【合本版】ふしぎな図書館と魔王グライモン&ふしぎな図書館とアラビアンナイト
廣嶋玲子/作、江口夏実/絵
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刊行日 2022/07/11 | 掲載終了日 2022/12/05
ハッシュタグ:#ふしぎな図書館とアラビアンナイトストーリーマスターズ2 #NetGalleyJP
内容紹介
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難しい話が読めるのが自慢の読書家・葵。「こんなのありえない!」が口癖の葵が『千夜一夜物語』の世界にほうりこまれちゃった!
アリババ・アラジン・シンドバッド……なんだか知ってる物語と全然違うんだけどー!
魔王が奪ったものをさがしださないと、物語に閉じ込められちゃうって、ウソでしょー!?
ファンタジー嫌いな主人公が、謎の美少年とアラビアンナイトを大冒険!
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「銭天堂」シリーズの廣嶋玲子と「鬼灯の冷徹」の江口夏実がタッグを組んだ!
物語を愛するすべてのひとに捧げる「本を読むのが、とっても楽しくなる」シリーズより
・ふしぎな図書館と魔王グライモン ストーリーマスターズ①
・ふしぎな図書館とアラビアンナイト ストーリーマスターズ②
2タイトルを合本版で公開です!
2022年2月に公開した『ふしぎな図書館と魔王グライモン ストーリーマスターズ①』から、挿絵入りの完全版となっております。是非ご覧ください!
※『ふしぎな図書館とアラビアンナイト ストーリーマスターズ②』は147ページからスタートです
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世界に残る最高の名作たちがめちゃくちゃにされちゃった!
お話の世界を守るストーリーマスターと一緒に物語を守るのは、子どもたち!
世界中の本を集めた「世界図書館」にあなたも招待されてみませんか?
人間から「最高にワクワクする物語」を取り上げて、ひとりじめしようとする魔王グライモンから物語を守れ!
だれもが知っている「あの物語」が、ワクワクする冒険ファンタジーに早変わり!
出版社からの備考・コメント
★製作途中のゲラのため、挿絵が入っていない箇所があります。ご留意ください。
★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
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下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
ご理解のほど、宜しくお願いいたします。
○お名前・所属などに詳細な記載がなく、プロフィールにてお人柄が伺えない方
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○フィードバック率の低い状態が長く続く方
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※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。
おすすめコメント
『銭天堂シリーズ』廣嶋玲子×『鬼灯の冷徹』江口夏実の豪華タッグが、「大人も子どもも楽しめる物語」のためにタッグを組みました!
世界の名作をめちゃくちゃにしている魔王グライモンの目的は「人間から想像力を奪いとって、いがみ合わせること」!
想像力がなければ、人は相手の気持ちを考えられず、傷つけ放題! そんな世界にならないための大事なストッパーである「本」を子どもたちが守ります。
「物語の中に入ってみたい」「作者と話してみたい」「自分だったら物語こう変えちゃうけど?」そんな子どものころの夢がかないます!
