浮遊館 1巻 不思議のはじまり
たかはしみか・作 かんざきかりん・絵
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刊行日 2022/03/11 | 掲載終了日 2022/04/01
ハッシュタグ:#浮遊館1巻不思議のはじまり #NetGalleyJP
内容紹介
「えいっと気合を入れて顔を上げるの。
するとね、百回に一回くらい、おもしろいことがおこるんだよ」
元気が出ない日は、上を向いてみて。
不思議な洋館が空に浮かんでいるかもしれません。
そこにいるのは底抜けに明るいけれど謎めいた雰囲気のあるラミさんと、水色のクールなネコ?、シド。
そして、人間とパートナーになるのを待っている“もの"たち。
これは、「浮遊館」でちょっとふつうじゃない“もの"とパートナーになった、5人の物語です。
【作:たかはし みか】
秋田県出身。大学在学中に「しりとりプリン」で小梅童話賞優秀賞を受賞。
「おじさんのポケット」で第12回おひさま大賞童話部門佳作受賞。
現在は小中学生向けの創作物語を中心に、学校図書館向けの児童書、道徳教科書や国語教材まで幅広く執筆中。
著書に『もちもちぱんだ もちっとストーリーブック』シリーズ、『スヌーピーと幸せのブランケット』『スヌーピーの友だちは宝もの』など多数。
【作:かんざき かりん】
千葉県出身。アニメーションスタジオ「スタジオジブリ」で原画担当。
その後フリーになり、教科書や教材、児童書のほか、さまざまな媒体でイラストを制作。
イラストだけではなく、デザイン、アニメなど活躍の場を広げている。
出版社からの備考・コメント
【ご注意下さい】 ここに掲載しているデータは校了前のものを元に作成しています。刊行時には内容の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。
おすすめコメント
ドキドキ、ワクワク、ちょっとホロリのファンタジー小説、待望の第1巻登場!
人の手が生み出した“もの”には、関わった人たちの思いがこもっています。
そしてそれを手にして、ふれてきた人たちの思いや愛情が強いと、
きっとその“もの”には特別な力が宿ることでしょう。
浮遊館に登場するのも、不思議な力がある“もの”たち。
なやみをかかえる登場人物たちが、そんな“もの”と出会ったとき、
物語が動きはじめます。
★印象的なイラストで物語に惹きこまれる!
★オムニバス形式でさくさく読める!
★パートナーになる「もの」がユニークで魅力的!
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784052053993 |
本体価格 | ¥900 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
この物語は、浮遊館という不思議な家と浮遊館に招かれた子供たちのお話です。そのお話はちょっといい話だったり、少し怖い話だったり。この浮遊館には、たくさんの「もの」があります。それはクマのあみぐるみだったり、鍋だったり。共通しているのは、その「もの」たちには、心があるということ。そして、浮遊館に招かれた子たちと共鳴すれば、その子供と「もの」はパートナーになるのです。子供たちはパートナーたちと心を通わせることによって、それまで以上に力を発揮できるようになります。この1巻はタイトルに「不思議のはじまり」とあるように、まだまだ序盤のようです。これからどう展開していくのでしょう。
普段から「もの」と人との相性は絶対にあると感じているわたしには、5人の主人公の心のありようが興味深かった。求める者にふさわしい「もの」と共鳴し合うことは、幸運と呼ぶべきこと。「一緒にいるときだけ使える、あるとうれしい力が与えられる」という魔法のような力は、あながち外付けの力だけではないのではないでしょうか?こうしたいという望みがあって、それを叶えるためにちょっとだけ力を貸してもらう、自分の可動域というか備わった能力を開花させるために後押ししてくれるもののように思えます。そうはいっても「まあちん」のような事例もあるわけで、謎と真実のバランスにわくわくしました。浮遊感の機能はわかったものの、ラミさんもシドもまだまだその本当の姿が見えていません。不思議は始まったばかり、続きが気になって仕方ありません!
浮遊館で出会ったパートナーはぬいぐるみだったりお鍋だったり、さまざまなものなのです。そのパートナーと心を通わすことで不思議な力が湧いてくるのです。ひとりだった時には湧いてこなかった勇気や、やる気や、優しい気持ちがパートナーのおかげで生まれのは、まるで魔法のようです。
犬や猫と心を通わせている人はきっと大勢いるだろうし、物と絆を深めている人もきっといるでしょう。道具の手入れをしながら話しかけているかもしれないし、演奏しながら楽器と心を通わせている人もいるでしょう。大事な万年筆、毎日乗っている自転車や車、お気に入りのバッグ、大好きな人からもらった本、そういう”もの”に思わず声をかけてしまうことがありませんか?
