ふしぎな図書館と魔王グライモン
ストーリーマスターズ①
廣嶋玲子/作、江口夏実/絵
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刊行日 2022/03/07 | 掲載終了日 2022/03/06
ハッシュタグ:#ふしぎな図書館と魔王グライモン #NetGalleyJP
内容紹介
「銭天堂」シリーズの廣嶋玲子と「鬼灯の冷徹」の江口夏実がタッグを組んだ!
世界に残る最高の名作たちがめちゃくちゃにされちゃった!
お話の世界を守るストーリーマスターと一緒に物語を守るのは、子どもたち!
世界中の本を集めた「世界図書館」にあなたも招待されてみませんか?
人間から「最高にワクワクする物語」を取り上げて、ひとりじめしようとする魔王グライモンから物語を守れ!
だれもが知っている「あの物語」が、ワクワクする冒険ファンタジーに早変わり!
物語を愛するすべてのひとに捧げる「本を読むのが、とっても楽しくなる」シリーズスタートです。
出版社からの備考・コメント
発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方
下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
ご理解のほど、宜しくお願いいたします。
○お名前・所属などに詳細な記載がなく、プロフィールにてお人柄が伺えない方
○作品ごとに設けました外部サイトへのレビューのルールをお守りいただけない方
○フィードバック率の低い状態が長く続く方
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おすすめコメント
グリム童話にアラビアンナイト、日本昔話にギリシャ神話。
小さな頃、おとぎ話が大好きでした。
そして、「この物語、悪人やトラブルがなければいいのに」とよく思いました。
でも、そんな物語は、はたしておもしろいでしょうか?
「こうなったら、どう思う?」と、自分の子供心に問いかけながら書いた作品です。
読者のみなさんをはっとさせられたらと願っています。
(作・廣嶋玲子)
人間から、考える機会を奪ってしまう奴を「魔物」と言うのかもしれません。大人の方がぜひ読んだほうが良いと思うようなお話でした。あと、食べものがちくいちおいしそうです。
その面白さとスリルが少しでも絵でお手伝い出来ていればうれしいです。
(絵・江口夏実)
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読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。
※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※
ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。
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恐れ入りますが<講談社 販売部>まで直接お問合せをお願い致します。
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『ふしぎな図書館と魔王グライモン』の今後のシリーズ展開に向けて、
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2022年2月23日(水) 23:59
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出版情報
ISBN | 9784065266328 |
本体価格 | ¥990 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
子供向けのミステリーという感じで読めてとても面白かった。
物語の「キーワード」を探して物語を元通りに戻していく話なのですが、どんなキーワードでこの物語が正常に戻るのか、なかなか考えさせられてとても面白かったです。
今回は一話一話話が変わるというよりも長編になっているので、長期休みなどで少し長い物語に挑戦したいという子にぴったりだと思いました。
「石のスープ」の話は「くぎのスープ」というタイトルで似たような話が学校にあった童話集『世界のむかしばなし』に入っていました。けちなおばさんと貧乏な旅人のお話でした。いろいろなバージョンがあるのかもしれないなと興味を持ちました。
大好きな物語がひどい読後感と違和感の残る物語に書き換えられてしまったらどうしよう。
冒頭に「本は宝箱だ」と書かれているが、もちろん私にとっても小さい頃から大好きな物語が納められている本を開くのは宝箱を開くような感覚だ。
その大切な物語を狙う「魔王グライモン」。その宝箱の一冊をめちゃくちゃにされたら、私だって主人公・宗介と同じく冒険に出てしまうだろう。