シリーズ1巻は発売直後に大重版! すでに3刷も決まった本シリーズ第2弾の発売は7月13日。
今度の舞台は『千夜一夜物語』。読んでいるうちに、世界の名作が、なんだかふしぎと読みたくなる、本が主人公のシリーズです。
※ 製作途中のゲラのため、挿絵が入っていない箇所があります。ご留意ください。
販促プラン
『ふしぎな図書館とやっかいな相棒』≪シリーズ3巻セットプレゼントキャンペーン≫は終了いたしました。
当選者の方にはメールにてご連絡させていただきます。今しばらくお待ちくださいませ。
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読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
著者・担当編集共に楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。
※ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※
ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。
★★★★★
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恐れ入りますが<講談社 販売部>まで直接お問合せをお願い致します。
★★
出版情報
ISBN | 9784065280768 |
本体価格 | ¥990 (JPY) |
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前作に出てきた宗介が、今は図書室に通い様々な本を借りて読んだり、自分で物語を書いたりしているという後日談が知れて嬉しい。今回の主人公は、宗介と同級生の葵ちゃん。毎日図書室で、ちょっと難しい本を読んでいる。今は中学生向けの本を読んでいる。私は賢くていろんな物語を知っていると思っている、そんな葵ちゃんが物語を取り戻しに行く世界は、『千夜一夜物語』。だけど、ブックも羽ペンもなく、助っ人として世界に挑戦する。
今回は、江口さんの絵もついていて、ステキな物語の世界がもっと想像しやすく、ぐっとステキになっておりました。
そして今回も、あのシンドバッドが、アラジンが、魔神が、あんなことになっちゃっていて…!ハラハラドキドキ、読み終わったら、本当の物語を知っている人も知らない人も、物語を読み返したくなる、そんな作品でした。
読ませていただき、ありがとうございました。
2作目の舞台は『千夜一夜物語』。読書家だけどファンタジー嫌いな葵が主人公。フランという男の子と一緒に、おかしくなってしまった物語の世界を修復しようとするのだが、自分の手柄を立てたいと思う邪な気持ちから、主人公ならざる行動を取ってしまう。どちらかというと悪役として登場しそうな性格なのが、この話をより面白くしている。一筋縄ではいかない冒険、あっという間に読んでしまった。
第1巻の部分も、挿絵が加わってより味わい深く読めた。
新たなる舞台は『千夜一夜物語』の世界。この世界へ放り込まれたのはファンタジーが嫌いな葵ちゃん。
第二巻も面白かったです。物語の世界のなかに一緒に入って冒険したようなわくわく感がたまりませんでした。私も葵ちゃんのようにファンタジーが苦手な子供でした。うその世界に入り込むのが苦手だったんです。きっと子供の頃にこの本に出会っていたら、もっと想像力を膨らませていろんな本の世界のなかで冒険をしたかもしれません。
第一巻 に挿し絵がついていたのでもう一度読み直しました。挿し絵がついたら、さらに物語の世界が豊かになり冒険の世界が広がりました。第一巻の最後のあめのの言葉がとても好きです。物語を読み自分なりに感じ物語の世界を楽しく冒険することができました。
小学校司書です。
今回の主人公は前回の宗介くんとはタイプが違って、読書家を自負する子、葵さん。少々頭でっかちな自信家です。人のことを見下しがちで、ファンタジーなんて子どもっぽいから読みたくないし、男子はみんなアホ!と思っています。
あぁ〜いますねぇこういう子😂
葵さんも「世界の図書館」へ誘われ、魔王グライモンに奪われた物語のキーパーツを取り戻す冒険に巻き込まれます。今回はアラビアンナイトの部屋から、物語の世界へ。
お察しの通り、その性格が仇となって絶対絶命大ピンチに陥るのですが、さてどうやって元の世界に戻るのかな?
学校図書館にぜひ入れたいなぁと思うポイントは、(前回と同じく)読んだつもりになってるお話を「もう一度読み直してみようかな?」って思わされるところ。今作はとくにそのあたりが強調されている気がしました。
葵さんタイプの子がまさにターゲットなんだと思います。彼女が読んだようなあらすじ紹介や、低学年の頃に読んだダイジェスト版、あるいはアニメ版では出てこなかった部分を「知りたい、違う本で読み直してみよう」って子が、いるかもしれないじゃないですか〜!!
絵本も岩波少年文庫も一緒にコーナー展開しちゃおう!と夢が膨らみます。
あと、巻末についてる天邪鬼あめのちゃんが少しマニアックな見方で作品紹介してくれるコーナーも良いですね。悪の美少女兼ツッコミ担当です。好き。
ところで前回主人公の宗介くん、すっかり読書好きになって自分でもお話を書くようになっています。もともと素直で良い子でしたが、ちょっと成長してさらに素敵になってる。
これから巻が進むごとに各巻の主人公たちの変化も楽しめるんでしょうかね。葵さんは次の登場ではどんな感じになってるのかな〜。うふふ。
シリーズ第3段はアンデルセンだそうです!いいね!