まるで友達のように、まるで愛する人のように。
浮遊館と5人の少年少女
第1作目ということもあり
まだ色々と謎に包まれたままのお話
浮遊館の秘密は元より
ある楽器に閉じ込められてた少年に
今後どのような展開が用意されているのか
考えるだけでウキウキします。
小中学生向けの創作物語でありますから
どの保護者さんも安心して読ませることができます。
辻村深月さんの『かがみの孤城』と
ジブリ作品を掛け合わせた様な雰囲気を
持つ作品でありますから
映像化にも最適ではないのか、と
読みながら思っていました。
表紙絵の美しさと大胆さ、意表を突くタイトルに思わず手にとってしまう不思議な物語。
「どうしても元気が出ない日は、うつむいてないで、えいっと気合いを入れて顔を上げるんだよ。そしたらきっと、おもしろいことが起こるから」
病室での父親の言葉がひとつのキーワードともなっていて、その言葉の余韻がずっと続きます。子どもたちの日常、成長、冒険を描く心優しいファンタジーといえるのではないでしょうか。
浮遊館という異空間と子ども達のリアルな日常を行き来しつつ、各登場人物の物語が展開されていきます。そして、どの子にもその子ならではの共鳴する『もの』が存在し、パートナーとして一緒に行動するところが愉快で新鮮で、わくわくしてしまいます。また、『浮遊館』というそもそもの謎は依然残っていて、これからの物語展開への期待が高まります。
外国のファンタジーとは一線を画す、日本ならではのファンタジーといえるかもしれません。宮崎アニメの世界でもつくも神の世界でもない、独自の世界観をもつ物語のはじまりといえるでしょう。
めちゃくちゃ面白かったです!これからはじまる物語のわくわく感が表紙から伝わってきて、読み終えてもわくわくしました。
何かに悩んでいる子供達や、入学や卒業シーズンに環境が変わって不安な子供達にオススメしたいです。もちろん大人でもじゅうぶんに楽しめるので、いろんな世代の人たちに読んで欲しいです。
私のお気に入りのシーンは想像は人のためならずの、奏太がジョンの気持ちに気付いていくシーンです。相手の気持ちを想像するのって本当に難しくて、でも想像できるようになると優しくなれる。奏太の成長が見れるところがよかったです。
そして本当に優しい子だなぁと思いました。
心に残ったのはセリフではないかもしれませんが、想像は人のためならずというタイトルです。私も心がけようと思いました。
いろんな悩みを持っていたり、寂しさを感じている子達が不思議なパートナーと一緒に成長していく姿が、読んでいて本当に素敵でした。
空に浮かんでいる館というのも、冒険心というか私の子供心に刺さりました。
子供だったら私以上にわくわくすると思います。イラストも優しくて可愛くて、物語の優しい世界感が伝わると思います。
想像力を刺激される楽しい作品でした。
良いところで終わったので、また続きが読みたいです!
ありがとうございました。
大事にされていて、心をもったもの達と寂しい気持ちを持っている子ども達を繋げる浮遊館。ステキです。
設立の秘密とか、シド達や浮遊館そのもの話がもう少し詳しくしりたいけど、これからかな。律の話も解決していないし、続刊がありそう。楽しみです。
えっ、どうなるの?どうするの?
誰もが行ける訳じゃない、でも、出会えたらきっと素敵な浮遊館。目の前にぱっと浮かんでいたらワクワクドキドキが止まらない。後ろ姿のソラもきっとドキドキワクワクしているんだろうなぁ。夢いっぱい、不思議いっぱいがつまった表紙。
読みはじめたら、大人も子どももどんどん引き込まれていく、そんな物語だと思う。
親子で読んだら、私のとこにはどんな相棒との鐘がなるかな、なんて、話しもしたくなる。
だって、自分だけのお友だちができるのだから。そんな素敵なことってない。誰もがもっている寂しい気持ちを前向きに、明るく、そして思いやりの心まで育てちゃう、そんな相棒との出会い。
「大切にされているものはよい気を、雑にあつかわれているものは悪い気を出すようです」
グサッとささった。最近体調悪くて部屋がごちゃごちゃだった。床下点検業者さんの訪問を3回断り、さすがにもう断れなくなって、訪問前日とりあえず玄関、リビング、キッチンを片付けた。ほぼ朝までかかって。それから一週間、まだその状態を保っている。(隣の部屋にすべて押し込んだけど)床が見えるって素敵。よい気であふれるように美麻さんのように、コツコツ片付けようと思う。
でもまだ、助けてと叫んでいる子がいる。
助けてあげられるといいな。続きが早く読みたいな。
この物語を読むと優しい気持ちになれると思う。そして、前向きな気持ちにも。
