きみと世界をつなぐ　まっすぐ人間関係術　１時間で一生分の「生きる力」２

とっつきやすいコミック形式で、思春期の子供たちの抱えるさまざまな問題を取り上げる。空気を読むこと（同調圧力）、から説き起こし、いじめ、LDBT、DV、等まで、多岐にわたる。特に学校と家が世界のほとんど全てになりがちな子供たちのもつ悩みのほとんどが、人間関係、ではないだろうか。それは拡げて考えれば、大人の世界でもあまり変わらない。実際に悩んでいる子供たちはたくさんいるだろう。こういう本を読んで少しでも楽になればいいなと思う。悩みに風穴を開けることは、その突破口は身近な小さなことだったりする。

興味のない話題に共感したり、いじられることを受け入れたり、今の中高生なら経験しそうな人間関係について、タイトル通り「まっすぐ」向き合う本。当事者ではなく周りにいる友達として何ができるかを相談する事例もあり、様々な立場から考えることができるようになっています。
それぞれの話題がマンガで描かれていてとてもわかりやすく、手に取りやすいと思います。
これからどう考えて行動するのかを、自分で考えられるように工夫して書かれていると思いました。
悩み解決マインドマップでは、もやもやした気持ちのある人なら子供も大人も活用できそうだと思いました。

自分が子供の頃は、幼稚園で習うような簡単な人間関係の書籍しかなかった。意地悪をしない。悪口を言わない。などなど。けれども、今はいろいろなことが多様化しているのだと感じました。正直、こんなにむづかしいの？と思うほどでした。けれども、これが今の時代なのだ。便利になった分どこかに歪がきているのだなという実感です。自分が中学生の頃あたりに読みたかったなあと思いました。

【きみと世界をつなぐ まっすぐ人間関係術 1時間で一生分の生きる力】

全体的に四コマ漫画でわかりやすく説明されていました。

空気を読むことより大切な人間関係をつくる技術が紹介されていました。

#同調圧力　や#空気を読むこと　

についてメリット、デメリットが紹介されていました。

必ずしも同調圧力に従ったり、空気を読む必要はないということも書いていました。

いじめは許されないことが大前提であり、それに、伴う無視などの同調圧力には屈してはいけないこともありました。

その他には

◯#いじり と#いじめ の境界線

◯#恋愛 に興味がない人について

◯#性の多様性 について

◯スカートをはいた世界の男子学生

◯友だちが虐待されている、どうすればいい？

◯#児童虐待 について

◯受験勉強のために部活をやめさせられた

◯親との関係について

◯親が子どもに干渉しすぎる
→#毒親　？

◯教育虐待について

◯障がいを理解しよう

◯発達障害について

◯貧困と格差について

◯外国人について

◯#多文化共生　について

◯#困ったときの相談先

これだけ読めば、すごく視野が広がり、生きやすくなるなと思いました。

すごい情報量で、説得力のある一冊です！！
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いじりや空気を読んで我慢したり、周りに合わせたりすることについてよく考えさせられます。特に思春期の中高生にとっては大きな問題であり、これを読むだけで多少すっきりしたり、考え方が変わる部分があると思います。問題に対して似たような悩みも多く紹介されていて、共感できる部分が多くありました。人間関係の問題は生きていく上で重要なことなので一旦この本を読んでみるとこの先の人生に良い影響が出てくるかもしれませんね。

構成が素晴らしい。最初にシチュエーションが漫画で説明され、あなたならどうする？と選択肢が与えられて考えることができる。
さらにそういう場面が起こった時問題になるトピック(例:同調圧力とは)について解説がされることで、より理解しやすくなっている。
さらに、挙げられたモデルケースだけでなく、関連したケースがQ&A方式で複数挙げられており、自分の困っているシチュエーションに近いものが見つけやすいと思った。
また、内容も多岐に渡り、いじめやお金のトラブルから、セクシュアリティ、児童虐待まで、今の世の中に対応し、かつ、人に相談しづらいことに寄り添った良い選択肢を与えてくれるのではないかと感じた。

