雨の日が好きな人

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刊行日 2022/10/03 | 掲載終了日 2022/10/02

ハッシュタグ:#雨の日が好きな人 #NetGalleyJP


内容紹介

親の再婚で新しいおねえちゃんができた。
生まれてから、病院から出たことがない人だった。

「きっと、みんな色々抱えている」と
分かっていても、新しい父と病弱な姉の間で揺れる少女の心を描く、
日本児童文学者協会賞受賞作家の感動作。

──きれいな友だちにも、病気のお姉ちゃんにもヤキモチやいちゃう。
世の中には、両親がいない子もいる。
生まれてこの方一度も学校に行けない子もいる。病気で早く死んでしまう赤ちゃんだっている。
ぜいたくを言うんじゃありません。
そんなことわかっている!
わかっているけれど、自分とまわりの人を比べちゃうよ!

★著者紹介★
 佐藤まどか(さとう・まどか)
 『水色の足ひれ』(第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞・BL出版)で作家デビュー。主な著書に『スーパーキッズ最低で最高のボクたち』(第28回うつのみやこども賞受賞)『ぼくのネコがロボットになった』『リジェクション 心臓と死体と時速200km』(以上、講談社)、『つくられた心』(ポプラ社)、『一〇五度』(第64回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部課題図書)『アドリブ』(第60回日本児童文学者協会賞受賞)『世界とキレル』(以上、あすなろ書房)、『スネークダンス』(小学館)など。イタリア在住。日本児童文学者協会会員。季節風同人。

親の再婚で新しいおねえちゃんができた。
生まれてから、病院から出たことがない人だった。

「きっと、みんな色々抱えている」と
分かっていても、新しい父と病弱な姉の間で揺れる少女の心を描く、
日本児童文学者協会賞受賞作家の感動作。

──きれいな友だちにも、病気のお姉ちゃんにもヤキモチやいちゃう。
世の中には、両親がいない子もいる。
生まれてこの方一度も学校に行けない子もいる。病気で早く死んでしまう赤ちゃんだっている...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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販促プラン

読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

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作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

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出版情報

ISBN 9784065281178
本体価格 ¥1,400 (JPY)

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佐藤まどか作 嶽(だけ)まいこ絵『雨の日が好きな人』(講談社)10/5/2022発売

誰かを「かわいそう」と思って「甘やかす」ことをその人への愛情表現だと思い、その人が喜んでいると思う人は多いのではないだろうか。佐藤まどか著『雨の日が好きな人』(講談社)の主人公 石川(旧姓 篠原)七海は小学6年生の12才。お父さんは結婚式直前に亡くなってしまい、七海はお母さんのお腹の中にすでにいた子供。以来、七海は新しいお父さん(七海は「おじさん」と呼んでいる))と見たことが一度もない姉の幸(ゆき)ちゃんと家族になるまで、お母さんの愛情を独占できていた。姉の幸ちゃんは、生まれてからずっと入院していて、「おじさん」とお母さんの関心は常に幸ちゃんにある。小学6年生といえば、まだまだ親に甘えたい年頃。病院へ寄って遅く帰ってくる母親の代わりに、母親の大好きなコンニャクを沢山いれた「おでん」を作ったり、学校でとったよい点数を母親に見せて喜ばせようとするが、そんな七海の努力も虚しく、やはり関心は姉の幸ちゃんになる。「他人におかあさんを取られた」七海の怒りの吐き出しは、両親だけでなく、見たこともない姉の幸ちゃん、親友の詩乃へも向けられ、そして、ついには自分でも恐ろしくなるような行動に出てしまう。
姉の幸ちゃんを「かわいそう」と思い、「おじさん」とお母さんは幸ちゃんを「甘やかす」が、それは幸ちゃんにとって本当に幸せなことだったのか、そして、本来家族の一員であり、一緒に気持ちを共有できるはずの七海が、幸ちゃんに会うことすら許されない、これは本当に幸ちゃんや七海にとって良いことだったのか。
著者の佐藤まどかさんは、七海の気持ちを実に繊細、かつ力強い文体で表現している。かつて子供だった私も、状況は違うが、母の愛情を欲しい、と願う七海の気持ちが痛いほど理解できた。そして、生まれてから一度も外に出たことがない姉の幸ちゃんの気持ちも。タイトルの「雨の日が好きな人」の意味はラストに繋がり、読後は温かい気持ちに包まれた。