女の子が見上げた空に浮かぶ館。その表紙からこれから新しくワクワクするような出来事が始まるそんな印象を受けました。
浮遊館を訪れた人と共鳴する「もの」。心を通わせた「もの」と一緒にいる時だけ使える特別な力。
今、寂しいとか辛いとか誰かに言えない感情を抱えた子供たちに読んで欲しいと思います。またこの春から環境が変わり友達と離れたり、少し不安を抱えた子供たちにも、空を見上げるきっかけになるのではと思います。
楽しい物語が始まった第1話が一番心に残りました。印象的なシーンは、第1話で共鳴した「もの」を外に連れて行こうとするシーンです。「もの」をなくさないように「居心地が悪いかな」と考えるソラ。しょっちゅうものをなくしたり、忘れてしまうというソラが「もの」と出会い大切にする気持ちが育まれたようで印象に残りました。
これからこの浮遊館の物語がどうなっていくのだろうと、続きが楽しみです。
「えいっと気合を入れて顔を上げるの。するとね、百回に一回くらい、おもしろいことがおこるんだよ」
物語の冒頭に出てきた台詞は、この物語を象徴するような台詞で好きです。
心をもつ“もの”と心を通わせていく子どもたち。“もの”によって心の隙間を埋めていく子どもたちですが、律とまあちんの話で、“もの”も人を疑ったりするわたしたちと同じ心を持っていることに気が付きます。“もの”も“人”も大事なのは思いやりなのだと思いました。
「頭の上で起こっている何かすてきなことを見のがしてしまうかもしれないじゃない」
この台詞も好きです。浮遊館を見つけられなくとも、虹が見られるかもしれない。上を見ることって大事なんだと思わされる一言だと思います。
いやなことがあった子に読んでもらいたい本だなと思います。
一巻目から第一巻と銘打った、シリーズものの一作目。たまーに見える人がいる不思議な建物「浮遊館」と、その管理人と猫、そして浮遊館を訪れる子供たちのお話です。子供たちが手に取りやすいジブリ的表紙&挿絵と、読みやすいオムニバス形式。内容もワクワクとする出会いがあるわけなんですが、途中で不安を掻き立てられるような出来事があります。個人的には、不安をそのまま残して次巻に続く…というのはちょっと子供に負担があるのではないかと思います。続きが出てから、子供に勧めたいかな。今後に期待です。
これは「もの」と人をつなぐ物語。
心を通わせ、互いを信頼することにより共鳴した物(「もの」と人)同士が揃うと本来持っている力を何倍にも大きくして引き出す事ができること、私が最も心引かれ憧れた場面です。
人間同士でも、一人で何かをするよりも誰かと向き合い信頼しあっていくことにより自分が思っていた以上の力を出せることがたくさんあります。
この物語では、浮遊館という不思議な館と出会った人にだけ共鳴できる「もの」との出会いがあります。人も「もの」も、出会いは偶然のようで必然だと思っています。
「もの」を大切に扱っていくと、長い年月をかけて心が宿るという言い伝えが古くよりありますが改めて人に対しても「もの」に対しても、思いやる心を忘れない自分でありたいし信じる心を忘れない自分でありたいと気付かされました。
どうしても、心を閉ざしてしまった「もの」達のことが気になってしまって読み終えた今も「一刻も早く続きを!!律くんもまあちんも、他の心を閉ざしてしまった皆をなんとか助けてあげたい!!」と心臓が早鐘を鳴らしているような気持ちでいます。
大人も子供も楽しんで読めるこの作品。どうか少しでも多くの人達の目に止まり、手にとって貰えますよう心から願っております。
私も勿論これからも浮遊館や「もの」達、その仲間となった子供達のことを追い続けます。
沢山の「もの」と人々が、この作品を通して今よりもっともっと色々な気持ちを分け合えるような世界になっていくきっかけとなりますこと心よりお祈りしつつ。
本当に素敵な作品を有難うございました!
まず、読み終えて思ったことは「知り合いのソラちゃんにおすすめしたい」です。
知り合いにこの春に中学生になるソラちゃんという女の子がいます。
本を読むことが大好きな女の子です。
その子に「面白い本ないですか?」と聞かれたことがあるんです。
今度、「この本、おすすだよ」と言いたいですね。
だって、お話の最初に登場する女の子の名前はソラちゃんなんですよ!
とくに、好きになった登場人物は鍋美さんと花音ちゃんです。
ふたりがおどっている絵も好きです。
お母さんと花音ちゃんの関係性もいいですね。
お母さんの言葉を読んで、
私は、こんなふうに言えるかな?
と思いました。
それにしても、現実的なファンタジーなので、とても読みやすいし想像しやすくていいですね。
ファンタジーを読み慣れていない子にもおすすめです。
はじめてのファンタジーにピッタリですね!