命をつなぐセラピードッグ物語
名犬チロリとその仲間たち
大木トオル
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刊行日 2023/03/20 | 掲載終了日 2023/03/09
ハッシュタグ:#命をつなぐセラピードッグ物語 #NetGalleyJP
内容紹介
どんな犬でも、幸せになれる!
捨て犬や被災犬たちが、立派なセラピードッグに生まれ変わっていく姿をつづった感動のドキュメント。
捨て犬から、日本初のセラピードッグになった「チロリ」。
福島で救出された被災犬「幸(さち)」と「福(ふく)」。
野犬として捕らえられた「ゆきのすけ」・・・・・・。
殺処分寸前だったこれらの犬たちは救出されたのち、セラピードッグとしての訓練をつんで、医療・福祉の現場で活躍するようになりました。
どんな生まれでも苦しいことがあっても、環境が変わって教育を受けることで、よい生き方ができるようになる。
この本に出てくる犬たちのたくましい姿は、命さえあれば生まれ変わることができるということを、わたしたちに教えてくれます。
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おすすめコメント
著者の大木トオルさんは日本橋人形町生まれ。1967年に渡米し、アメリカで「ミスターイエローブルース」と称賛されるブルースシンガーでもあります。マディ・ウォーターズ、ジョン・リー・フッカー、B.B.キング、ベン・E・キングなどの大御所とも共演しました。
その一方、アメリカで視察したセラピードッグ活動を日本に広めるため、セラピードッグ育成の訓練カリキュラムを考案。捨て犬、捨て猫の殺処分ゼロの実現のため、動物愛護法の改正に多大な貢献をするなど、その生き様にも胸を打たれます。
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出版情報
ISBN | 9784065310229 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
長い歴史の中で人間と共に生きてきた犬。人の心に寄り添い励まし笑顔を与えてくれる最高の相棒である彼らがセラピードッグとしてどのように活躍しているかを教えてくれます。
「あの子を撫でたい」「あの子と散歩したい」という気力を蘇らせていくセラピードッグと利用者との絆。その姿を喜ぶ家族。そしてセラピードッグと著者の信頼関係。
気がついたら涙が出ていました。
とても温かい気持ちにさせてくれます。
この本によってセラピードッグの活動がもっと認知され救われる人や犬が増えて欲しいと思っています。
保健所から助け出されたチロリは大木さんによって日本で初めてのセラピードッグとなっていきます。
大木さんはチロリの寄り添うやさしさを見出して育てますが、チロリもまるで自分の使命のように応えて
多くのひとを支えます。
大木さんの愛情がとても溢れていて、天国へと旅立つチロリとの最後のアイコンタクト写真には胸がつまりました。
読めたのは第一章まででしたが、子供たちに『こういうお仕事をするわんちゃんもいるんだよ』と分かりやすく書かれています。働く犬といえば盲導犬が代表的なイメージが強いかなと思うのですが、こういった本を通して幅広く多くの人にセラピードッグという存在を知ってもらえたらいいなと思うと同時に活躍の場が増えていけばいいなと思います。
ちょうどネットのニュースで、アメリカでの銃撃事件のあった町で、精神的にひどく傷ついた人々の元に訪れるセラピードッグたち、の話を読んだところだった。自らが病を乗り越えて歌手としてアメリカにわたり、そこでライフワークとして巡り合ったセラピードッグの育成活動。傷ついて保護された雑種権チロリ。大木さんがどれほどチロリを愛し見守ったかが、一部抜粋の読書でも十分にわかった。傷ついた者ほど他の者たちの気持ちがわかるのかもしれない。チロリに力を与えらえた人々の様子も感動的だった。
私は以前、チロリの事を書いた本を読んだ事がありました。なので、チロリの事やセラピードッグの事も知っていましたが、表紙の綺麗なカラー写真のかわいい犬達と、チロリ以降のセラピードッグの存在を知って、是非読んでみたいと思ったのです。この本の一章だけ読ませていただきましたが、チロリの事、セラピードッグの事、そしてその仕事を始めるきっかけなどが、実際にセラピーを受けた高齢者達のエピソードと写真と共に、とても分かりやすく、テンポよく書かれていました。幾つかのエピソードに涙し、チロリとの最後のアイコンタクトの写真からは、相互の信頼関係と愛情が感じられて、心を揺さぶられました。2章以降もきっと、チロリの後を継いだ、さまざまな過去をもった犬達とハンドラーや高齢者たちの姿が描かれている事でしょう。私も犬を飼っていますが、犬は人に寄り添って、一緒に生きてくれます。この本をきっかけに、セラピードッグについての理解がより深まる事を願っています。
「セラピードッグ」とは1970年代に欧米で始まった「動物介在療法」の医療の一環として、「高齢者や障害者、精神治療やリハビリを必要とする人」に寄り添って、治療の助けを担う犬のことです。著者の大木さんは、ブルース歌手として活躍されていたアメリカで、本業の他に社会貢献をする、という「ライフワーク」という言葉と出会い、「セラピードッグ」の活動をアメリカ、そして日本で始めました。
第一章「日本初のセラピードッグ「チロリ」」では、捨て犬で殺処分場から大木さんによって助け出された雑種犬のチロリが、大木さんによってその才能を見いだされ、「素質をもった限られた犬種」だけがなれるもの、とされていた「セラピードッグ」になり、多くの助けを必要とする人たちに寄り添い、彼ら(彼女ら)の悲しみや痛みを分かち合えるかけがえのない存在となっていく話です。寝たきりのおじいさんが最後に発した言葉、にらみつけていたおばあさんの感情が次第に豊かになっていく様子、そして、チロリ自身も自らの悲しい出来事から怖がっていた「杖」を克服し、大型犬の群れの中でリーダーとして力を発揮していく姿は、自分自身の弱さを克服した上で、弱いものに対して絶対的な「思いやりの心」をもつことが「セラピードッグ」としての真の役割なのだ、と教えているような気がしました。
真の強さ、とは「弱いもの」に上から目線でいばり「強いもの」に媚びへつらうことではなく、「強いもの」には強く立ち向かい、「弱いもの」には同じ目線で優しく黙って寄り添うことなのではないかーそんなことを感じさせてくれた感動的な話(実話)でした。