正解のない問題集 道徳編
池上彰(監修)
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刊行日 2022/11/17 | 掲載終了日 2023/01/26
ハッシュタグ:#正解のない問題集道徳編 #NetGalleyJP
内容紹介
【シリーズ累計約60万部 新時代の教養シリーズの新作】
兄と弟は兄のほうが偉いの? 多数決って正しい決め方? 車が来ない赤信号は渡ってもいい? ついてもいい嘘ってあるの? 世の中には、人によって考え方や答えが異なる、「正解のない問題」がたくさんあります。
これからの時代を生き抜くためには、答えのある問題を解けるようになるだけではいけません。答えのない問題に対して、自分なりに考え、答えを見つけ出し、行動することが求められるのです。
本書では全30テーマの「正解のない問題」に対して、いろいろなキャラクターが意見を交わし、討論をします。この本を読み終えたあと、世の中にはいろいろな問題があること、自分とは異なる多種多様な考え方があることを知ることができるでしょう。視野が広がり、成長することができる一冊です。
おすすめコメント
【この本の特徴】
◆イラストが満載で楽しい
本書は「ノコレクト星」に住む宇宙人たちが、地球の日本にある‟正解のない問題”を学び、自分たちの見識を深めるという設定になっています。 個性豊かな宇宙人たちのイラスト、各テーマはえんぴつタッチのほのぼのするイラスト、データ部分にも多くのイラストを散りばめるなど、眺めているだけでもとても楽しい仕上がりになっています。
◆大人も頭を悩ませる問題がたくさん
本書は児童書でありながら、扱っているテーマは大人も頭を悩ませてしまうような問題がたくさんです。家族のルールは絶対なのか、夢よりも安定が大事なのか、客はどこまで求めていいのか、など本当に答えがありません。大人も子どももいっしょになって読むことができる本になっています。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784052055966 |
本体価格 | ¥1,300 (JPY) |
ページ数 | 144 |
NetGalley会員レビュー
正解のない問題について、いろいろな意見やデータが紹介されていました。なので、視野を広げるのに役立つし、自分なりの考えを持つための練習にもなる気がしました。総ルビだし、データも小学生を対象とするものが多くて、「その後のはなし」も少し誘導的な気がするので、小学生寄りかな。
立場によって違う「正解」を、視点や考え方の違う複数のキャラクターによって出された意見を基に自分なりに「考える」きっかけになりそうです。
仮に、それぞれの話の最後(その後の話)が自分の納得のいかないものであっても、8人のキャラクターたちが出した意見に共感したり、気付きを貰えたりと、自分の思考の種に出会えることでしょう。
それぞれの話に関するデータが記載されているのも、論理的な思考の助けになります。
現代は「予測困難なVUCAの時代」であるとよく言われます。
その中で子供たちはたくさんの”正解のない問い”と向き合いながら、生きていかないといけません。
じゃあ、「”正解のない問い”ってどういうものなの?」を子供たちにとても身近な話題を題材に取り上げたのが本書です。
家族の中でのルールのこと、友達との付き合い方など、子どもたちにとってすごく身近で、「私も同じ場面に直面したことがある」と共感できそうな30の話題が選択されています。そしてその話題を、性格の違う8人の宇宙人があーだこーだ議論します。8人の議論が入っていることで「これって色々な考え方があるんだなあ」ということが、明確になっていていると思いました。
逆に少し残念だと思ったのは、各話題の最終ページに「その後のはなし」として、ある種の結末が載ってしまっていることです。せっかく先ほどまでのページで多種多様な考え方を提示したことが、薄まっているように感じました(子どもによっては「これが正解だ」と思ってしまうのでは?)
児童書ですが、大人が読まないのは勿体無い!