小さい頃から親しんだ物語がこんな違和感のある物語に描かれていることにも驚いたが、きっと子供の頃この物語を読んだら盗まれたキーパーツは何だろうと夢中になっただろうと思う。
そしてなぜ魔王がキーパーツを奪うのかという答えは、大人の方がはっとさせられる答えだった。
最後のページの挿し絵でイメージが膨らんだので、本になったときは子供たちはもちろん、大人もさらに楽しめる作品になっているのだろうなと思います。
間違った童話の世界で、魔王グライモンに取られたキーパーツを探しに来た少年。キーパーツを3回間違えると元の世界に帰れなくなるルールがあって、ドキドキしながら正しい答えは何だろう?と一緒に考えてしまいます。バッドエンドになっていたグリム童話が元に戻ったらどうなるのか、子どもたちはそっちも読んでみたくなるのではと思いました。
小さい頃から慣れ親しんだお話がたくさん出てくるけれど、どこかがおかしい。
どこがおかしいのか、主人公の男の子と一緒に真剣に考える中で、昔読んだ物語と思い出が蘇りました。
お子さんはもちろん、大人の方も一緒に読んで、何が足りなくなってしまったのかお話しながら楽しめると思います。
想像力を使って、物語の世界を冒険できるお話です。
廣嶋玲子さんの本は子どもが読んでも大人が読んでも面白い。
「物語をつまらなくする」ことが、こんなに面白いなんて!そうきたかー、という感じです。
子どもたち、食いつくだろうな。
他の有名なお話をつまらなく作り変えて、「キーパーツは何か?」を考えるバトルも盛り上がりそう。
本で無限に遊べるヒントが詰まったお話でした。
グリムワールドのストーリーマスターズを突然任された宗介。何が何やらわからぬうちに歪められたグリム童話の世界に放り込まれた。
よく知っているはずのお話がとんでもない邪な世界に変えられている。物語の中の欠けたキーパーツを探し出し、ブックに書くことで物語の世界は元に戻ると言われたが、3回間違えればもう自分の世界に戻れない。そんな無茶振りを押し付けられ、こわごわ物語に向き合うことは大きなストレスがかかる。たったひとりで現状況に頭を働かせ、欠けたものを探しに探す。ものではないので、頭と心の勝負だ。
読みつつわたしもあれかこれかと推測する。どきどきが止まらない。
グリムの小暗い世界に必要なものを考えるべし。
新シリーズの今後が楽しみです。廣島玲子さんの他シリーズとのリンクもあって、あそことここが繋がるのか!?と今からわくわく。
みんなが知っている物語が、つまらなくなってしまった!なんと、物語の大事なパーツを、魔王がぬすんでしまったからだという。
物語からなくなってしまったものは、なんだろう?子どもたちと、楽しく謎ときができそうな作品でした。続きがたのしみ。
この本に出てきた物語を、改めて紹介するきっかけにもなりそうです。
ある日、近所の図書館で図鑑の棚に1冊グリム童話が紛れていることに気付いた少年が、本を物語の棚に戻そうとしたところ、グリム童話の世界に入り込む。その物語、グリム童話は、魔王グライモンによって話が変わっていた。少年は、正しいキーパーツをブックに書き込み、正しい物語に修正できるか!?
話が変わったグリム童話にクスッとさせられ、正しいキーパーツを追い求める少年と共にドキドキし、グリム童話をもう1度読みたくなる、そんな作品でした。
グライモンといつか対決するのもまた、楽しみです。
拝読できて光栄です。ありがとうございました。
廣嶋玲子先生作に、江口夏実先生の絵なんて読むしかない。
なになに?物語の結末が変わってる?
ありそうな話だよねーと、想像しながら読み始めた。
でもすぐに、え?うそ?こんな風になってるの?!
廣嶋先生すごすぎます。
魅力的な登場人物がたくさんで、江口先生の絵が付いたらどんなになるのか楽しみで楽しみで…。
読み始めたら最後まで一気だった。
物語はいい人だけじゃつまらない。悪役もいなくちゃって本当だなぁ。
来年度、うちの図書館に入ることは確実でしょう!
きっと子ども達はこの本を読んだことで、出てくる物語をも読みたくなるだろう。そして新しい魅力に気づくんだろうなぁ。
オマケでここだけの話…天邪鬼、あめのと聞いて思わずあのアメノを想像してしまったのは、きっと私だけではないはず笑
まだ世に出ていないのに、早く続きが読みたくなった。
物語の中の、あるキーワードが無くなってしまうと物語はすっかり変わってしまう。
確かに!そりゃあ、そうだ。
でもそのわかってることを、とってもわくわくする物語にできる廣嶋玲子さんがさすがです。
これを読んで、自分でも物語の書き換えをやってみたくなる子が絶対出てくること間違いなしです。
物語づくりの授業や図書館イベントなどでも使えそう。大人としてはこれを読むだけでなく、この本を使っての活動をさせたくなりますね。
子どもの頃から馴染みのある、有名な童話が、ヘンテコな結末になってしまった!
無理やり物語の世界に入れられてしまった宗介の心情がリアルで、同じ気持ちになってドキドキしながら読んだ。
ラスボス的な魔王グライモンを倒すまでには至ってないから、これから色んな童話の世界に飛び込んでシリーズ化されるのかな?
次はどんなお話が出てくるのか、2作目も楽しみになる読書体験でした!