中高生が抱える悩みだけではなく、大人にも共通する課題を取り上げて、そこからどんな思いがあるかを掘り下げていく。解決策として押しつけるのではなく、こういう方法があるよと理論とイラストで説明してくれるのがためになった。
個人的には「悩み解決マインドマップ」の内容が大変有意義で、悩みに名前をつけることで客観的に整理ができると思った。

肩をもんでみるみたいな感覚で読んでみて欲しい。すーっと気持ち良くなるから！

人が生活していく上で避けては通れない人間関係は、大人でも煩わしく感じるものですが、多感な時期の中高生ならなおさら悩み苦しむことだと思います。
この本は、子どもたちの悩みに優しく語りかけるように10個のケースが紹介され、友達との関係をどうしたら良いかを考えたり、困った時の相談先を知ることができるようになっています。今悩んでいなくても今後の備えとして小学校高学年くらいの子にもお薦めしたい一冊です。虐待や貧困など子どもだけではどうにもならない問題もあり、大人が知っておくべきケースも多く勉強になりました。相手の気持ちを考えるだけでなく、自分の心も大切にしながらトラブルの解決ができるよう、ツカサ先輩のように上手にアドバイスができるようになりたいです。

日常でよくありがちなシーン。悪気がなくても、誰かを傷つけたり、不快にさせているかも知れない。普段の生活の中で何となく見過ごしている事柄に気づき、立ち止まって考えさせてくれる本。サラっと読むのではなく、じっくり自分に問いかけながら読んで欲しい。頭の中が整理され、自分の中にあるぼんやりとした形のないものに輪郭をあたえ、自分の意見・考えが見えてくるのでは？そんな事を期待させる本です。マンガで読みやすいので、児童・生徒にも興味を持ってもらえそう。

「もう空気を読まなくていい」にひかれて読みましたが、これは買いです！
マンガだから読みやすいのはもちろん、事例がリアル。学校生活覗いてますか？と疑うくらい、子どもたちの悩みや迷いにピタリとハマっています。

対象：中・高校：全般を通して、様々な問題のケースを一つずつ上げ、
それの問題点、情報や法律について学んだり、悩み問題を解決するためのヒントを一緒に考えたりできるよう
「ケーススタディー」方式で、生徒目線で書かれている。ところが良かった。
また、こちらはコミックでとても分かりやすく紹介されてるので
具体的には、
«空気を読むより大切な力»という観点でアドバイスが書かれている。
例えば、
第1章　あなたならどうする?　の章では
ケース01　空気を読んで人と合わせるべきか?いじりを受けてるが我慢すべきか?
ケース02　友達が虐待されているがどうしたらよいか?
ケース03　友達とお金の貸し借りはいけないのか?……など。ともに考え、無解決のためまヒントが書いてあるので、助かっている。

人間関係というのは非常に難しい問題で、自分の問題と、周囲の問題とが複雑に絡み合う非常にナイーブなテーマだと思います。実際に発生するケースも本当に人それぞれで、なかなか簡単に解決方法を提示できない場合も多々あると感じます。

本書では、発生しやすいモデルケースをマンガで紹介し、そこに対する基本的なアプローチ方法を提示してくれています。必ずしもその通りにやったからといってうまくいくという保証はないものの、人間関係に閉塞感を感じている状態の時に「そもそもどうしたらいいのか」「どういう指針で自分の思考を整理したらいいのか」が分からない場合であれば、この本から非常に多くのことを学べると思います。

各章のマンガの後には、さらにいろいろな事例のQAが紹介されています。人間関係の問題は、人によって直面する事例は様々ですので、こういった部分にはある程度の紙面の量が必要かと思いますが、本書ではそこにしっかりと紙面が割かれており、非常によいと思いました。

全体を通しても、小手先のテクニック云々ではなく、自分自身のスタンスをまず確立させることを主眼に作成されているように感じました。他人を変えることができれば確かに楽ですが、現実にはなかなかそうはいかない中で、まず自分はどう考えていくべきなのか…そういうことを、著者は伝えたいのかなと感じました。

マンガでは学童期～青年期の悩みが描かれていますが、そのまま大人にも十分通用する内容です。子どもだけでなく、子どもを持つ親、また大人自身が自分のために読んでも、十分通用し、学びの多い本だと思います。