家族、学校、社会に大きく分類された中に、テーマに沿った問題が計30個。
本の中でキャラクターたちが出し合う意見は、それぞれの角度から見たらどれもうなずけるもので、だからこそ「どれが正解」と言い切れないものばかり。
法律ではこうだとか、普通はこうだとか、その「普通」が何なのかは人それぞれ違うということをあらためて気付かされます。
それこそ大人は自分の意見を押し付けがちですよね。大人のルールは子供にとっては理不尽なものなのかも。そして子供だからといって何もわからないなんてことはなく、こうやって色んな意見を知って、一緒に考えることこそが大切なんだなーと感じます。
そして「その後のはなし」というそれぞれの問題の解決編の部分がまたとてもいいです。「ルールだから」ではなく自主的に選んだ答えや行動に思いやりがあってとっっっても好きでした。
子どもから、正解のない問題を尋ねられることが増えてきたので、こんな本が読みたいと思っていました!色んな意見があって、どの意見に自分が一番共感するか、また別の意見がないか、など、「考える」練習に最適な本だと思います。子どもと一緒に読んで、考えてみたい。
「その後のはなし」が正解のように感じてしまうので、そこは何パターンかの「その後」を書いてもらえたら…とも思いました。
タイトルからトロッコ問題のような話を想定してしまったが、義務教育世代の子供向けの、日常生活の中での正解のない問題だった。
例えばゲームの悪影響を気にして禁止にするべきかだとか、相手を思いやってつくやさしい嘘は良いのか悪いのかとか、祖母に長生きしてほしい孫と延命治療する気配のない祖母だとか。
いじめの話や多数決の話、SNSの話や優先席の話など、大人でもとても即答できないような正解のない難題がわかりやすくまとめられていて、大人が読んでも考えさせられる良著だと思う。
ただ、「その後のはなし」で描かれている選択や結果が理想的結末なことが多すぎて、正解のない問題のはずが正解はここにあるかのように見えてしまうのはちょっと変かな~と感じた。
自分がターゲットになりたくないから見て見ぬ振りをしてしまういじめや、悪口への同調などの「その後のはなし」は上手く解決しすぎて白けてしまう部分もあったかなぁ。
例題について考える根拠やデータが与えられている点は非常に良かった。
正解のない問題集というタイトルにひかれた。
大人になっても、よくわかないことが山ほどある。
それが、抽象化した道徳となればもっと正解は曖昧になる。
逆に言えば、正解は無数にあることになる、。
何を考え、大事にするのか、各自のパーソナリティに依存することが多いようだ。
私は小学生の娘と問題提起しながら読んでみた。
どうしても自分の都合の良い答えを子どもに押し付けてしまいそうになる。
大事なことは答えを出すことよりも、なぜ自分がそう考えるのかということ。
他の人がどう考えているかを知ること。
子どもに教えられることがたくさんあった。
家族の間のルール、学校や社会のきまり、など正解のない身近な問題を
正義、やさしさ、論理的、ぼんやりなど特徴を持った8人の宇宙人が自分の考えで話します。
問題がほんとに身の回りに置きそうなことで、
子どもでも「自分だったらどうするかな?」と想像がしやすそう。
8人の宇宙人の考えを聞くことで、自分とは違う考え方もあるということがわかりそうだし、
自分はこの宇宙人と考え方が似ているということにも気づけそう。
(最初の宇宙人のキャラクター紹介で、その宇宙人のいいところ、弱いところがあるので、
自分に置きかえれそうです。)
問題も、後日談があり質問を投げっぱなしではなく、その子の答えがあるのがいいですね。
大人でも「自分だったらどうするか」「子どもに聞かれたときにどうするか」考える練習になりそうです。
ノコレクト星人という不思議な生命体が、地球で見聞きした「正解のない問題」を考えていく。家族、学校、社会に関する30のテーマに対し、ノコレクト星人たちが議論していき、最後に読者に対して考えを問いかけてくる。この流れのおかげで、人の意見を参考にしながら考えを明確にしていくことができる。さらに、その問題に関するデータが掲載されているのも考える材料になる。道徳の入門、考える練習にぴったり。
身近にある正解のない問題について考えるきっかけになる本です。
家族、学校、社会で出会うであろう30の問題が、分かりやしい実例で提起され、それを8人の宇宙人が様々な考え方で話し、自分の考えを問われる形で、人の意見やその問題に関係する言葉も学べ、自分で考える力もつきます。実際に話し合うのにも良さそうです。
シリーズ第4弾の本書。各キャラクターに代弁させることで、多様な意見を持たせるつくりになっていて、「その後のはなし」に、理想の回答(最適解)が書かれている。親の立場としては最適解のようになってほしいが実際はそうなることはほぼない。
子どもの側に立てば、自分の意見はどのキャラクターに近いのかというスタンスを表明し、どうするかを自身で考えさせられれば十分だろう。ノコレクト(正解がない)ので。
題名の通り、ここで取り上げられているのは正解があるわけではないけれど、よりよい方法を考えるべきテーマばかりです。
子どもたちにとって何となく違うんじゃないかと思える内容を、わかりやすくストーリーにしているところがいいと思います。いきなり結果をだすのではなく、肯定、否定と色々な意見があることを踏まえて、この場合はこんなふうになりました、との後日談を加えているので、それぞれの意見がどのように反映されたかが読み取ることもできます。こうすべきだ、というのではなく子どもたちがそれぞれの問題に、自分だったらどう考えるか、ということが重要なので、考えるきっかけとして活用できると思いました。
題名のように、答えのない身近な問いかけがが、家族、学校などのようにカテゴリわけされて立てられる。それぞれの頁は以下のような構成になっている。
この問題どう考える?
