クマが出た!助けてベアドッグ クマ対策犬のすごい能力
太田 京子 著
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刊行日 2021/09/30 | 掲載終了日 2023/03/31
ハッシュタグ:#クマが出た助けてベアドッグクマ対策犬のすごい能力 #NetGalleyJP
内容紹介
【本文一部抜粋版】
「ベアドッグ」とは、クマのにおいや気配を感じ取り、ハンドラーに知らせるため、特別な訓練を受けたクマ対策をする職業犬。「迷えるクマ」を、人もクマも傷つけることなく森の奥へと追い返す、ベアドッグとハンドラーの取り組みを追うノンフィクション。
【本文一部抜粋版】
「ベアドッグ」とは、クマのにおいや気配を感じ取り、ハンドラーに知らせるため、特別な訓練を受けたクマ対策をする職業犬。「迷えるクマ」を、人もクマも傷つけることなく森の奥へと追い返す、ベアドッグとハンドラーの取り組みを追うノンフィクション。
出版社からの備考・コメント
特集 SDGsに取り組もう 選定作品
【テーマ 15 陸の豊かさも守ろう】
児童図書選書のための総合ブックカタログ Luppy(るっぴぃ)
特集 SDGsに取り組もう 選定作品
【テーマ 15 陸の豊かさも守ろう】
販促プラン
【本キャンペーンは終了いたしました】
・2月レビューキャンペーン「SDGsを広げよう!テーマ12~17」(NetGalley Japan主催)
【本キャンペーンは終了いたしました】
・2月レビューキャンペーン「SDGsを広げよう!テーマ12~17」(NetGalley Japan主催)
出版情報
ISBN | 9784265840281 |
本体価格 | ¥1,300 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
身近な犬をテーマにしていることで、手にとってくれる子が多いのではないかと期待できます。
そして、ただ人を守るためだけの話にとどまらず、クマだって生きたい。共生するには・・・と、自然に、環境問題に繋いでくれる、素敵な本でした。子どもたちだけでなく、多くの人に読んでほしいと思います。
アメリカのモンタナ州に設立されたウインド・リバー・クマ研究所。
ベアドッグ、についてはつい最近も新聞やニュースの記事でみた記憶がある。
この研究所で訓練を受けた二頭の犬が飛行機に乗り、アメリカから日本の軽井沢に来るところから物語は始まる。
駆除するのだけはなく、共存。
この考え方がもっと浸透するといいのにと思う。
環境破壊は人間がもたらしたもの、熊などの生き物との接触が問題になるのは、生存範囲が近くなっているから、これも人間に主に原因があるのだから。
オオカミが絶滅した結果シカやイノシシが増えすぎているのも周知の事実。危険怖い、だから駆除、では、もう地球は回らなくなっていることにみんな気づき始めている。
ここに登場するベアドッグは、札幌のヒグマ対策にも出張してきて一役かっている。子ども向けに読みやすく写真も多く書かれている。
https://beardogs.org/about-us/
The Wind River Bear Institute (WRBI) was founded in 1996 by bear biologist, Carrie Hunt, to provide innovative, non-lethal solutions to complex human-wildlife conflict issues. After testing and developing bear spray (perhaps the greatest contribution to the world of non-lethal bear deterrence of our time), Hunt began experimenting with other aversive conditioning tools to teach wild bears how to move around human occupied space, allowing these animals to remain on the landscape without having to be destroyed or relocated. This pursuit led her to the Karelian Bear Dog (KBD) for shepherding of problem wildlife with a focus on grizzly bear.
(WRBI サイトより)
まずもって「ベアドッグ」なるものを初めて耳にして興味がわいたので読んでみました。
タイトルからそのまま受け取ると、クマと遭遇した時に助けてくれる「護衛」のようなものをイメージしていたが、読んで見るとだいぶ想像と違っていた。
もちろん、そういったケースでも頼りにはなるのかもしれませんが、
もっとベア(熊)側に寄り添ったマインドに基づく存在だと知ってさらに驚きました。
本文中に多くの実例とその結果クマがどうなったか・・・が紹介してあり、少々、心苦しくなる点もありました。
実際の自然との付き合いでは是是非非でのぞまざるを得ないケースもあると私は思っているのですが、紹介されている例の中には、人間の側に責任や自然との付き合い方を間違えたケースが多々あります。
そういった、なかで、いかにクマと人間の付き合い方をいいモノにしていくか、バランスの取れたものにしていくかという課題の中で、このベアドッグたちが活躍しているのです。
そして、このベアドッグと共にクマと人間の、いや自然と人間の付き合い方の調和をとろうとして努力しおられる方々の思いもたくさん伝わってきました。
しかし、職業犬と言えば、盲導犬、聴導犬、最近は糖尿病などでの血糖値の以上を教えてくれる犬もいるそうですね。
そんな中で、私は聞いた事がなかったのですが、この「ベアドッグ」という存在を詳しく教えてくれる書籍です。こういった意味でも、動物と人間の関係を考えてみるきっかけになりそうな書籍です。
「ベアドッグ」という職業犬がいること自体が初耳で、とても興味深く読ませていただきました。
盲導犬や警察犬のような職業犬については、児童書や映像メディアへの露出も多いかと思います。そんななか、世の中には「ベアドッグ」という犬もいるんだぞ、といことを初めて知ることができました。
本書では、犬の仕事内容のみではなく、犬のトレーニングに関することや、ハンドラーに関すること、仕事の対象になるクマの事と、ベアドッグを中心とした周辺事情までを広くカバーしています。
児童書という事もあり、文章は非常に平易に書いてあり読みやすいですが、内容面では大人も十分に楽しめる内容を持っているように感じます。
子どもも大人も一緒になって、少し考えながら読むのが楽しい本だと思います。