怪談えほん おめん

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刊行日 2021/05/31 | 掲載終了日 2021/05/05

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内容紹介

いやなやつ、いるよね。
なんでもできる、きれいなあのこ。
きらいなあいつ。
いじめっこ。

これをかぶると、ひとを のろうことができる。
なんでもできる、このおめん。
すごいぞ、すごいぞ。
でもある日―――あれ……?

夢枕獏と辻川奈美が、誰の中にも潜む「心の闇」を描き出す。

いやなやつ、いるよね。
なんでもできる、きれいなあのこ。
きらいなあいつ。
いじめっこ。

これをかぶると、ひとを のろうことができる。
なんでもできる、このおめん。
すごいぞ、すごいぞ。
でもある日―――あれ……?

夢枕獏と辻川奈美が、誰の中にも潜む「心の闇」を描き出す。


おすすめコメント

「怪談」を通じて、想像力を養い、強い心を育んでほしい――

幼いころから怪談に親しむことによって、子どもたちは豊かな想像力を養い、想定外の事態に直面しても平静さを保てる強い心を育み、さらには命の尊さや他者を傷つけることの怖ろしさといった、人として大切なことのイロハを自然に身につけてゆくのです。

私たちが人生で初めて出逢う書物である「絵本」を通じて、良質な本物の怪談の世界に触れてほしい――
そんな願いから「怪談えほん」シリーズは生まれました。
東 雅夫(シリーズ企画監修/文芸評論家)

怪談えほん第3期より、21年5月発売の最新刊『おめん』を期間限定で公開。

夢枕獏と辻川奈美が、誰の中にもある「心の闇」を妖しくも美しく描き出す。

「怪談」を通じて、想像力を養い、強い心を育んでほしい――

幼いころから怪談に親しむことによって、子どもたちは豊かな想像力を養い、想定外の事態に直面しても平静さを保てる強い心を育み、さらには命の尊さや他者を傷つけることの怖ろしさといった、人として大切なことのイロハを自然に身につけてゆくのです。

私たちが人生で初めて出逢う書物である「絵本」を通じて、良質な本物の怪談の世界に触れてほしい――
そんな願いから「...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784265079643
本体価格 ¥1,500 (JPY)

NetGalley会員レビュー

容姿も個性としては大事だけれど、呪って他人が不幸になり自分が上になった思うのは最悪の考え。
良し悪しなんて付けられないし、万が一、
他人がが下がれば、本当はみんなが下がってしまうことを気づかせてくれる本。

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誰しもが抱える憎悪。きれいごとだけでは生きられない世界。自分の良心と他人への憎悪の狭間でもがき続ける。
いけない事を考えただろうか?
ごめんなさいと皆の顔を見る事で恐怖に陥るのか?安堵するのか。
憎悪は気楽に人には言えない、わけられないこそ必要な一冊。

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怖くてちょっとトラウマになっちゃいそうな怪談えほん。
人を呪えるお面で友達の顔をめちゃめちゃにしたり・・・・。最後はやはり自分に返ってくる!
絵もきれいなんですがどことなく奇妙で怖くて、面白かったです。
作者は夢枕獏さん!豪華!!!!

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中学校一年生の息子と一緒に読ませていただいた。
ちいさいころよく小学校で読み聞かせをした。
そのことを思い出すかのように、抑揚をつけて読むのがうまくなった。
「因果応報」ていうことかな、と親子ではなしあった。
この独特な背景はどこをイメージしているのだろう、日本っぽくないね。
なぜこの子はここに寝ているのかな。
何を表現しているのだろう。
そんなことを、答えのない問いをお互いにかけあう時間を過ごすことができた。

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“人を呪わば穴二つ”、この言葉が真っ先に思い浮かびました。
相変わらず人の恐怖をピンポイントでついてくる絵の描かれた絵本だなと思います。
怪談えほんシリーズは、「その恐ろしさにすぐ気が付き、恐怖がすぐにくる」タイプの絵本と、「最初はよくわからないけど、意味に気がついた瞬間恐怖がじわじわくる」タイプの絵本があると個人的に思ってますが、これは前者タイプの絵本だなと感じました。なので、子どもにおすすめするときは、「本当に怖いから覚悟を決めてね」と前置きが必須な絵本です。

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あの子が嫌い、あの子が憎い…。
他人の不幸を一度でも願ってしまったら、それはもう引き返せない。
子どもも大人もそれは一緒だよなぁ。
自分の気持ちを大切に、他人を受け止めるって難しい。
子ども向けの絵本だけど、大人にも読んで欲しい。こんな大人いっぱいいるよ。

