ほんとうにあったふしぎな話 1ミイラのなぞ
桜井信夫/文 佐竹美保/絵
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刊行日 2022/11/04 | 掲載終了日 2022/12/21
ハッシュタグ:#ほんとうにあったふしぎな話ミイラナスカ地上絵雪男こどもノンフィクション #NetGalleyJP
内容紹介
地球には、こんなに不思議があったのか!
にわかには信じがたい、世にもふしぎな話を
世界中から集めたノンフィクションシリーズ!
①ミイラのなぞ ②ナスカ地上絵のなぞ ③ヒマラヤ雪男のなぞ
今回は、①巻「ミイラのなぞ」をご紹介します。
古代エジプトのミイラを中心に、ミイラの作り方、薬として服用された歴史など、ミイラに関する驚きのエピソードほか、「ハーメルンの笛吹き男のなぞ」「オオカミに育てられた子ども」など4編を収録しました。
子どもたちは、謎めいた話が大好きです。本当にあったことなので、夢中になって読む事でしょう。「佐竹美保」の絵がさらに迫力を加えています。
(小学校中~高学年向き)ソフトカバー!
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784751531518 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
ページ数 | 88 |
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NetGalley会員レビュー
子どもたちは不思議な話や、少しこわい話などが大好き。しかもそれが事実に近いと感じるほど、本気になって夢中になります。そんな子どもたちの好奇心を満たすこの本は、きっとシリーズを先を争うように読まれることと思います。
この本に入っている話のうち3つは人間の持つ欲から生み出された話です。死後の世界も生前と同じように暮らしたい。魂と肉体の不滅を信じた産物としてのミイラの話。黄金郷を探しに命をかけて分け入っていった探検隊の話。街ぐるみで笛吹き男に対して賃金を出し渋った話。でもよく読むと人間の持つ欲からの話だけではなく、その根底にあるもの、事実としてはこちらなのではないか?という検証もされていたりして、ちょっと精神年齢の高いお子さんなら、そこにもまた興味を持つことでしょう。
オオカミ少女の話は、私も眉唾らしいと聞いて育ったため、こんなことがあったのかもしれないと驚きを持って読みました。
先を知りたいという気持ちも喚起してくれる、子供に知ってもらいたい読書の楽しみも味わえる本です。
ミイラ、ハーメルンの笛吹き男など、地球上の様々な謎が取り上げられている。児童書としては少し地味な感じもしたが、モノクロのイラストと写実的な文章が、タイトルの「ほんとうにあった」をよく表していると思う。個人的に、こういった歴史のミステリー的なものは好きなので、興味深く読むことができた。
「ほんとうにあったふしぎな話」。わたしは小学生のころ、こういう本が好きでした。
「好き」って言うのとは、本当は少し違っているかもしれません。どちらかというと「捕まっちゃう」感じかも。
本の中の1シーンが、眠りたいのに、強烈に目の前に浮かんできて、ドキドキして寝れないのです。それは「こわい」ににてるけど、好奇心が制御不能に走り出すので、ある意味、虜になっているというのがより近い感じです。
そして、そんな本は、たとえ読み終わっても、なんと「ふしぎな話」はふしぎなまま、「なぞ」はなぞのまま・・・答えがない、解決方法がない、薬だってない。「う、うそ~っ・・・こんな気持でほったらかしにされるの?」無責任極まりない「ふしぎ」な本。
そんな、不安やなぞをばらまいておいて、そのまんまな本。ゆるされるのこんな本?
でもね、大人になって、今思うのは、少年少女には、こんな本がきっと必要なんじゃないかしらってこと。
この桜井信夫さんの『ほんとうにあったふしぎな話 1ミイラのなぞ』もまさに、そんな本です。子供向けとはいえ、しっかりと説明されるミイラづくりの工程や、エルドラドを求めた西洋の探検隊のインディオたちへの非人間的にも思える所業、中世の子供の恐ろしい失踪事件の裏側、信じがたいオオカミッこの記録・・・どれも、グイグイと心に刺さってくる重い槍のようです。そして、たっくさんの「なぜ」がこころに刺さっているはずです。
想像力は、じっと「そのまんま」ではいられない「なぜ」が引き金になるのかも。写真はありませんが、写真が現実を超えないのに比べ、佐竹美保さんの挿絵は心のなかで大きく育つ種のようです。ひさしぶりに、あの気持が帰ってきました。ありがとうございます。