25センチの恋とヒミツ
偕成社ノベルフリーク
神戸遥真/作 井田千秋/絵
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刊行日 2022/09/26 | 掲載終了日 2022/09/26
ハッシュタグ:#25センチの恋とヒミツ #NetGalleyJP
内容紹介
まわりから投げかけられる
なにげない言葉や態度が
閉じこめていた、なりたい自分
背中をおしてくれたのは、きみだった
きみのヒミツを知って、恋がはじまる。
なりたい自分と現実のギャップに悩むすべてのひとに贈る、最高のラブストーリー!
少女漫画のヒーローにあこがれるコータとクールに見えて、かわいいものが好きな優衣。
ふとしたことから、おたがいのヒミツを知った2人はしだいに、相手を意識するようになって……!
なりたい自分と現実のギャップに悩むすべてのひとに贈る最高のラブストーリー!
出版社からの備考・コメント
ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。
【ご注意下さい】
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おすすめコメント
ふつうはふつうじゃないって知れば、わかれば、変わることだってある。
優衣の提案は、まさにそういうものだった。
『おれ、そういうこと思ってても、いつもすぐにあきらめちゃってた。』
いってもしょうがないから、笑ってごまかしてた。
知られたらめんどうだから、かくしてた。
『わたしだって、めんどうだよ。もう、すっごくめんどう!』
優衣は眉根をよせて、ちょっと怒ったような顔になる。
『いっても意味ないって、思うことばっかりなんだもん。……でもね、思ったんだよ。』
いったん言葉を区切って、優衣はおれをまっすぐに見た。
『今回のこれは、わたしだけの問題じゃないって。』
ちょっと胸がじんとした。
(本文より)
販促プラン
【著者紹介】
作 神戸遥真(こうべはるま)
千葉県生まれ。第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞受賞。著書に「ぼくのまつり縫い」シリーズ(偕成社)、『スピンガール!』『休日に奏でるプレクトラム』(メディアワークス文庫)、「この声とどけ!」シリーズ、『ウソカレ!?』(集英社みらい文庫)、「恋ポテ」シリーズ(講談社・日本児童文芸家協会賞受賞)、「藤白くんのヘビーな恋」シリーズ(講談社青い鳥文庫)などがある。
絵 井田千秋(いだちあき)
イラストレーター。書籍の挿絵、装画などで活躍中。装画を手がけた作品に「ぼくのまつり縫い」シリーズ、『休日に奏でるプレクトラム』『魔女のマジョランさん 世界一まずいクッキーのひみつ』、著書に『わたしの塗り絵 POST CARD BOOK 森の少女の物語』などがある。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784036492008 |
本体価格 | ¥900 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
『ぼくのまつり縫い』のキャラが出てくる! と思って読んでいたのですが、同じレーベルでしたか(奥付で気付きました)。神戸先生の作品はあちこちで繋がっているので、そういう意味でも読む楽しみがあります。
「ふつう」を打破する児童文学を最近よく見かけます。性別や見た目に関わらず、自分が好きだと思うものを好きになって大丈夫。その主張で終わらずに、「同意」や「許可」を盛り込んだところがいいなと思いました。本作にもあったように、スキンシップは人によって感じ方が大きく異なります。私も体験したことがありますが、拒否された側はショックを受けると同時に、とても申し訳なくなります。本作を読んで、子どもたちが「自分の感覚がすべてじゃないんだ」「相手は嫌がっているのかも」という視点をもってくれたら嬉しいなと思いました。
恋愛についても描かれていますが、安心して小学生にすすめられる範囲で助かります。タイトルから「中学生以上向きかな」と勝手に思っていたので、読むことができてラッキーでした。図書館に入れて、『ぼくのまつり縫い』といっしょに子どもたちにおすすめしたいと思います。ありがとうございました。
二人の距離が少しずつ縮まっていく様がとてつもなくキュートでした。
抱えているもやもやを少しずつ吐き出し、相手を気遣える。当たり前と感じてしまいがちな普通が、もっと自由でおおらかな“普通”に変化していく、それに主人公たちが自分で気づいて咀嚼していく過程がとても好ましかったです。
そして、読みすすめていくと「あれ?」、「これは!」となり「ひゃ~!」と嬉しい気づきに。レーベル一緒だし、作品の舞台がリンクしてても不思議ではないけど、ここにもあそこにも知っている世界がちりばめられてて楽しかったです。
学校図書館での選書では、男子が手に取りづらそうな表紙のものを避けています。この考え方自体、ジェンダー平等に反しているとは思いますが、実際借りられないのが現状です。でもこの本は、ぜひぜひみんなに読んでほしい物語でした。背の高い女の子、背の低い男の子。少女まんがでもよく目にする、目新しくはない題材ではありますが、それぞれの語りが交互にきていて、それぞれに感情移入できました。
少女漫画のヒーローにあこがれる汰太とクールに見えて、かわいいものが好きな優衣。
クラスで劇を演ずることになって接すると、それぞれの役に対する想いと裏腹に
ふたりは他人に言いたくない悩みがあった。
あることで、お互い似たような悩みを持っていたことに気づく。
やがて、
「みんなこうだ」と決めつけていた。
普通はこうだとと勝手に思い込んでいた。
“あたりまえのように ふつうだと思いこんで決めつけていることって凄く多い。
でも現実は、当てはまらなってことだって少なくない。”
ということに気づくと、
見えていなかった自分や他人のことがよく見渡せて気持ちの視野が広がっていく。
恋ポテが大好きで、著者の新刊を楽しみにしていました。
男女差別なく、とかいいながら、意外とたくさん差別してるんだなぁと反省しました。差別しているというか、文中にもあるように、それが普通というか。普通ってなんだろう?と改めて考えてしまいました。
読みやすくて、子どもたちも好きそうなので、早くうちの図書館にも入れたいです。
恋ポテシリーズで人気の作家さんだったのでリクエスト。女の子は男の子より背が低い方がいい、男の子は女の子より背が高い方がいい、なんとなくある世間のイメージ。その世間のイメージに合わない背の低い男の子コータと背の高い女の子優衣。
二人もイメージと闘っているけど、二人にそんなイメージを当てはめてくる周りの子たちも実はイメージに振り回されている。出てくるみんなを応援したくなる。
「頭、なでるのは、アリですか?」のシーンは見ているこっちが挙動不審になってしまいそう。二人とも可愛いすぎて反則です。
「ふつうは、ふつうじゃないって知れば、分かれば、変わることだってある。」
子どもたちが心の奥でそっと抱えている痛みや、モヤモヤとしていることに寄り添ってくれる物語だと思いました。胸キュンな場面には、違和感なく「同意」について示されています。自分の心も、相手の心も大事にしようと前向きになる読後感でした。
『ぼくのまつり縫い』から『笹森くんのスカート』の間にちょうど良く、小学校高学年からおすすめしたいです。
何となく出来上がってしまったイメージの世界から抜け出せず、若干の居心地の悪さを感じたことは誰しもあると思う。いくら親しい友だちでも、時にイラっとすることも。一方で、自分自身も親しい友人に対してさえも、固定した人物像を当てはめているかも知れないということに気づかせてくれる本です。何となく醸成されてきた「ふつう」の押し付けに、大なり小なり違和感を感じているのは自分だけじゃないって事が分かるだけで、心のモヤモヤが晴れる子達もいるのでは…。
それにしても、登場人物が多少の行き違いがあったにせよ、みんな素直で愛おしい。フラットな立場でもコミュニケーションって、本当に大事。かわいらしい恋の行方も楽しみです。