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大人が読む、良質なホラー短編という感じがする絵本でした。おめんがやたらと怖い。このおめんをかぶることで人間の悪いところが出てくる。そして、ラストがそれで余計に怖くなっていく。大人向けの絵本なのかなと思いました。とても良いです。

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誰だって、人を羨んだり憎んだりすることはあるんです。ひとをのろうことができるおめん。大人となった今、たとえそんなものがあったとしても簡単にそれを使ってみようとは思わないけれど、絵本を読む年代の子供たちなら、ちょっと使ってみたいと思ったりするのではないでしょうか。さあ、このおめんを使ってひとをのろったらどうなるのか。もしかしたらこの結末は経験を積んだ大人の方が響くかもしれません。怪談えほんシリーズはすべて読んでいますが、毎回奥深さに唸らされます。

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恨み。妬み。嫉み。人の心のどこかに巣食う闇。それをお面で隠すことができたら、そして、呪いを相手にかけることができたら、どうする?
でも、世の中にはいる。いるんだよ。この話のようにお面が顔になってしまった人が。あそこにも、ここにも、いる。
もっと悪いのは、小賢しい奴ら、お面を付け替えるんだ。
ああ怖かった!自分の心の一部を見られたかと思った!

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怖いです! しかしながら、「わかる!!」
そう思います。
いろんな読み方ができていいですね。
いろいろな解釈ができるっていいです!

絵もとても魅力的で好きです。
「怖い~」と言いながら繰り返し読み、
本棚に飾っておきたい、
そんな絵本だと思います。

実際にどんな絵本か? 
それは、ぜひ読んでほしい
そう思います。

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怪談えほんの初期の「悪い本」を思い出しながら読みました。このシリーズは、特に本にあまり親しまない子にも「怖いもの見たさ」で人気なのですが、ときたま、今回の本のように見た目だけではない「心の中の怖さ」をしっかり描いてくる印象があります。「ただ怖いものを見たかった子たちは、予想を上回る世界観にどんな反応をするのだろうな」と、今から楽しみです。

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人を呪わば穴二つと言う言葉が思い浮かんだ。人を羨んだり妬んだりって気持ちは誰にも覚えのある感情だと思うけど、やっぱりそう言う感情は当然だけど誰も幸せにはしないものなんだと、教訓になる絵本だと思う。辻川さんの絵がまた物語の怖さを増してくれています。

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辻川奈美さんのノスタルジックてろありながら、美しい絵。美しくて儚い感じだから、さらに怖さを増す。ストーリーも誰の心にも起こりがちな感情。それが本当に起こるとは、みな、思わない。だが、もし、起こってしまうなら、それは、それは、恐ろしいことだ。

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やはりこわい
人を憎む、呪うと言うことは怖いことだ。
人をのろわば穴二つ。呪いは自分に返ってくる。
小さな頃からネット、SNSに接する今の子どもたちにも絵本を通じて嫉妬、憎悪を他人に向けると言うことはおそろしいことだと伝えることができればいいと思う

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短く、簡単な言葉なのに、心の奥深くを覗かれるようで怖い怪談絵本。妖怪や物怪のような外に居るものではなく、人の内側が1番恐ろしいという話です。様々なジャンルの小説を書かれる夢枕獏さんが、恐怖の外側を削ぎ落として、残った真の怖さを「おめん」と表したこの怖さ、小学生に分かるかな。

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万人を愛することは難しい。だからといって、自分の感情をコントロールしないで、無闇に人を呪ったり妬んだりすると思いもよらないかたちで跳ね返ってくる。まさに因果応報…。
怖いし、なんだか人の醜い部分をつまびらかにされているんだけど、読むのをやめられない感じ。

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他人のことを羨んだり、嫌ったり、悪口をいったり、いじめたりしたい。

 いつもの顔のままではなく、おめんをかぶって悪いことしちゃえと思ってる人がいる。

 それは正義という名の圧力だったり、みんなと違うという差別だったりするんだけど、大義名分があれば相当ひどいことだってできてしまう。そんなことをしちゃうのは、一見普通の人。

 自分がそんなことをされたら嫌だなぁって想像力のない人。あの人のせいでわたしが辛いのって、勝手に思っている人。

 ばれないためのおめんが、いつのまにかおめんじゃなく自分の顔になってるって気がつかない人。

 ああ、怖い。

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