化石のよぶ声がきこえる
天才恐竜ハンター ウェンディ・スロボーダ
ヘレイン・ベッカー/作 サンドラ・デュメイ/絵 木村由莉/訳
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刊行日 2022/11/11 | 掲載終了日 2023/05/31
ハッシュタグ:#化石のよぶ声がきこえる #NetGalleyJP
内容紹介
第69回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校中学年の部
現役女性恐竜ハンターの半生を描く、新しい伝記絵本!
ウェンディは、ほかのみんなが気づかないすてきなものを見つける天才。ある日見つけたのは、なんと何千万年も前の恐竜の化石! この発見が、ウェンディの人生を大きく変えることになって……
白亜紀を生きた恐竜「ウェンディケラトプス」の化石を世界ではじめて発掘し、その名の由来となった女性恐竜ハンター、ウェンディ・スロボーダ。恐竜の進化のなぞを解き明かす、重要な化石を次々に発掘していきます。
自分が好きなことをひたむきに追求することのすばらしさを伝える一冊。自然科学分野における女性の活躍を描いた新しい伝記絵本です。
出版社からの備考・コメント
児童書・ヤングアダルト作家。オンタリオ州トロント在住。『スパイ図鑑』(ブロンズ新社)、『That's No Dino! No Dino!』『Counting on Katherine』『Emmy Noether』(いずれも未邦訳)など90冊以上のベストセラーがあり、自然科学分野を中心に女性の伝記絵本を多く手がける。
絵:サンドラ・デュメイ
絵本作家、イラストレーター。ケベック州モントリオール在住。卓越した色彩と質感の表現に定評があり、数々の受賞歴がある。代表作に『Olivia Wrapped in Vines』『Farm Crimes』シリーズ(いずれも未邦訳)などがある。
訳:木村由莉
国立科学博物館地学研究部研究員。早稲田大学教育学部卒業後、米国サザンメソジスト大学地球科学科で博士号を取得。陸棲哺乳類化石を専門とし、小さな哺乳類の進化史と古生態の研究を行う。著書に『もがいて、もがいて、古生物学者!』『化石の復元、承ります。古生物復元師たちのおしごと』(ともにブックマン社)など。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784774333892 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
ページ数 | 40 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
面白い伝記絵本でした!
恐竜好きのちびっこたちに積極的におすすめしたい。
巻末にあった「好きを仕事にする」の対談がとてもよかったです。恐竜好きの男の子はもちろん、女の子にもすすめやすい作品でした。
好きな事を仕事にできる幸せ。観察力やコミュニケーション力は「好き」な気持ちが芯にあるからこそ最大限に発揮する。溢れ出す「好き」エネルギーが疑問や探究を積み重ね、現代や人の役にたつって素敵!なにより後書きに古生物学者の対談があり「好きな事を好きと言えない」「好きな事がわからない」と言う人にも向けてもヒントを残してくれているのが良い。イラストからストーリーには直接関係ない人種や障碍、宗教の違いも関係なく「好きへの扉」が開放されているメッセージが届く。
去年、ブックサンタさんの活動を知り、協力したいと思ったのですがどんな本を選んだらよいのかわからず随分迷ってしまったので、青少年読書感想文コンクールからこちらの本のことを知り、リクエストさせていただきました。
私自身、子供の頃から伝記ものはあまり得意ではなかったので(やはり起承転結やクライマックスがしっかりしたエンタメ度の高いお話の方が楽しく読める)、「どうだろう」と思いながら読みはじめたのですが、とにかく絵がカラフルで楽しいので、すいすい読めました。
最後に補足的な情報として、用語集や女性研究者のお二方の対談がついているのも良かったです。
特に対談内で語られる、実際に同じ職業を選んだ日本人女性のリアルな声や、子供から実際に受けた質問は、子供と一緒に職業選択について考える上で、大きな助けになると思います。
これからの時代を生きる子どもに贈って、親御さんと一緒に読んでもらいたいと感じました。
天才恐竜ハンター、ウェインディ・スロボーダは実在の人物。子どもの頃から、化石を掘り当てるのが得意な少女だった。
好きこそ物の上手なれを地でいく彼女は、数々の化石の発見をなし、「化石のよぶ声がきこえる人」と呼ばれるようになる。
そして、化石をクリーニングする仕事に就いた。
とうとう新発見で大発見の恐竜の化石を掘り出し(もちろん多くの協力者の元で)自分の名が冠せられることとなった。
恐竜ハンター、実に夢のある仕事で、わたしたちに希望を与えてくれるお話でした。
子どもたちには、好きなことを仕事にすることへのアプローチを示すいいお話です。
巻末の、恐竜ハンターへの手引き、日本の女性古生物学者のスペシャル対談、この本の用語集など、的確な補足も嬉しい構成です。
#化石のよぶ声がきこえる
好きって最強!
