放課後の読書クラブ
小手鞠るい/作 植田たてり/イラスト
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刊行日 2023/01/26 | 掲載終了日 2023/01/31
ハッシュタグ:#放課後の読書クラブ #NetGalleyJP
内容紹介
木の物語、恋の物語、旅の物語……。
著者自身のその後の進路や生き方に、大きな影響をあたえた本をテーマ別に紹介するエッセイ。短編2編も収録。
木の物語、恋の物語、旅の物語……。
著者自身のその後の進路や生き方に、大きな影響をあたえた本をテーマ別に紹介するエッセイ。短編2編も収録。
出版社からの備考・コメント
ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。
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販促プラン
【著者紹介】
作 小手鞠るい(こでまりるい)
1956年岡山県生まれ。同志社大学卒業。小説家。詩とメルヘン賞、海燕新人文学賞、島清恋愛文学賞、ボローニャ国際児童図書賞などを受賞。2019年には『ある晴れた夏の朝』(偕成社)で、子どもの本研究会第3回作品賞、小学館児童出版文化賞を受賞。主な作品に『アップルソング』(ポプラ社)、『きみの声を聞かせて』『放課後の文章教室』(偕成社)、『庭』(小学館)、『森の歌が聞こえる』(光村図書出版)、『ぶどう畑で見る夢は〜こころみ学園の子どもたち』(原書房)など多数。1992年に渡米、ニューヨーク州ウッドストック在住。
イラスト 植田たてり(うえだたてり)
東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業後、フリーのイラストレーターとして活動を始める。主に書籍装画や文芸誌の挿絵のジャンルで活躍。シンプルな構成と広い空間の作風を得意とする。イラストを担当した主な作品に、『シャーロック・ホームズの凱旋』『過去と和解するための哲学』『この世界は何だ!?じわじわ気になる(ほぼ)100字の小説』などがある。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784038082801 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
ページ数 | 238 |
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閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
『放課後の読書クラブ』この本を手に取った人は、自分で自分を選んでいるはず。
「私は、三度のご飯より読むことが大好き」「私は寝ることよりも書くことが大好き」そして、きっと、いつか、「私は作家になる」・・・そういう人間であると「自分を選んだ人」だけがこの本にも選ばれる・・・多分、そんな胸の高まりと自負に満ちた瞳で、この放課後の読書クラブの扉をひらいたんじゃないかしら。少なくとも私はそうでありました。
そこへ「文学の使い」か「本の妖精」のように小手鞠るいさんが現れる。それからあと、るい先生は、『クリスマス・キャロル』に登場する妖精たちのよう。わたしは、さまざまな作家たちの物語の中へと連れて行かれるのです。幻想の中、作家たちの声に胸をワサワサと揺すぶられ、ふと気づくと、もとの教室に戻っている。そして、また、次の幻想へ。こうして、時空を超えた光の幻想の度に、今いる教室に戻る。
心の底のなにかに ”リンっ” と小石のあたったような澄んだ音が聞こえた、と思う瞬間、その度幻想は終わる。
ああ、もう卒業の日を迎えてしまった・・・あれはどういう意味だったの、あれはいったいなんだったの・・・でも、たしかなこと。こんなにも、こころがあつい。胸が高鳴る・・・
読書クラブと言っても、他の人はいなかった。小手鞠るいさんと、るいさんの親しい「友人」と、その都度一対一の濃密な時間をくれました。それは一瞬で永遠の深みを持つ時間。
卒業した(?)いま、まだ、「なんでもないわたし」がここにいます。でも、心はもう「なにか」になろうとしている。・・・ぜひ、知りたい。わたしはわたしにうまれた。わたしがわたしらしく 生きるためには どういう風にすればいいのだろう。ぜひ、わたしはそれが知りたい・・・そんな、やなせたかしさんの『ぜひ』のような熱い想いを思い出してしまいました。小手鞠るいさんは、無責任にも、わたしにこんな事をしたんです。なんだかくやしくて、めんどくさくて、そして、めっちゃうれしいのです。
だから、これからだって責任取ってもらいます。勝手な片思いさせてもらいます。ありがとうございました。
小手鞠さんからのブックガイド。だと思った。
これまでに書いた本が、他の作家さんのどの本に影響されたのか(曲がり木たち、テルアビブの犬、アップルソング、卒業旅行など)、90歳の両親がいるからこれから残さなければならない戦争体験を書こうとしている。作家としての読み方にうっとり。
最後のページには、ここで紹介された本が一覧に。最近発売された『ごはん食べにおいでよ』の一貫したテーマも。日本版フランダースの犬『テルアビブの犬』は読んでみたいと思った。
この本は個人でも持っていたいと思いました。
小手鞠るいさんという作家さんは、NetGalleyで初めて読んだ作家さんで、『おしゃべり森のものがたり』『ごはん食べにおいでよ』を読みました。
このエッセイで気になった本が『おやすみの歌が消えて』という、銃撃事件を子供目線で書いたドイツ人作家さんの本です。このエッセイの中で子供にも読んでほしいと書かれていましたが、アマゾンでその本を検索したところ、目次が「ん?児童書?」と思う感じの書き方。
どうやら子供目線なので、翻訳も漢字は小学校三年生までの漢字を使ってあるそうです。面白い。
この本を子供が読んでどう思うかは私も読んでみないとわからないとは思いますが、とりあえず気になったので読んでみたいなと思いました。
自然への敬意、動物への愛、尊い命、戦争について知ること…テーマをもうけて小手鞠さんがつづるメッセージ。ご自身が書いたエッセイや作品、本の紹介などから小手鞠文学がどのように生まれてくるのかその秘密に触れることができるだけでなく、いもづる式に興味のあるテーマの読みたい本を増やすことができてうれしい。ヤングアダルト向けのブックガイドだけれども、YA世代と同じ高さの目線で語りかけてくれていて、よいと思った本は一般書でもひるまず薦めてくれているのが素敵です。
ブックトークのような本でした。本の紹介がたくさん載っており、興味をそそるようなものもたくさんありました。
ブックトークのように一つのテーマに沿って様々な本を紹介されているような形でしたので、司書をしている身としては「こんなかたちのブックトークがしたいな」と思わされます。
読んでいてためになる本でした。