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主人公の七海さんは小学校6年生とは思えないしっかり者。新しい家族が増えたときもよろこんで迎え、友だちとトラブルになったときも1人で悩んでなんとか乗り越えました。
作中での色々な出来事で、七海さんの心が育って豊かになっていく様子を見ているようでした。
重たいテーマでしたが、主人公の性格のせいなのか読み終わった後の読後感は良かったです。
「一度だれかを知ってしまったら、その人がとても大きな存在になったらもう知らなかった前の生活にはもどれない。」こんなことを考えられる小学生。すごいと思います。

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主人公の七海の目線でお話が進むので、七海の苛立ちや悲しみに感情移入して読み進めました。
新しい家族と暮らすようになり、辛いこともありながらも自分で考え、行動し、成長していく七海は眩しかったです。
七海と同じ年代の子達だけでなく、その親である大人の皆さんにも読んでいただきたいと思います。

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母娘ふたりだった七海にお姉ちゃんができた!母の再婚だ。生まれた時からずっと入院生活をしている姉の幸になかなか会わせてもらえないまま、七海の不満は溜まっていく。病院に寄ってから帰る父母は遅く、一家団欒もない。いちばんは幸。しっかり者の七海は後回し。虚弱で体も小さく、学校にも通ったことがない幸を理解しきれない七海は独断で会いに行く。驚きと反省を伴いながらも、幸と話せて自分なりの納得をすることができた七海の変化は、目を見張るものがあった。自分の心をさらけ出すこと。人と関わること。自分と周りを見つめる目は澄んで鋭い。
おじさんと呼ぶ義父との対決も体当たりでかっこよかった。「かわいそう」に込められた甘やかし。個対個の凛とした対応を促す態度は大人顔負け。
幸ちゃんの必死さを、まんま受け止めようとする七海の必死さもまた健気だ。寄り添うこと、心からの励まし、そんな複雑な心理的作用を七海は獲得したのだと思います。

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子どもが子どもでいることを親として大人として保証したい。理念はわかる。でも具体的にどうすればよいのか。親だって大人だって、今を生きてるのは初めてだ。子どもを傷つけて後悔し、取り返しのつかない状況に絶望もする。
同じなのだ。大人も子どもも。今が初めてだという一点においては。
毒親だの家庭に問題があるだのいうヤカラは、後出しジャンケンだ。
お互い初めてだと、そこは同じ地平に立とう。刷り込まれてしまっている思い込みから自由になって、目の前にいるあなたと私と、等身大のやりとりをしようよ、そう呼びかけてくれる本だった。
読んでよかった。

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誰も悪者が出てこない、じんわりほんのりするストーリー。海外では珍しくないステップファミリーも、日本ではまだまだ少数派で、当事者である子供の胸の内まで共感できる大人がいないのが切ない。子供ってまだまだ我儘で、親を困らせてもいい年齢なのに、一人で悶々と自己解決したり、友達関係に悩んだり、一番気になる新しいお姉ちゃんに会いたくてたまらなかったり。読んでいてこちらまで胸がギュイーンとなった。雨上がりのようなエンディングもすごくよかった。

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雨の日が好き・・・という話を聞いていくつか個人的に思い出すことがあり、自分のすぎし日の思い出がまず蘇ってきた。雨音を聞いているのが好きで雨が降ると嬉しくなる、という友達。陸上の大会で雨だと濡れるし戦意喪失する、という話をしていたら、そう?じゃあ雨の中走るのに慣れといたら雨降った日には絶対勝てるかもねーと笑ってた陸上部の男の子。
雨が降って、ネガティブな気持ちになりそうになると、そういえばそんなこともあったな、あの人なら喜ぶかもな、と思うのだ。
雨の日が好きな人ってどんな人なんだろう、という問いとともに読み始めた。その気持ちはとっても切ないけれど、でも、それわかるわ、というしんみりとした気持ちになった。
YAとなっているが大人の自分にも沁み入りました。
大人の目線からは気付きにくい子供の精一杯の思い。
冒頭から、大変そうだけど、あなたはとってもいい子だよ、自信もって、と言いたくなった。小さい子が頑張りすぎると、ヤングケアラーになっちゃうから・・・