好きを追求した先に、成し遂げることができた人の存在は、今を生きる子たちに力を与えてくれる。巻末の対談が、また秀逸。誰にも好きを止められる謂れはないこと、すぐに仕事に結びつかなくてもいいこと、別の道の存在を知ることの意味など、きっと胸にささる子がいると思う。
課題図書として選ばれたことで、より多くの子の手に渡り、心に言葉や光が届くといい。
自分の”好き!”を見つけることって、こんなに素敵なことなんだ!
大人の私も読んでいるだけで、ワクワクしてきます。
子供たちが読んだら、もっとドキドキすることでしょう。
ウェンディさんのことが書かれた本でありながら、恐竜や化石のことを知り、自分たちの未来が楽しみになる、そんなたくさんのワクワクが詰まった一冊です。
今の時代人と違ったことに興味があっても周囲に理解があることが多い。
先人たちの、まっしぐらな研究の成果が出た人たちを我々はたくさん見ているから。
本が好きな子が本屋で一目散になるように、おもちゃ屋で走り回って動かない子供だって
化石に夢中になる子供だってよく似たもので、夢中になることって時間も労力も気にならない。
たくさんの大変なこと、後ろ指をさされることも多々あるだろう。
だけれどこの本にはそんなこと一つも載っていない。
私の人生において、それらの声は全部聞こえないなかったことにしても何の問題もないからだろう。
好きなことを見つけるのは大変だけど、見つかりにくい人もいるだろうけど、
存分に見つけた後は楽しんだらいいのだよって、子供たちに伝えたいなって思わされる本でした。
好奇心旺盛なウエンディ・スロボーダが恐竜ハンターになっていく、魅力的な半生を描いた伝記。好きな事、興味のある物を極めるのに性別は関係無いとも教えてくれる。最後の『古生物学者スペシャル対談』のメッセージまでぜひしっかり読んで受け取って欲しいと思いました。
読ませていただき、ありがとうございました。
最近、このパターンの偉人伝?は多いですね。
でもこの本の場合は、絵柄がいいというか、文章も洗練されていて、とっても読みやすかったです。
この本を読んだ子どもたちは、いろんな場所にいって、新たな視点で地形や自然を見るようになるのではないでしょうか。恐竜が好きな子どもたちは、さらにわくわくすること間違いありません。
化石っていいなあ。私も小さいときに、友達と探しにいったことを思い出してほっこりしてしまいました。
本文もさることながら、巻末の対談がとてもよかったです。実際に恐竜研究のお仕事をされているお二人の、回り道をしてもいい、という言葉は、子どもたちに響くのではと思いました。中学年向けとありますが、好きなことを見つけられなくて焦っている中学生にもすすめたいと思いました。
ウェンディ・スロボーダさんという古生物学者の物語です。
天才恐竜ハンターと言われるほど、業界ではスター。
まさしく『好き』を自分の仕事にした人で、素敵だなと思います。
こういう人が、突き抜けることのできる人なんだろうなと羨ましくも思います。恐らく、苦労を苦労とも感じておらず、ただ好きなことに対して愚直にやってきた人なんですよ。
良かれ悪かれ現代の情報化社会の中で、今の子供たちは色んな選択肢を持っている訳ですから、少しでもウェンディのような人間が、日本人の中にも出てきたらなぁと期待してます。
カラフルで好奇心が掻き立てられる一冊でした。自分の将来の夢と言われてもなかなか思いつかない児童が一定数いると思いますが、好きな事を仕事にしていったウェンディさんを見ると好きを仕事にする事を前向きに考えられそうだなと感じました。好きなことを仕事にしない方がいいと言う人も多くいますが、自分の将来を夢見て明日を明るく生きることは生きる子どもたちにとって重要なことであり、また多くの児童がまだ十代未満であってもその難しさを既に感じていたりします。色々なことが面倒でなんとなくやっていたり、意味ありますか?と言う児童もいます。あまり難しくなくポジティブに他人の物語から自分を考えられるきっかけになるのではないかと思いました。
巻末に「恐竜ハンターになるには」や対談があり、お話を読んで「はい、おしまい」と終わらせず、その先へつながる展開がしてとてもいいです。周りを気にして好きなことを言えない、好きなことが見つけられない、という子は多いと思うので、対談を読んで励まされると思います。中学年だけでなく、伝記や職業について学ぶ高学年にもすすめたい本です。