灰色グマのワーブ
あべ弘士のシートン動物記③
原作/E・T・シートン 絵/あべ弘士
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刊行日 2021/07/16 | 掲載終了日 2021/08/05
ハッシュタグ:#灰色グマのワーブ #NetGalleyJP
内容紹介
家族をうしない、森でひとりぼっちになってしまった子グマのワーブ。
本能のままに生きるうちに、やがて、だれもがおそれる森の王に成長します。
しかしあるとき、怪物のように大きなクマが現れて……?
きびしい自然のおきてと野生動物の一生をえがくシートン動物記の大作が、あべ弘士さんのやさしくも力強い文と絵でよみがえります。
●あべ 弘士(文・絵)
1948年北海道生まれ。旭山動物園の飼育係を25年間勤めたのち、絵本創作に専念。『あらしのよるに』(講談社)で、講談社出版文化賞絵本賞。『オオカミ王ロボ』『どうぶつ句会』(いずれも学研)など著書多数。
●E・T・シートン(原作)
1860年イギリス生まれ。大自然と野生動物への愛情にあふれる動物文学を、次々と発表した。画家や動物学者としても活躍。著作は「シートン動物記」として、日本でも広く親しまれている。
出版社からの備考・コメント
実は、共通点の多い、あべさんとシートン。
旭山動物園で飼育係をしていたあべさんも、100年以上前にアメリカやカナダで動物学者として活躍したシートンも、動物たちの生死を間近で経験しています。
そしてお二人とも、作品のなかで、動物の生き方や命の厳しさを読者に伝えてきました。子どもも大人も関係なく、読者に長く読みつがれる作品を生み出す姿勢も同じです。
「動物の命」にまっすぐ向き合ってきたあべ弘士さんだからこそ描ける、やさしさと力強さ。自然の壮大さと命の尊さが、まっすぐに伝わってくるシリーズです。
本のご感想は、TwitterなどのSNSでもつぶやいていただければ幸いです。
おすすめコメント
シリーズ第1巻『オオカミ王ロボ』は、「山口県夏休み小学生読書感想文コンクール」の推薦図書に選ばれるなど、テレビやラジオ、書評などでも多く取り上げられました。
2巻『ギザ耳ラグ』は、ウサギの親子の成長と冒険を描いています。
音読したときのリズムにこだわった文章で、すべてのページに挿絵が入っているので、読み聞かせや、お子さまのはじめてのシートン動物記にもぴったり。ふりがな付きのオールカラーです。
絵本を卒業した小学校低学年から楽しむことができますが、大人のファンも多いシリーズです。
店頭では既刊の『オオカミ王ロボ』『ギザ耳ラグ』と併売していただければ幸いです。
販促プラン
■書店の方へ
POPとしても使える「オリジナルポストカード」を制作中。希望の書店さんにはお送りいたします。
■レビュー投稿キャンペーン
『灰色グマのワーブ』をお読みいただき、レビューをご投稿いただいた方の中から抽選で1名様に、本作品のあべ弘士さんサイン本をプレゼント!
みなさまのご感想をお待ちしております。
★キャンペーン対象投稿の締切日:2021年7月13日(火)23:59
★応募期間終了後、当選された方のNetGalley登録メールアドレスへ、送付先等の確認メールをお送りいたします。メールアドレスの開示設定を行っている国内在住の方が対象となります。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784052053931 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
この作品は、「狼王ロボ」などで知られるシートンの作品のひとつだ。ワーブと呼ばれる灰色グマの一生を描いたものである。母親と3頭のきょうだいを人間に殺されたワーブは、成長して誰もかなわないような大きく強いクマに成長する。しかし、そんなワーブにも老いそして死がやってくる。なんだか、世の中の無常を表しているようで、読んでいてしんみりした気持ちになってくる。
あべ弘士さんの絵が素敵です。あまり沢山の色は使っていないのにあの迫力。今にも絵本から飛び出してきそう。
若くて頭のいいクマがやってきて縄張りをとられる。今の、オリンピック選手で若い新しい人が次々出てくるのを連想させました。静かな絵本です。
絵本だというのに熊の生態が生々しく凝縮していて、とても興味深い。臭いだけであんなリアクションをとるなんておどろいた。とても面白い‼️。絵も心地いいです。いい本だ。楽しいですよ。good😻.
。。。。。。
「あべ弘士のシートン動物記」シリーズ3。大好きなシリーズです。今回もすばらしかった。
『シートン動物記』を読んだのは子どもの頃。すっかり細部は抜け落ちているので、毎回新鮮です。
ワーブの孤独と孤高の精神。ひとり生き残って、ひとり経験から身につけた生きる術。
森の王者としての位置を守る時も、退く時も、自分のすべきことをちゃんと理解している賢さが、かえって悲しい。
死もまたワーブにとっては、自然のサイクルの中のひとつであったのでしょう。
なすべきことを粛々となし、命を全うする姿に厳かなものを感じざるを得ません。
原作の「シートン動物記」は、子供の頃読んだと思うけれど、全く覚えていません。
ですから、この本を読み始めたときは、お母さんグマと子どもたちのほほえましい姿に、ニッコリしたり笑ったり。
ところが、一転 クマの家族を災難が襲います。・・・人間って! !!(>д<)ノ
ストーリーは、よくある動物擬人化ではないので、出会う動物たちが友人になったりはしません。
厳しい自然をただ懸命に生きる灰色グマは、運良く強くたくましく成長しますが・・・。
一人ぼっちになった子供時代から 孤独なまま老いてゆく「ワーブ」。
ちょっと 厳しすぎるストーリー・・・。
でもそこで生きた豊かな自然が、ステキな絵になって ぐっと伝わってきます。
読んだ後、灰色グマに「ワーブ」と名前がついていることが、シートンの愛情かなぁと思いました。
ストーリーを凝縮しながら、情感豊かに表現する あべ弘士さんの絵は、とても素晴らしい!
一通り読んだ後は、ページを前に後ろにと 何度も絵を眺めてしまいます。
シリーズの他の作品も 読みたいです。(*^_^*)♪
色褪せないシートン動物記。その目線は愛情もありながら、自然のなかで生きることの厳しさを描き出している。
あべ弘士さんの絵の雰囲気とストーリーが見事にあっているこの絵本。灰色グマのワーブの孤独は孤高でもあるが他者の命の多くの犠牲によっても成り立っていることを、常にどこか忘れないように描いている。それが自然の掟だから。
そこに人間が入り込む余地はあるのか?ワーブの母や兄弟が殺されなくてもワーブは一帯の王者として君臨したのか?など、答えのない問いが頭に浮かぶ。
そして世代交代への流れ。感受性の高い子どもだったら涙が止まらないだろう。しかし涙流した子も長じて気づくだろう、決してそれは可哀想なことではなく、定めのなかでの1つのシーンであることを。
読後そのカケラが心に刺さって、思考の糧となるだろう良書。
動物が生きるってこういうことなんですね!
胸がいっぱいになり涙が出てきました!
あべ弘士さんの「シートン動物記」、大好きです!
『オオカミ王ロボ』『ギザ耳ラグ』も我が家の本棚に並んでいます。
とにかく、あべ弘士さんとシートン動物記がものすごくピッタリなんです。
大人になってから、シートン動物記を読んで泣くとは思いませんでした。
(あ、『オオカミ王ロボ』でも泣きました)
表紙もおしゃれで、プレゼントにもおすすめします。
雑貨屋さんやカフェにも並べたいですね。
こんな素敵なシートン動物記をいろんな人に読んでほしいです!