鈴の音が聞こえる
伝えるということ
辻 みゆき
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刊行日 2022/11/07 | 掲載終了日 2022/08/31
ハッシュタグ:#鈴の音が聞こえる #NetGalleyJP
内容紹介
弱視の少女の新しい日々――。
伝えたい思いがあふれる、ピュアフルなラブストーリー!
弱視の朝生美空(あそう・みく)はこの春、中学1年生に進学した。美空が通う聖白鳩学園には、いわゆる一般的な学校と、盲学校、聾学校が併設されていて、お兄ちゃんも学園の生徒だ。
初めての登校に不安だった美空だが、お兄ちゃんと同級生に誘導してもらいながら敷地内を歩いていると、講堂から「シャラ……ン」と鈴の音が聞こえてきた。
あのとき聞こえた音? そして、美空にとって忘れられない記憶がよみがえる――。
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出版情報
ISBN | 9784065296868 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
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視覚障害者も聴覚障害者も、仲良くなりたいという気持ちは同じ。視覚障害を持つ美空が、盲学校に通うことで、同じ障害を持つ仲間と出会い、やりたいことを叶えていく姿はキラキラとしていた。
優しい兄のサポートは嬉しい。でも、自立して、ひとりでやってみたい気持ちもある。そんな美空の気持ちを汲んでくれる友だちの存在が、とても心強かった。
視覚障害や聴覚障害がどんなものか、どんなコミュニケーション手段があるのかを知ることができるし、何より心は障害のない人と同じだということが学べるお話でした。
いつもそばにいるお兄ちゃんに見守られていて甘えたくない気持ちと、まだ何も始まっていないのに自己否定をすることなど思春期での感情がみずみずしく書かれている「多様性&青春」の物語。
盲学校中等部に入学した美空は仲が良い友だちと頼りになる先輩、そして気になる人も・・・
違う立場の人から嫉妬されても美空の思いやる気持ちは変わらずに、いえそれ以上に温かいメッセージを贈る場面があって、「愛」ってこういうことだなぁと感じます。
恋キュンだけでない、「愛」の世界が広がった作品でした。
読み終わった後の一番の感想が「この先をもっと知りたい…!」でした。
とってもいいところで終わるんですもん。
おかげで、この先どうなるの?鈴の本当の持ち主は…!?とあれこれ想像がふくらみます。
まず自分が心を開いて、相手の言葉にならない思いにも耳を傾けようとする美空の姿勢には見習いたいところがたくさん。
誰かのことをもっと知りたい、理解しあいたい、というまっすぐでピュアな気持ちが瑞々しく書かれた素敵な物語でした。
この作品の主人公は弱視の朝生美空。優しいお兄ちゃんがいつも守ってくれている。
「伝えるということ」相手にきちんと伝える言葉や手段について考える作品でした。
「わたしなんか」と美空が言った時の友だちの言葉がとても良かったです。
優しい気持ちになれる青春小説です。
読みながらなぜ「障害」という表記なのか気になりました。編集部の注釈を読み、電子書籍として読み上げられる事も配慮しての表記なのだと納得しました。こういう優しい配慮も込めて素敵な作品だと思いました。
聖白鳩学園に入学した弱視の少女、美空。優しい兄に助けられながら新しい環境にさわやかに飛び込む姿は、前向きで眩しく感じます。友達や先輩など、周りの助けを素直に受け、困難にもめげずに立ち向かう。それは、鈴の音とともに心に刻まれた秘めた想いがあるからーー。恋愛未満の淡い感情を鮮やかに描いた青春小説です。
あまりにもピュアでもどかしい、障害があってもなくても、同じ切ない10代の青春がそこにはあった。終始爽やかで軽やかな気持ちで10代のキラキラを追えたのは、登場人物誰もが卑屈な思いを抱えてないから。誰もが屈託のない素直さが私からすると眩しいくらい。最後に軽やかな音を鳴らす鈴の謎は次回への伏線なのかな?
障害のある子どもたちの学校を舞台にしている、チャレンジ精神あふれる作品。
けれど、上品な筆致が登場人物達の精神性をみごとに表現していて、あざといという安易な批判をみごとに否定している。
現実的には、もっと深刻でシビアな現状があることは容易に想像できる。
けれど、だからこそ、すがすがしい物語が必要なのだと思う。
作家さんは、決して臆することなく、どんどん続編を書いていってほしい。
様々な差別をのりこえるためにも、これはとても大事なことだと私は思います。
胸ドキドキの、青春!! とってもとってもいいお話でした。