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結局ないものねだり。
お互いにうらやましい部分がある。
いい関係性だな、と思った。
主人公が可愛そうになるくらい親の放置!は苦しかったけど、全く血の繋がりがないのに姉妹愛あふれる2人の関係性が本当に良かったです。

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自分が嫌いだったもの、無関心だったものに対する変化に共感しました。自分が好きな人が好きなものを好きになる感覚。世界が一歩広がる気持ちです。好きなタイトルです。ただ、タイトルや表紙のイラスト以上に内容が深刻なので、何も知らないで手に取った子は驚くかもしれません。
障害のある子どもたちの兄弟を「兄弟児」と呼ぶことがあると最近知りました。兄弟に向けられる無理解な仕草・行動に悩んだり、手のかかる兄弟がいるから自分だけはいい子にしなきゃと思って行動したり、自分は一番に愛されてはいないと思ったり……主人公の七海は親の再婚で似たような境遇になったので、なおさら不憫に感じてしまいました。でも、幸や七海が言う通り、かわいそうだなんて思ってほしくないのだとも思いました。
再婚した家庭の微妙な距離感も、経験にない感触を得ました。多感な時期に今までいなかった父親が現れて、さらにサシで怒られるなんて、私だったら母親に「離婚して!」と言ってしまいそう…………しかし七海は怯むどころか言うべきことを言って納得させる! すごい!
完璧だと思っていた友達の家庭にも、言わないだけで複雑な問題を抱えていて……ついつい「自分だけ」と思いがちですが、見ただけでは判らない。そんなことも子どもたちに感じ取ってほしいなと思いました。
佐藤まどかさんは音楽や芸術、イタリアに関わる作品が多いですが、それ以外の作品ももっともっと読みたいなと思いました。次回作も楽しみです。

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小学6年生の七海は親の再婚で名字が篠原から石川になった。周りも慣れないが、七海自身も“新しい”生活に慣れない。
何故なら、一緒に住んでいてもあいさつ程度しか接点のない母の再婚相手、忙しくなる母親、極めつけは生まれてからほぼ入院生活の二歳年上のお姉ちゃんにいつまで経ってもお見舞いさえ許されず会えないまま。増えた筈の家族なのに、そこに居るのは自分だけのような疎外感を抱える姿は、冒頭、心配をかけまいと平気な感じで振る舞っているだけに痛々しく感じてしまう。
親友にも、会ったことないお姉ちゃんにも、向けてしまう嫉妬に振り回され、向き合い、自分と比べてしまう“他者”への理解と解決の糸口をたぐりよせる七海の行動力は凄いし、P211の七海の心の声がとても素敵で、心が柔らかいうちに気づけた七海の賢さと素直さにはただただ脱帽です。
希望がうかがえる最後の展開に、読み終わった後はほわほわとあたたかい感情でいっぱいになりました。クラスは違うけど異性の仲良しさんの存在もピンポイントで良い味だしてました。表紙のようなピクニックがいつか実現するといいな。

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母の再婚で、生まれてからずっと病院で暮らすという姉ができた小6女子が主人公です。会わせてもらえない姉のために構われることが減りモヤモヤしていた彼女でしたが、勝手に行った入院先で思ってもみない体験をするのでした。投げやりになっていた主人公が姉とのひそやかな交流のなかで成長し、ものの見方までガラリと変わっていくところが良かったですね。

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読んでドラマ「しずかちゃんとパパ」のさくら先生が生徒に「人のかわいそうはその人にしかわからない」って伝えるシーンを思い出したけれど、つい自分と比べてしまうし、突然できた家族と病気の義姉に対する蟠りはダブルだから主人公と同じ年齢だったら拗ねて自分の殻に閉じ篭もって拒否するだろうなと思った。なのでこれからの未来はこの表紙みたいにどんな天気になっても心は晴れてくれたらいいな。

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