いじめにパンチ!

あたしの小学校ライフ最後の戦い

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刊行日 2023/09/20 | 掲載終了日 2023/09/10

ハッシュタグ:#いじめ #NetGalleyJP


内容紹介

ゆずはは、6年生の2学期、田舎の小学校に転校した。クラスメートはわずか9名なのに、いじめっ子、いじめられっ子がいる。家族経営の小さなスーパーは、地域のリゾート開発計画によって、存続のピンチ。ゆずはは「どうにかしたい!」と悩みながらも、いじめ問題や過疎問題に立ち向かう。小学校生活最後の奮闘ぶりを、明るくさわやかに描く物語。


ゆずはは、6年生の2学期、田舎の小学校に転校した。クラスメートはわずか9名なのに、いじめっ子、いじめられっ子がいる。家族経営の小さなスーパーは、地域のリゾート開発計画によって、存続のピンチ。ゆずはは「どうにかしたい!」と悩みながらも、いじめ問題や過疎問題に立ち向かう。小学校生活最後の奮闘ぶりを、明るくさわやかに描く物語。



おすすめコメント

黒野伸一さんはヒット小説『限界集落株式会社』の作者。日本の過疎地域の問題を語ってきました。また、『どうにかしたい!』など青春小説でも定評があります。本書は「限界集落」を舞台に「どうにかしたい!」と奮闘する少女を主人公にした児童文学です。

黒野伸一さんはヒット小説『限界集落株式会社』の作者。日本の過疎地域の問題を語ってきました。また、『どうにかしたい!』など青春小説でも定評があります。本書は「限界集落」を舞台に「どうにかしたい!」と奮闘する少女を主人公にした児童文学です。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784652205778
本体価格 ¥1,400 (JPY)
ページ数 168

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NetGalley会員レビュー

爽快にして痛快な一冊ですね。

子ども同士のトラブルを描きながら、
過疎地の現実まで伝えてくれる逸品でした。

主人公は小学六年生。

都会では目立たなかった彼女が、
田舎に引っ越したことで頼られる存在になり、
自分らしい正義感を発揮していじめに立ち向かいます。

主人公が奔走するうちに、
だんだんと味方が増えていく展開。
胸アツでしたね。

聞き上手なおばあちゃんの役どころも良かった!
知恵袋のようなこのご婦人の言葉には
ぜひ注目して欲しいと思います。

『いじめ防止対策推進法』の条文を
父親が主人公にかみくだいて説明するくだりには
新鮮な驚きもありました。

学びあり、感動あり、しかも読後感よし。

こんなの大人にも子どもにも
薦めないわけにいかないでしょ。

(対象年齢は10歳以上かな?)

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都会では目立たなかった子が、田舎では一目おかれる存在になる。
いじめについての描写で、先生が全く使えない最低な対応をしたのには腹がたちました。未だにいるのか?
田舎だからこそ、メンバーが固定しているなかでのいじめは辛い。そこに主人公が立ち向かう姿はカッコいい。
嫌なやつでも、認めるところは認められる主人公の優しさも好印象。

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東京の銀行に勤めていた父親が、実家の個人経営スーパーを継ぐことになり、ゆずは一家は過疎の村に引っ越してきた。
9人しかいないクラスメイトの中で、後藤源太が敷島かおりをいじめている。
源太は、地元の有力企業の息子なので、だれも逆らえない。
担任の先生に言っても、暖簾に腕押し状態。
そこで、しがらみのないゆずはが立ち上がろうとするのだが、いじめられている敷島かおりもちょっと変わった子で……。

とても爽やかな物語だった。
子どもたちが、狭い世界でいろんなものと戦っていて、健気だった。
「いじめにパンチ!」というタイトルではあるけれど、実際にパンチをするわけではない。
暴力で対抗するわけではないが、話し合いを持つわけでもない。
ただ、スーパーの配達に行っている先のおばあさんからもらった「相手の立場に立って物事を考えてみたら」というアドバイスをもとに、ゆずはがいろいろと考えて取った行動と、偶然(とはいっても田舎の小さなコミュニティの中の話なので必然?)の出会いや繋がりなどで事態は好転していく。
いじめっ子の立場に立つだけではなくて、限界集落の開発企業の立場、立ち退きを迫られる住人の立場、など、それぞれの都合がある、開発が全て悪いわけではない、ということを、読者はゆずはと一緒に学べると思う。

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家の都合で都会からびっくりするほど田舎に引っ越してきた、ゆずは。9人しかいないクラスなのに、いじめがあると言われ…。過疎地での暮らしとまちおこしに関わる立ち退き問題、子どもたちにまで影響を及ぼす、小さな町の格差社会などをユーモアたっぷりに書いてあり、読みやすい一冊です。

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いじめにパンチ!あたしの小学校ライフ最後の戦い/黒野伸一 理論社

ー いじめに響くパンチは、相手の立場に立って心に響かせる言葉 ー

田舎に親子3人で引越してきた、小学六年生ゆずは。
父親の実家は、過疎地域にある個人経営の小さなスーパーで、
近所の年配の方々の助けになっている。

夏休みはスーパーの手伝いをして、二学期から新しい小学校に通い始めるが、
小学六年のクラスメートは9人、しかも、たった9人なのに、いじめがあった。
いじめているのは、地元で有名な開発会社の社長の息子、その取り巻きもその会社の社員の息子。
ゆずはは、先生に訴えるが、先生も「何を言われても聞き流しなさい」と役に立たない。

大人の理屈に、子供が振り回されるのは納得いかないと、ムキーっとするもどうにもならない。
それどころか、リゾート開発で、実家のスーパーも近所の人たちも立ち退きされられそう。

そんな中、スーパーのお手伝いで、マウンテンバイクに乗って配達に行っている先の、
近所で何でも話をきいてくれるおばあちゃんと話をしていくことで、
ヒントをもらってイジメに立ち向かっていく。

何でもハッピーエンドとはいかない。でも、前をむいて戦ったゆずはは凄い。
痛快な気持ちと共に、温かい気持ちになれる物語に感動しました。

過疎地域の社会問題を、子供目線にも分かりやすく描いていることと、
いじめへの対抗を、聞き流す(相手にしない)でもなく、目には目をでもなく、
相手の立場に立って物事を考えて言葉で向き合うことで解決していくアプローチが
素晴らしいと思いました。

素敵な物語をありがとうございます。

#フタバ図書 #読了 #NetGalleyJP

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