ぼくの弱虫をなおすには
K・L・ゴーイング/久保陽子/早川世詩男
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刊行日 2021/07/31 | 掲載終了日 2021/08/04
ハッシュタグ:#ぼくの弱虫をなおすには #NetGalleyJP
内容紹介
プリンツ賞オナー作家が描く、
心にひびく物語
小学校4年のゲイブリエルには、
こわいものがたくさんある。
クモ、いじめっ子の上級生、大きなトラック…。
でも、何よりこわいのは、5年生に進級すること。
5年になると、
いやな上級生と同じ校舎になるから…。
ぜったいに5年生にはならない、と決めた。
親友の女の子フリータは、これに大反対!
ゲイブリエルの弱虫をなおす作戦を考えて、
夏休みのあいだ、その作戦に、
ふたりでとりくむことになった。
とちゅうまでは、うまくいっていた。
ところが、ゲイブリエルのある思いつきのせいで、
フリータの家族をまきこんでしまい…。
1976年アメリカ・ジョージア州を舞台に、
偏見や人種差別の問題にふれつつ、
苦手を克服する子どもたちの成長を描いた、
心にひびく物語。
おすすめコメント
「こわいものをひとつずつ克服していけば、
強くなれるはず! って言われたけど……」
友だちとのきずな、人種差別、苦手の克服――
実力派作家が描く、心にひびく物語です。
「こわいものをひとつずつ克服していけば、
強くなれるはず! って言われたけど……」
友だちとのきずな、人種差別、苦手の克服――
実力派作家が描く、心にひびく物語です。
出版情報
ISBN | 9784198653255 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
「ぼくの弱虫をなおすには」タイトルが目に入った一瞬で、 読もう!と決めました。
めちゃくちゃ弱虫だったこどものころの自分、実は、今も弱虫な大人の自分。表紙の絵のようにアメリカンに陽気の内に、わたしの弱虫問題も、みんな解決してくれるかも?!
はじめのうちは、テンポ良く進む記述と、ゲイブリエルとフリータのキャラの魅力や、弱虫エピソードにあぁ~そうだったなあ、みたいに懐かしさを交えた距離感で楽しめたのですが・・・
しまったと思い始めたのは、読み始めてすぐでした。これは、優しい子供向けの表現をとっているから、うっかり騙されちゃったけど、中身は決してカンタンではない、答えをハイッとくれる物語なんかじゃない。
誰ひとり逃さない、深い普遍の物語。痛みなしには、苦しみなしには、終わらない物語。
ひとつには、ストーリーの進行とともにゲイブリエルのこわいものに向き合う苦悩や、フリータの自分ではどうすることもできない人種差別のこわさに、やるせない抑圧を感じずにはいられないのですが、でも、同時にもう一つ、自分のうちに、痛みを伴う部分に、ドンドン沈んでいく自分がいるのです。
5年生に上る前の夏休みに、ゲイブリエルとフリータが、ともにもがき気づいたこと。こわいものは、多分、なくならない。でも、それよりもっと大切なこと・・・ふたりの開放の物語は、爽やかで、力強いものでした。
でも、わたしはまだ、戦いの中。本当は逃げ続けたかったのに出会ってしまった物語。恨み言ではなく感謝です。