびこるSNS全盛時代に、情報の真偽を見極めることの大切さを描いていることも見えてきます。親子で、学校で、子どもたちと話し合いながら読んでみるのもおすすめです。
出版社からの備考・コメント
*校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
おすすめコメント
韓国で累計8万部発行の人気絵本!
作者のパク・ジョンソプさんより
日本のみなさまへ
サカナはカゼなんてひかないよね。でも、みんながアンコウのウソを信じちゃって、サカナなのにカゼをひくと思われるようになっちゃった。
最後にウソだってわかったけれど、時が経って忘れられたころに、また、アンコウがウソの情報を流したとしたら……。
サカナたちは、また信じちゃう? もう信じない? 読者のみんなはどう思う?
韓国で累計8万部発行の人気絵本!
作者のパク・ジョンソプさんより
日本のみなさまへ
サカナはカゼなんてひかないよね。でも、みんながアンコウのウソを信じちゃって、サカナなのにカゼをひくと思われるようになっちゃった。
最後にウソだってわかったけれど、時が経って忘れられたころに、また、アンコウがウソの情報を流したとしたら……。
サカナたちは、また信じちゃう? もう信じない? 読者のみんなはどう思う?
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784577051849 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
ページ数 | 52 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
たくさんのカラフルで小さな魚たちを狙うのはお腹を空かせたアンコウ!
悪知恵を働かせてアンコウが放ったひと言は
『あかいサカナがかぜをひいてるってさ~。』
自分にも被害が及ぶかもしれないとパニックになる魚たちは、赤い魚たちの言い分を無視して群れから追い出し、すかさず腹ぺこアンコウはパクッと食べちゃった。
あれあれ?でも、魚って風邪をひいたりするのかしら?
根も葉もない無責任な言葉におどらされて、どんどん仲間が減っていく様子がシュール。絵本の中では、文字通り食べられてどんどん“消えていく”仲間だけど、現実でも距離を置かれたり、見放されたり、は想定できる。
自分の頭で考えて真偽を判断する大切さが結局は自分を守ることになるんですが、あふれる情報から真実を選びとるのは…、難しいですね。
噂や無知や偏見の怖さを教えてくれます。そこに目をつけたのが大きな魚。だんだんと、思い通りになったものの最後は、日本昔話に出てきそうな結末。騙して利益を得ても本当の得にはならないという勧善懲悪的な最後が印象的な一冊でした。
アンコウの嘘の情報にまんまと騙されて、お互い疑心暗鬼になり、仲間割れ…
デマ情報に踊らされる人々を風刺しているような内容に、どきりとする。
現代版スイミーみたい。
子どもたちに、デマ情報の怖さ、よく考えることの大切さを教えるのにとても良い教材だと思う。
噂って怖い!なぜ根拠のないことばを信じてしまうのだろう?声高に言ったもん勝ちの今の世の中。嘘は利己的な、自分さえよければそれでいいというエゴイズムだ。アンコウの、騙される方が悪いのさといった印象の嘘で攻めていくやり方、なんだか見聞きしたことのあるやつだ。人の言うことを鵜呑みにする危険性、今こそ子どもも大人も立ち止まって考え直す時かもしれません。もはやネットと切り離した生活なんてできない今、だからこそ!一度見たら忘れられないインパクトのパク・ジョンソプさんの絵が恐ろしさを助長しています。
絵柄の可愛さに毒気を抜かれますが、噂、無責任な一言「皆が言ってるよ」「〇〇らしいよ」が巻き起こす騒動が非常にわかりやすく表現されています。
THEMEも「風邪」と子どもたちにも馴染みがあり、自分を魚に投影する事も簡単。しかも魚たちが話しているひと言、ひと言が思い当たる言葉ばかり。
単元の導入、読み聞かせの本として使用できそうです。
令和を生きる子ども達は当たり前のようにスマホやタブレットを扱い、溢れる情報にさらされています。その中からデマやフェイクニュースを見極め、正しい情報を得たり発信する力は必須となりますが、小学生ではなかなか難しいところです。この作品では、アンコウの独りよがりなデマの発信により齎されるウソの情報によるさかな達の小さな社会の混乱、差別がわかりやすく描かれています。コロナにより大きく変化した学校教育の中で学びゆく子ども達に読んでもらいたい一冊です。
なんだか、コロナが流行り始めた頃を思い出すような・・・。
人々の不安をあおるやり方は、手を変え品を変え尽きない。
不安が不安を呼ぶ。
しかし、不安なときこそ冷静に真実を確認しないと、大変なことになると魚たちが教えてくれている。
魚たちは取り返しが付かなくなる前に間に合ってよかった。
韓国の文化と日本の文化の違いってどんな感じか。
似ているしほとんど同じだけど、、なんか、少し違う。
そういうのがよく感じ取れる本です。
自分のものを奪われる。そのあとだれが責任取ってくれる。
日本人は負けたものの儚さをズルズルいくけれど、
韓国だと少しシビアで、負けたら結局むしられるだけ、
という感じが深刻な危機感として染みついているのかな。
だから、お前は負けるな、っていう想いは一緒で絵本を読む。
正しいことが報われてほしい、というのも同じ。
国際色があるっていうのは、ほとんど同じなんだけれど少しだけ違う。
こういう文化の違いを、違和感なく取り込んで血肉にして次世代の子に伝えたい本です。
たぶんチョウチンアンコウ君だとおもうのですが、なんとか他の魚を餌にしたいと思っています。ところが、他の魚は群れをつくって、大きな魚のようになってアンコウ君に対抗しています。このままでは餌にできません。そこでアンコウ君がやったのは、風邪をひいているというデマを流して、魚を色毎に分断すること。これは人間社会でもよく見られますね。少し知識があればデマと分かるのですが、多くの人はそれがデマだとはわかりません。そうやって、無知だと、悪意ある人に踊らされてしまいます。このお話は絵本なのでしょうが、結構大切なことを教えてくれていると思います。