第2弾は「アラビアンナイト」の世界。読書家で現実的、負けず嫌いの自信家、ファンタジーが嫌いな葵が宗介に代わって登場。
アラビアンナイトの世界で、魔王グライモンに奪われたキーパーツを探すのは前回といっしょでも、今回は微妙な気配とでもいうべきものを纏って隠されている。
葵は助手的な立場で放り込まれた物語だが、先にいたフラン少年にいちゃもんばっかりつけては、負けじと口を出す。
だが、葵はわたしといっしょでアラビアンナイトをちゃんと読んだことがないという致命的な弱点を持っていた。
読まなくては!と思わせられる細かな部分の指摘が、とっても刺激的。
フランの推理、勇気、真面目さとアラビアンナイト自体の持つ謎めいた物語の力が遺憾なく発揮されていて、大人でもじゅうぶんな読み応えです。
やっぱり今度も巻末で登場したあめの。語りだけで終わるのかな?この冬には3巻も出るそうなので、楽しみに待ちます!!
鬼灯の冷徹が好きなので、一目で表紙が気に入りました。
しかも、読み尽くされた名作がピンチ!
グリム童話にアラビアンナイト!
小学生の頃から何回も読んだお話。
消えたキーワードも納得したり笑えたり、読んでいるうちに小学生に戻った気分でした。
続巻も楽しみにしたいお話です。
ちなみに私のお気に入りはあまのじゃくです。
可愛いは正義ですね!
宗介君が主役かと思っていたら、なんとも可愛げのない葵ちゃんが主役で、イラッとしつつも物語の世界へ一直線でした。
アラビアンナイトって知ってるようで、詳しくは知らなかったので、図書館でもう一度読んでみたくなりました。あれッ?葵ちゃんみたいですネ。
さてさて、次の物語は何だろう!
とても楽しみにしています。
さすが廣嶋玲子さんですね!2巻目の主人公は、ちょっと好きになれない性格の女の子です。絶妙に嫌な性格。でもおもしろい!今回のテーマが千夜一夜物語だからでしょうか、少し素直じゃない感じがとても楽しかったです。イラストも素敵ですね。とても楽しませていただきました。続きが楽しみです。
面白くて1巻、2巻合わせて一気に読み終えました。誰もが知っているお話なのに、ブックで展開されている世界はいろいろなところが捻じ曲げられていて、登場人物の性格も結末も大違い。何か1つの要素が変わるとこんなにお話がメチャクチャになってしまうなんてびっくり、ワクワクでした。
そしてこのメチャクチャを元に戻すキーパーツは何か?宗介や葵と一緒に私も真剣に考えながら読みました。
最後の「あまの」のコーナーもお気に入りです。昔から伝わるお話は、良く考えるとこれってどうなの?と思うところが多々あるので、あまのの指摘にはうんうんそうだよねと深く頷きました。
子供たちの想像力がグーンと広がる素敵な本です。是非ぜひ勤務校の図書室に蔵書として受け入れたいと思います。
さすがです、廣嶋玲子さん。今度のお話も意外な展開で楽しかったです。
今回魔王グライモンが物語のキーパーツを盗んだのは「千夜一夜物語」。「アラジンと40人の盗賊」に「船乗りシンドバッドの冒険」。あれ?一話一話お話が完結するはずなのに、終わらない!よく知られていたお話がどんどん変になっていきます。
今回は前作の主人公だった宗介の同級生の葵ちゃん。この子の性格が良くない!自分は賢い、男子はみんなアホとすら思っています。そんな葵ちゃんが余計なことをするので事態は悪い方向へ。
子ども向けのお話に出てくる主人公は性格の良い子のはずなのに!でもこの普通でないのが面白く、私も物語の中で葵ちゃんと謎解きに挑戦していました。全敗でしたが。
冒険ファンタジー、いくつになっても楽しめます。
小中兼任の学校司書です。銭天堂で子ども達から圧倒的支持を得ている廣嶋さんのお話が読めるとワクワクしながら1,2合本版を読みました。
1の主人公宗介と2の主人公葵は全く違う性格のキャラクター。子どもによって、「自分はこっちの方が面白い」と、友達と話が弾みそうです。
最近の小学生は、日本の昔話でもメジャーな数タイトルしか知らないということがよくあります。グリムやアンデルセン、アラビアンナイトはどのぐらい知っているでしょうか?
