チェスターとガス

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刊行日 2021/09/19 | 掲載終了日 2021/12/03

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内容紹介

テストに通らず、補助犬になれずにいたチェスターは、自閉症の少年ガスが暮らす家に迎えられることに。何とかガスの助けになりたいと願うチェスターだが…。落ちこぼれチェスターと孤独な少年の密やかな友情の物語。

テストに通らず、補助犬になれずにいたチェスターは、自閉症の少年ガスが暮らす家に迎えられることに。何とかガスの助けになりたいと願うチェスターだが…。落ちこぼれチェスターと孤独な少年の密やかな友情の物語。


出版情報

ISBN 9784338287241
本体価格 ¥1,600 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

賢いが、とても繊細なため補助犬の試験に落ちてしまったチェスター。自閉症である少年ガスの母サラに請われて、一緒にくらすことになります。チェスターとガスの友情の物語がはじまります。
ガスの両親が世間との理解のギャップに苦しみながらも、希望を捨てられない姿は、自身自閉症のこどもを持つ作者自身の体験からか、つよく胸に迫ってきます。本当に僅かな希望をつなぎ合わせて生きている日々が、自閉症をまるで分かっていなかったわたしにさえも、染み入るように伝わってきます。
それにしても自閉症のガスの変化は外側からは理解も推測もし難い。両親には苦労して積み上げたものがすぐにゼロになるように感じる日々です。絶望しそうにもなります。しかし、役に立ちたいと寄り添う犬のチェスターには、ガスのその僅かな変化が見える。恐ろしく時間がかったり、微かであったり、伝え方が独特であったりしても、チェスターにはちゃんとガスの心の声が聞こえる。決して、ゼロになったわけじゃないのがわかるのです!ガスが大好きで誰よりもガスを深く見ているから。目だけでなく耳も鼻も、五感全てでガスを知ろうとしているから。
チェスターの「犬と人間のあいだにちゃんと愛情があれば、文字なんていらない。そばにいて、相手の心に耳をすますだけでいい、気持ちと気持ちがまじりあう。パートナーになるというのは、そういうことだ」という言葉。
わたしは、知らず知らずに賢くなって、いろいろ欲しがりすぎていたのかもしれません。見失ってしまっていた大切なことをチェスターに思い出さされました。「仕事」「幸せ」、そして「愛」・・・ありがとうございました。

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敏く沢山のポテンシャルを秘めた補助犬二世のチェスター。どうしても克服出来なかったたった一つの欠点から補助犬になれず、自閉症の少年の家庭に引き取られるも、血筋なのか仕事への並々ならぬ意欲から自身に出来る事を一所懸命探しパートナーを支えていく、補助犬目線で紡がれるコミュニケーションの大切さを教える感動の物語。
著者の実体験からのイマジネーションだけあって、長く近くで見ていないと気付かないであろう些細な行動描写の緊張感が素晴らしかった。引退した母犬や兄弟のエピソードがとても可愛らしくて好き。

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日本でも盲導犬としておなじみ(になるだけあって適性が高いとされている)、
ラブラドルレトリバーのチェスター目線で綴られる「盲導犬不合格」から始まる物語。

盲導犬としては不適格でも「人によろこばれることをしたい」気持ちが、
かかわる人を動かしていく様子にこちらも心動かされる。

チェスターが伸ばしていく能力についてはオランダのYAで初めて読みましたが、
こうやって本の中で紹介されることで盲導犬や聴導犬などと同じくらい、
日本の子どもにとっても馴染んだ存在になっていくと少しずつ根付いていくのでは?と期待します。

ガスが抱えるものについても知る人が多くなっていくことで受け容れられやすくなる。
この本を読むことでちょっとでも(無意識にでも)事前知識が蓄えられたら、
実際自分が相対したときにどうしたらよいかをわかって行動できるようになると思うので、
お話を楽しむ中で知っていってもらえたらいいなと思います。

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盲導犬試験に不合格になったチェスター。補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)として、自閉症の少年ガスの家に迎えられた。犬視点で物語はすすみ、川村元気の『世界からキャベツが消えたなら』を思い出した。チェスは不合格だからガスと一緒に学校に行けなくなるけれど、常に彼の気持ちに寄り添い、自分にできる事に一生懸命になり、友達になれたかな?著者の体験に基づいて書かれたようなので、自閉症の子どもの日常の様子(個人差あれども、出来ること、出来ないことも)を理解することもできる。ラストはほっこり涙…。

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大きな音に過剰に反応してしまうがために補助犬の試験に合格出来ず、道をたたれてしまったかのようにみえたチェスターの運命は、自閉症のガスと出会ったことによりゆっくり動き出します。
ガスのために出来ることは何なのか。チェスターが考えながら、パートナーのガスのために一生懸命に試行錯誤する姿は、普段猫派な人間にもぐっとくるところでした。
信頼を獲得し、ガスと心を通わせながら、働く喜びを感じるチェスターの姿は、読者に、物語をとおして、今まで知らなかった世界を垣間みせてくれるとても素敵な作品だと感じました。

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自閉症の少年ガスと出会った補助犬見習のチェスター
チェスターはガスこそが運命のパートナーと感じる
ガスの登校に付き添い、家ではひたすらに寄り添う。
ガスはほとんど言葉を発しない。でもガスとチェスターは会話ができる。
チェスターとガスが本当のパートナーとなるまでの物語。

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動物との繋がりをあまく見てはいませんか?動物のこころを軽んじてはいませんか?
難しいところのある少年ガスと、とても賢く優秀な犬のチェスターの家族であり親友である彼らのものがたり。わたしたちは普段周りの人や、生き物に冷たくなりすぎていないかな?とつい反省をしてしまいました。

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