ぼくのまつり縫い 手芸男子と贈る花
神戸遥真/作 井田千秋/絵
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刊行日 2021/09/27 | 掲載終了日 2021/09/27
ハッシュタグ:#ぼくのまつり縫い手芸男子と贈る花 #NetGalleyJP
内容紹介
「好き」をつづけることは、きっと未来につながっていく。
部活と受験勉強の両立に悩みながら、気持ちをつらぬく手芸男子シリーズ第3弾!
被服部の部長になった3年生の優人。最後だからと、部活と受験勉強を両立させようとするけれど……?
1巻目で自分が好きなものに向きあうことを、2巻目で「受けいれる」ことのむずかしさと大切さを描いた<手芸男子>シリーズ最終巻では、自分の「好き」を貫きながら進むべき道を選び取っていく主人公を描いています。
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あの日がなかったら、ぼくはここにいなかった。
あの日のまつり縫いが、ぼくのいろんなものを変えた。
糸井さんは、きょとんとした表情になり、丸メガネの奥からぼくをじっと見つめる。
最後だからってクサいことをいっちゃったかもって、はずかしい気もしたけど。
糸井さんは、顔いっぱいで笑ってくれた。
『あたしも、ハリくんが入ってくれてよかったってずっと思ってたよ。ありがとう!』
(本文より)
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出版社からの備考・コメント
【ご注意下さい】 ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。
販促プラン
作 神戸遥真(こうべはるま)
千葉県生まれ。第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞受賞。著書に「ぼくのまつり縫い」シリーズ(偕成社)、『スピンガール!』『休日に奏でるプレクトラム』(メディアワークス文庫)、「この声とどけ!」シリーズ、『ウソカレ!?』(集英社みらい文庫)、「恋ポテ」シリーズ(講談社・日本児童文芸家協会賞受賞)などがある。
絵 井田千秋(いだちあき)
イラストレーター。書籍の挿絵、装画などで活躍中。装画を手がけた作品に「ぼくのまつり縫い」シリーズ、『休日に奏でるプレクトラム』『今日は心のおそうじ日和』、著書に『わたしの塗り絵 POST CARD BOOK 森の少女の物語』などがある。
出版情報
ISBN | 9784036491704 |
本体価格 | ¥900 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
タイトルと絵のかわいらしさに惹かれて読みました。
中学三年生の主人公の進路への悩みと最後の文化祭にむけての作品制作の日々が描かれています。
真面目だからこそ周囲の言葉に傷つき、失望し、ときに融通の利かない面も見せる主人公。けれど、彼を見守る大人や仲間の言葉の裏にある思いを知ることで、自分の視界をふさいでいた壁が崩れ、世界が明るく広がっていることに気付きます。
一人称の文章は主人公の心の動きを追いやすく、中学生にはリアルに感じられるのではないかと思います。
とても良かったので、シリーズまとめて購入します。
お裁縫少年・ハリくんが今度は進路に悩むお話になってましたが、彼もうこんな歳になっていたのか……という気持ちになりました。
自分の思い描く将来の時期になれば「やっといてよかったかも」と思えるかもしれないけど、中学3年生はまだまだ将来というものが漠然として色んなことに悩むのよくわかります。同じ中3の子も共感するのではないでしょうか。
今思うことは「趣味の好きでもやってたら役立つことはある」ということです。犬山先生の趣味も空間をキレイにしていたという点において、役立っていました。ハリくんの裁縫も役立つときがくるでしょう。
この物語を読んで「将来役に立たないからやめる」ではなく「好きだから続けよう」と思ってほしい。そして「続けててよかった」とつないでいける物語だと思います。
3巻目。ハリくんも卒業が見えてきた。高校行っても手芸続けたいけど、担任(顧問)の一言でぐるぐる迷う。でも、ハリくんも手芸部入った頃に比べたら随分成長したなあ。こんなに自分で動ける子になるとは思いもよらなかった。好きな事があるけど、周りの目が気になっちゃう人には是非読んでほしい。もちろんまだ好きな事が見つかってない人にも。
自分が好きなものを「好き」と公言できるのは、そしてそれを尊重してくれる周囲の環境があるのはとても恵まれていることなのか?という気持ちになります。理解が得られないから、将来の役に立たないから、という理由でやりたいことを諦めるのではなく、アプローチを変えたりしてやりたいことにつなげていく発想を持ってもらいたいです。