本編の魅力もさることながら、表紙の絵に惹かれて手に取った子が、そんな昔ながらのお話に興味を持つきっかけになりそうな所も素敵です。この本の橫にそっと、エロール・ル・カインの絵本を並べたくなります。
まだまだ続きそうな展開、次はどんな新しい子が出てくるのでしょうか? それとも二人の共闘?まだ2も発売されていないのに、3が楽しみです。
ちょっと捻くれて、世の中を斜に構えた主人公があるあるです。
今回はアラビアンナイトですね。
知っているようで、きちんと読んでいる人が少ないお話し、この本を読むと、きっと読み返したくなるはず。
前作の主人公も出てきたりして、シリーズ物を読みたい子どもにはぜひおすすめしたいです。
次作も楽しみにしてます。
第1作と違う主人公の女の子のキャラクターが私の黒歴史を刺激して読んでて小っ恥ずかしくなって読むのに苦労しました(笑)が、一昔前に流行った「本当は怖いグリム童話」を思い出しました。絵本やディズニーで見たのは簡略化されたものだったんだ、物語を知ってるようで知らないことばかりでちゃんと本来の形の物語を読みたくなりました。
前作の主人公とは違い、今回の主人公はかなり性格にクセがありました。でも、アラビアンナイトの世界で冒険をして、ちょっと変わったみたいですね。それは読んでのお楽しみ。読書の楽しみを知ってくれたのもよかったです。魔王グライモンとあめのの企みはまだ続きそうですね。
今回の主人公は、知識のため、賢いと思ってもらうために本を読む子ども。ファンタジーはウソの世界で、何が面白いか全くわからない、そんな子どもです。最近は年齢が低い子でも、お話の世界に入れない子どもが増えてきているように思います。不思議な世界を書いている廣島さんから、子どもたちに想像力の大切さを伝えてくれるような本だと思いました。
児童書の主人公というと、以前は素直で賢く、も物語の中ならその目的を達成するためにがんばるというイメージでした。でもこの物語の主人公は、賢く見せるために読書をし、仲間と協力するよりも自分の手柄を手にしたいと思います。話が進むと段々と考えが変わっていきます。読み手である子供達の中にも、ファンタジーが苦手だったりちょっと斜めから眺めるような子もいるでしょう。そんな子も読んでみようかなと思ってくれそうです。大人には名作が懐かしくまた読み返したくなります。次はどんな子が主人公なのか、どんな名作が題材になるのか、楽しみなシリーズです。
相変わらず面白かったです。
前回と違う展開にドキドキハラハラさせられました。クロスオーバーといいますか……色んなお話が混ざった展開は個人的に好きです。
最初は生意気だった主人公も、それらを経て成長していく姿が子どもらしくてよかったと思います。
第一作ではヘンゼルとグレーテル、ラプンツェル、第二作ではアリババやシンドバッドなど誰もが知ってるあの童話の中に飛び込みます。どれもハッピーエンドのお話だけど、たしかに何か一つキーとなるものが抜けていたら全く違った話になってるんだよね。目の付け所が面白い‼︎
装丁の絵からもわかるように、児童書の中でも子ども向けの作品です。短めであっという間に読めてしまうので、ちょっと物足りなさがあったかなぁ。
①②の合本版で読みました。物語から盗まれたキーパーツを探すという設定は同じですが、①の宗介と②の葵の性格が全く違うので、2冊続けて読んでも新鮮な気持ちで楽しめました。葵の生意気な性格がまるで我が家の娘(小5)を見ているようで、憎たらしさと危なっかしさと微笑ましさと、読んでいる間中いろいろな感情で忙しく、そこに冒険の要素まで加わって最後まで気を抜けませんでした。主人公と一緒に謎解きをしながら物語だけでなく作者についても知ることができ、巻末には天邪鬼の解説もあるので、テーマになっている物語を知らない子でも無理なく読めそうです。
グリム兄弟が宗介に話す、「想像力をなくした人間が増えれば悪事が増え、人間の進化すら止めかねない」という箇所が心に残りました。1からお話を作るのは難しいけれど、この本に出てくるように、もしこのアイテムがなかったら、とか、この人が違う性格だったら、という想像だけなら気軽に楽しめるのではないかなと思いました。
前に三作目から読んでしまったのですが
改めて一作目から。
図書館にあるグリム童話がつまらなくなっている。
グレイモンに隠されたキーパーツは何だったのか?