大好きな児童作家の廣嶋玲子さんの新作ということで、期待して読みました。
期待を裏切らない、楽しくうきうきわくわくどきどきする展開のお話でした。
一度は物語の世界に入ってみたい。そんな欲求を満たしてくれるのと同時に
間違いを正さなくては物語の世界から出ることができなくなるという主人公に
感情移入しながら読み進む事がとても楽しかったです。
小学生もすらすら読めると思います。
今回は違うけど、司書がこんなふうに物語を修復していたら楽しいな。
物語=創造力が必要ってホントそう思う。みんな創造力を持って物語を楽しむ世界だったらいいのに。そんな願いがこめれらているような気がしてしまった。次巻は瓜子姫がキーポイントかな。楽しみです。
名作はみんなよく知っているストーリーなのでのであまり期待はしなかったけど、
さすがの廣嶋玲子。名作をこんなに面白く差し替えができるなんて。
読んでいるといつの間にか私も、宗介と一緒に物語の欠けたものを推測していた。
大人の私も楽しく読めたから子供に買ってあげたらやっぱり好きになるかも。
2作目も楽しみですね!
読みやすい。はらはらドキドキです。子供たちが途中でやめられず、解決までずっと読み続けてしまうだろうなと思う作品。
入り口が、皆が知っている童話なのもいい。主人公の気分になって、童話をふりかえり、一緒に鍵を探していることに気づきます。
作者様とイラストレーター様から絶対面白いだろうな、と思っていたらやっぱり面白かったです。
本の大切さ、読書の楽しさ、そして必要性を改めて実感する素敵なお話でした。
出てくる物語が有名な童話だったので「想像しやすくわかりやすい」のと「もう一度読み直してみよう」と思わせるのが、読書の促進になりそうです。
名作と呼ばれるのにはやはり訳があり、それを改変するのは違う。でも、「もし〜だったら」という想像力を湧き立たせてくれる描き方なのが面白い。そういう本だったな、と思いました。
さすがは廣嶋さん。今回も物語に引き込まれました。図書館で働く者としては、舞台を図書館にしてもらったことも嬉しいです。
グリム童話は、なんとなく知っている子どももいれば、知らない子どもも増えてきています。この本をきっかけに、昔話にも興味を持ってもらえるのでは、と期待します。
ハラハラ、ワクワク、ドキドキ!臨場感に溢れた1冊!
身近な舞台で身近な物語が出てくるので、まるで自分が主人公になったように物語に入り込める。
本を読む事ってこんなに楽しいんだ!これはゲームより面白い!読み出したら止まらない!
本はただの紙じゃない、本好きなら、絶対知ってるし、自分の頭に残っている物語の内容と結末。そして書いてある文字も場面を彩る挿し絵もすべめを含めて宝箱です。大事な大事な宝箱。文字を追いながら想像力をふんだんに働かせて、物語をもっともっと深く読み込み、話しにのめり込めるのです。そんな大切な物語のキーパーツを盗んでいく魔王グライモン、盗まれたら話がごちゃごちゃになっておかしくなってしまいます。キーパーツを、探してブックに書くように突然頼まれて、本の世界へ。
ここでも、大切な想像力と、知恵を使って物語を修復していく宗介。グリム兄弟を助けます。
でも、魔王グライモンには協力者がいて、まだまだ何かをやらかしそうな気配がただよってきました。宗介の活躍はまだまだ続くのだろうと思います。小学生から大人まで楽しめる一冊です。
シリーズものの1巻ということで説明、繰り返しが多いのは最初しんどいかなと思いましたが、ルールがわかるとすいすい読めました。子どもたちの方が理解力が早いので、さらっと読みすすめてドキドキ感を味わうのだろうと思います。
しかし、大人だとグリム童話は知っている人が多いですが、正直なところ最近の子どもたちは知らないということも…
機会があれば、昔話も読み聞かせするのですが、元ネタを知らない子どもにとっては面白さが半減するなぁと感じました。
図書イベントで「このお話なんかがおかしいよ?どこだと思う?続きはこの本で!」みたいな感じで「グリム童話」と「不思議な図書館と魔王グライモン」をセットで貸出できるような図書館環境が作れたら面白いと感じました。
想像力をアップするために、挿し絵が多めだとうれしいです。
みんなに愛されてきたお話がなんだかおかしなストーリーに変わってしまった。それはお話の中の何かが盗まれたから――。このお話が面白いのはなぜ? と、主人公と一緒に考えていけるような流れで、変わってしまったお話となぞ解きの面白さが味わえます。さらに主人公の少年の冒険の要素も加わってはらはらしたり、わくわくしたり。昔話に馴染みのある子は読み直して確認したくなる、また馴染みのない子は読んでみたくなる……と、読書が広がりそうです。
子どもたちの想像力をかきたてる本は宝物だ。
魔女や魔王が出てきても、物語の主人公と一緒に読み手も考え、ドキドキしながらたたかう。
そんな宝物をうばうとはなんて事だ!