いくつかのデータ
その後の話
コラム
あなたの意見を書いてみよう、という枠も設けられている。
自分の意見を持つ、ということ、そして他の人の意見にも耳を傾けるということ、
子供たちと話をしながら、時々思うことがある。自分たちが教育の場で実践して教わっていないことなのだが、ディベート、の訓練を私たちは受けていない。
相手を言いまかすのではなく、自分の意見を通すというものとも違う。
便宜的に二つのチームに分かれ、論理的思考で説明する。
(たとえ自分の意見とは違っても、割り当てられた立場について考えてみるところがみそ)
クリティカルシンキング、を育むという意味でも一度トライしてみる価値はあると思っている。
カラーでイラストも可愛く、各キャラの考察も吹き出しで書かれているため読みやすい。問題のその後の話や、コラムも充実しており、個々人で考える隙間のある本だと思います。
世の中、正解のない問題がほとんどで、人一人が裁けない問題も多いです。
ケースバイケースで正解が変わる場合もあれば、相手や自分の性格などによって変わる結果もあると思います。
そんな問題がありふれた世の中を生きていくにはいろんなことを考えながら歩いていかなければいけませんが、その一歩に使ってほしい本です。
人によって正解は異なるもので色んな価値観があり正解も色んな感じなのだということですね。
例えば、優先席に座ってはダメとか。
誰も座ってなくて自分は部活で疲れている場合とか
話しが子供向けですね。
多数の題材を提供してくれる。それぞれのテーマをさまざまな視点から見ることができ、子どもたちが、自分の考えとは違うこういう考え方もあるんだという気づきを持つ助けになる。小中学校の道徳だけでなく社会科など他の科目の授業で使える場面も多いのではないかと感じました。
人生には正解がありません。その時々に正しいと思ったことを選んでいくのです。
子ども達に、さまざまな考え方を示し、いろいろな意見があるのだと知らせる本です。
どのように解決するか、考え方の資料も提示してあります。
人は大人になると、道徳における「正解のない問題」に自然と回答を出している。
例えば「親のルールに子供は従うべき?」
親になってみれば「100のうち、まあ70くらい言うことを聞けばいいんじゃない」と納得できるが、子供にとっては「なんで親の言うことを70も聞かなければならないんだ」ということになる。
そのナゼを説明するいいお助けがこの本。全てを説明できるわけではないが、とても参考にはなる。
子供向けではあるが、大人が読んでも「へぇ」と「ほう」がある一冊だ。
親兄弟、家族の関係性の問題、幸せの定義、尊厳死、安楽死の問題や虐め、差別、マナー…言われてみれば、世の中は正解のない問題だらけ。そんな問題についてのコレクト星からやって来た8人の宇宙人たちが様々な立場からそれぞれの意見を交わし合う。そんな意見を踏まえたうえでの当事者たちの後日談はなるほどねと思えるが、それが唯一の正解ではない事も事実。最後にコレクト星の王が言う「正解はないが自分なりに考えて答えを出す事ができる」その事こそが一番大事な事なのだと結ばれている。そう、たくさん悩んで考えて、間違えたら直せばいい。若いうちなら、いや、大人だって考える事から逃げちゃいけないんだよなぁ…って気付かせてもらった
色んな性質の宇宙人が身近な道徳問題について考えるというのが面白いと思いました。
宇宙人なので常識とか風習とかそう言ったものにとらわれず、実にフラットな意見を出している。
その後の話でどういうふうに解決したらどんなふうになったのかというのも面白く読めました。
もちろん正解のない問題なのでそれが全てというわけでもないですが、この宇宙人たちのように、いろいろな面から考えることができるようになると人間力がグッとアップするような気がします。
「道徳」
とても難しい!
現実ではさまざまなことが起きているだろうし、
いろんな考えの子がいて、善悪さえも考えない子も、きっといるだろう。
この本はイラストが多く、データがあり、会話文もある。
家庭、学校、社会の中で、「正解」のないことについて
考えるきっかけになるといいなと思う。
おこづかいのはなし、評価のはなし、ネットのはなしなど、
きっと興味が沸くはなしが見つかるでしょう!
正解がないとされる問題(日常生活の中での疑問)に、宇宙から地球のことを学びにやってきた8人の宇宙人がそれぞれの意見を交換する様子を見ることで、問題の本質の捉え方や違う意見への傾聴などが学べる。
やたらと論破することが流行っているご時世だが、傾聴することの意義を忘れてはいないだろうか。
8人の宇宙人の意見はそれぞれ違い、読み手が共感するものもあれば、反発を覚えたり、全く考えなかったものもあったりするだろう。
それらの意見を誰か一つのものにまとめるのではなく、色々な考え方があることを知り、それを否定しないことが大切なのだと分かる。
Q&Aのような今までの形と違い、多様性が重視される今の時代に沿った本だと思う。
中学生までを視野に入れているようだが、中学生にはもう少し具体的な話で絵柄も違ったものの方が良いように思う。
考え続けることが生きるということだと何かで読んでからずっと心に残っています。
道徳に関することは答えが一つに決まらない、考え続けていかなければいけないことです。
この本を読むと、自分の考え方が絶対ではないこと、それぞれに考え方があること、話し合うことでより納得できる考え方にたどり着けることもあること、考え続け語り合い続けることがどんなに大切かということが伝わると感じました。
道徳が教科になって、どのように授業展開されているのかわかりませんが、この本の「この問題どうかんがえる?」のようにこどもたちが自分の考えを話し合える授業がされていたら良いなと思いました。