グレーテルが魔女になってしまったら?
ラプンツェルがそのまま塔で暮らしてたら?
白雪姫が邪悪な魔女になってたら?
いやいやどこにいってしまうのやらと心配してしまうような展開。ゲームではないけど3回間違えると本の世界から出れないという設定も効いてくるんだな。
そしてふしぎな図書館と魔王グライモンの二作目。
舞台はアラビアンナイト。
出だしは前作の主人公宗介がストーリーマスターを目指して物語を書き同級生に読ませる場面から。
今作の主人公でもある葵はその物語が面白かったにも関わらず自分のプライドから難癖をつけ、自分で物語を書こうとするが…沢山の本を読んできた筈なのに物語が浮かばない…いや、これはお母さんが声をかけるからだとかどっかの締切前の作家のように外部に書けない理由を求めるさまが面白かった。
小さい頃から慣れ親しんで、「このお話の世界に入ることができたら」と憧れた物語の世界。
その願いが叶った上に、更にそこで大冒険ができるお話で、大人になった今でもドキドキしながら一気に読みました。
記憶の片隅に残るグリム童話やアラビアンナイトの世界を一緒に巡り、魔王グライモンに奪われたキーパーツを一緒に考え、大冒険を共にしたような読書体験でした。
次の冒険を楽しみに待ちながら、もう一度、グリム童話やアラビアンナイトの本を開きたいと思います。
この本の内容は、魔王グライモンとその助っ人の天邪鬼と、物語を守ろうとする世界の図書館のメンバーたちとの闘いである。魔王グライモンは、物語のキーパーツを盗み、それを食べようとする。しかし、世界の図書館には物語を守るストーリーマスターと呼ばれるものが各コーナーにいる。彼らは、ブックというものを持ち、グライモンに盗まれたものを書き込めば、キーパーツがもどり、物語は修復されるのである。そして、現実の少年や少女がストーリーマスターといっしょにグライモンと闘うことになる。
1巻のモチーフはグリム童話。2巻のモチーフは千夜一夜物語(アラビアンナイト)で、それぞれの主人公は宗介という少年、葵という少女である。
グライモンにキーパーツを盗まれるとどうなるか。例えばグリム童話ではヘンゼルとグレーテルの兄妹がものすごく仲が悪くなったり、白雪姫が醜い悪い魔女になったりするのだ。アラビアンナイトの方では、物語がこんがらがったり、変な物語が加わったりする。
物語を修復するには、キーパーツをブックに書き込まないといけないが、何が盗まれたのか分からない。だからそれを推理する必要があるのだが回数制限がある。3回失敗するといけないのだ。魔王との闘いはファンタジー要素あのだが、謎解きが必要なところはミステリー要素もある。だからファンタジー好きにもミステリー好きにも楽しめる作品になっていると思う。
知ったかぶり、そんな子ども、そんな大人いますね。私自身も知ったかぶりしちゃうことあるかも。
あらすじ読んで読んだ気になって、大失敗してしまう葵。自分の年齢より難しい本を読んでることをすごいと言われて勘違いしてまって、知識があると思い込んでしまっている葵。
児童書と侮ることなかれ。
はっとさせられる内容で、葵の行動にカチンとしながらも、話に引き込まれて読んでしまい、最後は自分とちゃんと向き合い、成長する様子を教訓にと思うストーリー。
一つ一つの物語も思い出しながら、もう一度子どもにかえって読みたいなと思える素敵なお話です。
そしてなにより、江口先生の絵がピッタリで物語に色をつけていると思います。
1~3巻の一気読みをおすすめします。