世界の図書館の司書、グリム兄弟が選んだのが宗介。キーパーツを探す宗介を自分も応援していました。
これからの未来を生きていく子どもたち。そこに必要なのは力強く生きていくための「想像力」。本という宝物から学ぶ事は大人になっても大切な事だと考えさせられました。廣嶋玲子さんに感謝。
私が勤めている小学校では長期休みの時には、人気の本は1冊しか借りられない、という決まりがあります。その中でも廣嶋玲子さんは唯一作家さんのお名前で制限がかかっています。それほど人気です。
そしてここ何年か気になっている児童の傾向が昔話、名作を知らない、ということ。この本はその悩みを吹き飛ばしてくれるはず、と今からワクワクしています。
ある日久しぶりに訪れた図書館で、小学4年生の宗介は不思議な体験をします。昔好きだったお話が、魔王グライモンに物語のキーパーツを盗まれたせいでめちゃくちゃにされている、とグリム兄弟の弟から聞かされるのです。キーパーツとは?そもそもなんでこんな世界に来てしまったの?そんな謎解きと冒険の物語です。
私も宗介と一緒に謎解きに挑戦しました。お菓子の家や石のスープの美味しそうな匂いまで想像しながらまた世界の物語を読んでみたくなりました。
つまらなくなった話の内容が想像と違って「そんな物語にされるのか」と思い、何がキーパーツなのか主人公の宗介と一緒に考えながら読みました。キーパーツが具体的な物ではないので、それが理解できるにはある程度年齢が高い方がいいのかなと思いました。もとになる物語はどれも有名でしたが、映像化などで違う内容のものもあるので、ヤーコプとヴィルヘルムのグリム童話をぜひ読んでより作品世界が楽しんで欲しいなぁと思いました。
魔王グライモンの目的、天邪鬼あめのの存在など、謎はたくさん残されていますし、次はどんなお話からキーパーツが盗まれるのか、続きが楽しみのシリーズです。
江口さんの描くグライモンとあめの2人が悪そうなのに可愛くて、とても素敵だったでした。
物語の中で喪失していたものは
どれも物体ではなく
形のない感情
ヘンゼルとグレーテル、ラプンツェル
そして石のスープ+白雪姫
よく知られるこれらの物語の中で
読者の想像力を刺激する
仕掛けが随所に見られる。
馴染みのある物語も1つパーツが
欠けただけでまるで違った
お話になってしまう。
人生で何が一つ欠けているのか
明確にならない場合が
多いかもしれませんが
よく知る物語だからこそ
1つの欠損が齎す変化に
驚愕しながらも心のどこかで
納得している心地になりました。
ドラえもん のび太のドラビアンナイトを
鑑賞した時の思い出と
崖の上のポニョの宗介が
読書中常に頭の中で
伴走していました。
イソップ寓話のアイソーポス
西遊記の呉承恩がマスターに
これからなるのかな?
千夜一夜物語のバートン版も
好きなので次作も期待です。
瓜子姫と天邪鬼も必読ですね😉
小さい頃から親しんだグリム童話だからこそ、主人公とともにおはなしを守りたくなります。小学生から楽しめそうなミステリー。
世界中の本が集まる世界図書館には、これからどんなドキドキが待っているのか。次回作も楽しみになる終わり方をしていて、今から楽しみです。
図書室では、下敷きになっている本も横に並べて特集が組めそうですね。
図書館が舞台なので学校司書さんからの注目度も高そうです!
グリム童話、今は元ネタを知らない子も多いと思うのです。関連本コーナー作りが捗りそう。以降も名作オマージュのスタイルが続くのかな?
あとわたしは元々『鬼灯の冷徹』ファンなので、登場人物の容貌を江口夏実先生の絵柄で脳内再生できるのがとてもお得感ありました。
イイ…(*´ω`*)✼*
廣嶋玲子ワールドとの親和率半端ないよ〜!!
