こおりのむこうに
かじりみな子/作
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刊行日 2021/11/15 | 掲載終了日 2021/11/15
ハッシュタグ:#こおりのむこうに #NetGalleyJP
内容紹介
かじりみな子による、ラビッタちゃん絵本の最新作。今回の季節は冬。雪と氷の世界を舞台に、ラビッタちゃんの家族のくらしを描きます。
うさぎのラビッタちゃん一家がすむ北の山はいま、冬のさなかです。夏に生まれた弟のピントパットくんの調子がよくありません。
「びょういんにつれていこう」とパパ。
そりに荷物を積んで、パパ、ママ、ラビッタちゃん、妹のピョコラッタちゃん、そして弟のピントパットくんは凍った湖をわたって病院へとむかいます。
出版社からの備考・コメント
【ご注意下さい】 ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。
販促プラン
作 かじりみな子(かじりみなこ)
1976年、兵庫県姫路市生まれ。武蔵野美術大学油絵学科卒業。学生時代はサイクリング部に所属し、自転車三昧の日々をおくる。卒業後「あとさき塾」にて絵本作りを学び、娘の成長をきっかけに本格的に創作をはじめる。絵本に『ゆきがふるまえに』『わかくさのおかで』『しおかぜにのって』『ふたつでひとつ』(偕成社)、さし絵に『ドリーム・アドベンチャー〜ピラミッドの迷宮へ〜』(偕成社)、『ライオンつかいのフレディ』(文研出版)などがある。東京都在住。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784033521305 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
シリーズ楽しみに追いかけています。これで季節が揃いました。
前巻で生まれた弟はピントパットくんと名付けられました。今回はそのピントパットくんが主人公です。
季節は冬とあって、相変わらずのすてきな民族衣装風のファッションも一段と雪に映えます。
深い雪、凍った湖、そんな世界を家族みんなの力を合わせて、病院までピントパットくんを診せに行く道々の風景は、きれいというより自然の厳しさを思わせるものです。いつもながらの濃やかな描き込みも楽しく、病院内のそこここの物語をいちいち楽しみました。
あの白ひげのおじいさんは、もしかして……?
氷の世界の冷たさと、その向こうの病院内の安心感とが絶妙な対比で描かれ、その中の家族の繋がりの確かさに温かな感動を覚えました。
冬のできごと。
ちょっと元気がなくなった弟のピントパットちゃんのために、はなれた病院に行く「一日の物語」。
お外は、とっても寒い。ラビッタちゃんも妹のピョコラッタちゃんも、ピントパットちゃんも、もちろんパパもママも、ママの編んでくれた毛糸の帽子。人間の帽子にも飾りでお耳がついているものがあるけれど、うさぎのみんなには帽子のお耳は必要不可欠!なんだか、お外は寒くても、心はこまやかにあたたかい。
やがて、たどりついた病院の素敵な暖色の世界!集まった人どうしの何気ない会話がしみじみいいですね。
同じ寒い道でも、帰り道は安心といっしょです。やっと、帰って来たら、パパとママがバスタブに雪をかきいれ木を焚いて、沸かしてくれたお風呂。みんなの気持ちよさそうな顔。今日は疲れたね、ぐっすりおやすみ・・・
普段何気なく過ごす日常の光景。その中の時間の過ごし方が、この頃のわたしたちは、「へたくそ」君になっちゃっているのかも。スイッチひとつで、暖かくなり、車に乗れば生きたいところにはすぐ着くし、お風呂も蛇口をひねるだけ。時間は限られたものだから、急ぎたいのもわかるけど。でも、時間にもし色があるなら、その色は、自分次第で、何色にも塗り込むことができるはず。丁寧に一筆一筆塗り込んだ色の時間と、慌ただしくバケツでペンキをぶっかけたような色の時間。どちらが、心に響く色でしょう?思い出に残るでしょう?
たまには、かじりみな子さんの絵のように丁寧に時間をぬりこみたい気分になります。ありがとうございました。
10月半ば過ぎに読んだ。そろそろ雪虫を見かける。気温が下がっても外は雨。でもそのうちに天気予報でこれは雨の降る確率です、雪の降る確率です、と東京ではあまり聞いたことのないフレーズがラジオから流れてくる。降水確率は雨だけではないのだと思い知る。
本の世界が読み手に与える印象は、その人の置かれた環境による。
ある朝目ざめたら一面真っ白、ということは冬にはよくある。
北国のものには、雪はいろんな顔をもち、人々の生活に密接に関連する、身近なものだ。子供たちは雪と戯れる、小さな子は大喜びで外に出てゆく。一面の白い世界は例えようもなく美しい。
そして、もちろん行手を阻む。大雪の日に子供の体調が悪い、は母親としてはかなりパニックだ。電話してお医者さんに様子を知らせ、どうしたらいいでしょう、と指示を仰いだことも何度もある(今は出られません・・・家でできること、など)
この本は、そんなことを思い起こさせたが、もちろんそれはこちらの事情。
北国で暮らすうさぎの家族の大雪の中の一コマ、としてたのしく読めました。
ちょうど、まだまだ雨降りだけれど、そろそろ冬タイヤに替えておこうかと思っていたところだったので。タイムリーでした。
この作品のうさぎたちは生きています。重さがあり触れたらちゃんと形を確認出来て、温もりを感じられるような、命が宿る絵です。家族が向かう病院には他にも沢山の生き生きした動物達が登場しますよ。細かい描写までじっくり楽しめる作品です。
ラビッタちゃんシリーズの新作が出ると知り、既刊の3冊をまとめ読みしてから、着手♪
ラビッタちゃん一家に、前巻で生まれた弟のピントパットくん。小さくて、かわいい~♪ ところが、彼の調子が悪くなり、一家はそろって病院へ。みんながついているから、大丈夫だよね。
細かく、丁寧な描きこみが魅力のシリーズだが、今回は病院がその見せ場。病院なので、不安な雰囲気になりそうだが、赤々と暖炉の火が燃え、明るく、温かい雰囲気で、この病院なら安心だと思える。それまでの寒々とした雪と氷の情景との対比が効果的。
病院以外の、風景の美しさも見事で、見とれてしまう。お風呂、ベッドの暖かそうな場面も最高!
今作で、季節がぐるっとめぐったが、ぜひシリーズを続けてほしい。常連キャラのカピバラ一家や薬局の店員の男の子との関わりなど、読んでみたい。
#こおりのむこうに #NetGalleyJP