あしたへのまわりみち
梅田 俊作/梅田 佳子
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刊行日 2023/08/07 | 掲載終了日 2023/06/30
ハッシュタグ:#あしたへのまわりみち #NetGalleyJP
内容紹介
イクハルは、勉強ができないわけでも、いじめられているわけでもないけれど、時々学校に行きたくなくなる。学校は居心地が悪くて、がまんできない時があるのだ。
イクハルは、勉強ができないわけでも、いじめられているわけでもないけれど、時々学校に行きたくなくなる。学校は居心地が悪くて、がまんできない時があるのだ。
出版社からの備考・コメント
※刊行時には本文にフリガナがつく予定です。
※校了前データを元に作成しております。刊行時には内容が若干異なる場合があります。ご了承ください。
※刊行時には本文にフリガナがつく予定です。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784591178614 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
ページ数 | 52 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
自主練習ってナイスな言葉ですね!
イクハルとシュリの自主練習は、ヒデバッチャとたくさんの自然に見守られています。
いつの間にか家族のこと、夢について話すようになっていきますが、自主練習は次第に終わりの時を迎えます。
でも、忘れられない時を過ごした2人はもう大丈夫!
明日への道しるべとなるような風物詩の作品でした。
絵本にしては文章が多く、不思議なリズム。歌うように、なにかを唱えるように、リズムを刻みながら、子どもたちとばあちゃんと過ごす時。
ここではないどこか
という言葉がまず目にささる。やるせない気持ち。どこにいても落ち着かないような、自分の居場所じゃないような、そんな気持ちを抱えて、近くの沼へ。
一緒に過ごす、友だちが見つかる、仲間がいる。
学校行きたくないときだってあるさ。
でも、いじめはだめだ。
ひとりひとり心があり、悩みがあり、重く抱える何かがある。
出口をなくした歪んだ思いが、誰かを傷つけてしまうことがある。
居場所を探す者たちの話。閉じこもらず、外に出る、体を動かし、一緒の空間で何かする、秘密基地を作る。少しずつこころがほどけているのは、そうやって表に出ていって、一緒の空気を吸っているからかもしれない。
やりたいことを自主楽習
うん、やりたいことがあるって素晴らしいことだ。
誰もが居場所を探し続けている。。。
小刀でザク、ザクと切り出すような勢いのあるテキスト。荒削りだが香り立つようなことばたちに、たちまち惹きつけられた。行き場のない心を広げるアルデナイデ沼の秘密基地。寄り添うヒデばっちゃの大らかな目線が頼もしい。イクハル、シュリ、ヤラガセ……、ギクシャクとした関係がストレートなぶつかり合いで溶けあう。みんな心の空洞を持て余していた。
知り合っていく過程は、もう宝物。未来の尻尾を掴んでいるシュリ、自分の道を探し始めるであろう予感のイクハル。いじめという無残なものを乗り越えた自信が光っていた。自主楽習はじゅうぶん彼らに考える時間を与え、成長の糧となった。