すごく面白かったです。
私も昔グリム童話をよく読んでいたので宗介が懐かしいって手にとって読んでしまうのすごくよくわかります。
読んでいるうちにすごく物語に入り込んでしまい宗介とともにハラハラしながら読み進めていました。1を読み終わった後私もグリム童話をすごく読みたくなってしまいました!この作品の中に出てきたお話の中には読んだことがないお話もあって気になったのでそれも調べて読んでみたいと思います!グリム童話を読んだことがない人にもわかりやすく解説されているので読んだことがない人もグリム童話を読み始めるいい機会にもなりますしすごくオススメです。
2もすごく面白かったです!ストーリーマスターのフランが良いキャラしていて最高でした。好感が持てる素晴らしいキャラでした!逆に葵は物語の中盤まではあまり好感が持てませんでした。でも終盤でしっかりと成長していたので葵のことも大好きです。
私は葵と同じく千夜一夜物語をしっかりと読んだことがなかったので読んでいてすごく新鮮でした!
少しだけ知ってるお話と全然知らない話があってワクワクしながら読み進めてました。
今度しっかり千夜一夜物語も読んでみたいです!
読んで本当に良かったです!
ありとあらゆる物語がおさめられた世界の図書館。魔王グライモンに物語のキーを盗まれ、めちゃくちゃになった物語を修復するため、本の世界を駆けめぐる!
巻末の”天邪鬼のひねくれ物語紹介”は、名作を辛口で紹介。大人が読ませたがる名作を、「本当に悪いのは主人公じゃないの?」などと痛快に批評する所もおもしろいです。
誰もが知っているおとぎ話のパーツを魔王グライモンが食べてしまい、ストーリーが変わってしまう。
その食べられたパーツを探しだし、物語を修正するために、一巻では宗介がグリム童話に、二巻では葵が千夜一夜物語の中に飛び込む。
ストーリーマスターズシリーズの一巻と二巻の合本版だったので、ページ数は307ページにも及んだのだが、全く苦にならずにスラスラと読めた。
慣れ親しんだ話が、パーツがなくなってしまったことで、とんでもない話になっているのが、まず面白い。
物語に足りないパーツは何か、どうしたら物語が正常に戻るか、と考えながら読むので、読者も主人公と一緒に冒険している気持ちになるだろう。
その点、二巻の主人公の葵は尊大な性格で、およそ児童書の主人公にあるまじき態度なのだが、それがまた読者をハラハラさせ、面白さが増している。
読後は、多くの読者が、実際のグリム童話や千夜一夜物語を読んでみたいと思うのではないか。
読書の楽しさが詰め込まれたこの物語は、いろんな味覚や食感を楽しめるクッキーの詰め合わせ缶のようだと思った。
少し難しい言い回しもあったが、全ての漢字にルビがふってあり、挿絵もあるので、本をあまり読まないような子でも楽しく読めると思う。
こどもがみんなおとぎ話やファンタジーに夢中になるわけではないです。でも、子どものうちに想像の翼を広げられることを知ってほしい、果てしなく広い世界を心に描けることを知ってほしい、廣嶋さんの本は本当にそんな気持ちにさせてくれる物語だと思います。
また、最近の子どもたちはこんなにも情報が多い中にあって意外と古典的な定番の昔話などを知らなかったりするので、このお話を通じてアラジンなどの物語に興味を持つことができるのもよいと思いました。やっぱり小学校の図書室では廣嶋さんの本が大人気なので、多くの子どもたちがきっとこの本を楽しむと思います。挿絵も子どもたちの物語の世界を豊かにしてくれるものと思います。