むしろなんでこれまで気付かなかった!?と思うくらいです。
しかし、社会的倫理観を喪失したアナザーグリムワールドがむしろうっかり魅力的にも映ってしまうのは、大人の汚れた目線なんですかね……。
あとね。性格悪い美少女からしか得られない栄養素が、あるんですよオタクにはね!
単純にエンタメとして楽しめる作品ですけど、一応真面目に締めると、誰かから想像力を奪うことは、支配または被支配に繋がる恐ろしい罪だってことを、考えるきっかけになるかもしれません。
大人も子どもも楽しめる作品かと思います!
「物語」と「想像」は地続きではない。
物語は誰の前にも等しくたがえず並ぶが、そこから先に立ち上がる「想像」は自分だけのもの。そしてその「想像」にたどり着くためにはジャンプ力のようなものが必要だ。
ジャンプに必要なのはパワーだけではない。助走する力、方向を見定める力、踏み切る力、スピードも必要だ。
この『ふしぎ図書館と魔王グライモン』は想像力という名のジャンプ力が総合的に鍛えられる本だ。
ストーリーの面白さでしっかり助走をつける。自らが物語の主人公として方向を見定める。夢中になってそれらを反復するうちに、想像力の基礎ドリルをやりおえてしまう。
本来ならば低学年には少しだけ長く感じる文章量だが、実際には負担にならないだろう。それは恐らくこの物語の没入感が強く関係している。きっとたくさんの読者がこの物語の中に潜り込んで、夢中になるだろう。
この本から巣立った想像力豊かな小さな読書家たちは、いつかグライモンを倒してくれる、という私の想像は間違えていないはずだ。
物語に新たなる敵が現れた、その名も魔王グライモン。魔王グライモンは物語のキーパーツが大好物で、魔王に食べられてしまったら物語がつまらない話に変わってしまった。特にグリム童話のラプンツェルで魔女が優しかったら……とか白雪姫の継母の王妃と仲良くできたら……と考えたことがあったからこんなことになるとはと驚きでやっぱりキーパーツを取り戻した本来の形の方がしっくりきました。次はどの物語が餌食になってしまうのか興味津々です。
古典作品を扱うストーリーなのであまり子供たちに受け入れられないかもと思いながら読み進めたら面白くてあっという間に読んでしまいました。よく「10分でわかる名作」のような本がありますが、それを読むなら絶対この本の方が楽しく、知らない間に名作を覚えることになるなと思いました。本が好きな子はこの本がきっかけで名作を手に取るかもしれないし、本を読むのが苦手な子はタイトルとあらすじが勝手に頭に入っちゃいます。子供が好きなゲーム感覚でストーリーが展開するとこはさすがです。挿絵もワクワクする感じですし、子供たちに薦めたい1冊です。
図書館の、図鑑のコーナーで見つけた『グリム童話』がいつもと違ってなんかつまらない。あぁ大変!本をつまらなくさせた魔王グライモンの目的は?物語から奪われたキーパーツは何?宗介と一緒に考えて、冒険を楽しんでいました。
グリム童話集を下敷きにした冒険物語で、子どもたちは
きっと夢中になると思う。また、ゲーム的なところもあるので、
読書習慣の無い子も読んでくれそう。きっかけとして、
読書が好きな子どもが増えたらいいなと思った。
ただ、終盤のグリムが語るところが多少理屈が勝ちすぎかなあという気がした。
廣嶋玲子さん作なので、きっと読みやすく子どもたちが楽しそうに読み進めるだろうと思って選びました。思った通り、グリム童話が変形している世界を体験しながらもとの物語に戻すというとても面白い観点から主人公を自分に置き換えて進めていけるとてもたのしい内容でした。
いつのまにか自分がいた図書館ではない世界の図書館へ来た宗介が、魔王グライモンによって食い荒らされてめちゃくちゃにされてしまった物語の盗まれたキーパーツを探すはめになってしまう。おかしくなってしまった物語「ヘンゼルとグレーテル」の世界で宗介が何が盗まれたのかを考えるのと一緒に、読んでいる自分もドキドキしながら考えた。3回間違えたら物語から抜け出せなくなるというから、宗介のドキドキ感が伝わってくる。グリム童話は小学1・2年生の国語で外国の昔話を読む機会があり、話の内容を知っている子も多いと思うので、主人公の宗介と一緒にドキドキしながら推理することができるのではないか。廣嶋玲子先生のまた違った不思議な世界を楽しめる。