お江戸豆吉 けんか餅
桐生 環/作 野間与太郎/絵
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刊行日 2021/05/13 | 掲載終了日 2022/08/31
ハッシュタグ:#お江戸豆吉けんか餅 #NetGalleyJP
内容紹介
🍡3巻『風雷きんとん』発売記念〜特別公開中〜🍡
『風雷きんとん』と合わせてお楽しみください
→http://netgal.ly/vErPAt
粋でいなせなお江戸読み物シリーズ、登場!
落語のようなテンポのよさと江戸ものらしい粋なストーリーが魅力の新読物シリーズです。ユーモアあり、シリアスありの展開で、エンタメのような読みやすさもありつつ、主人公が周りに振り回されながらも成長していく姿をきちんと描いた作品です。
ページをめくる手が止まらない! 読後感も爽快!
●小学校中学年〜
《あらすじ》
“火事とけんかは江戸の華!?”
ときは江戸時代。日本橋の名菓子店『鶴亀屋』の跡取りで、けんか早い若旦那と、鶴亀屋に奉公しながら菓子職人を目指す少年・豆吉。若旦那のけんか騒ぎでふたりそろって店を追い出され、主従ふたりきりの小さな菓子屋をはじめるが、またも若旦那が大工の辰五郎とけんかを始める。しかも、けんかの原因は「大福の餅の厚さ」ただそれだけ。さて、このけんかの勝敗は? そして、豆吉の運命や、いかにーー。
【著者紹介】
桐生 環(きりゅう たまき) 作
静岡県出身。本とちょんまげ好きがこうじて、子ども向けの時代物創作を始める。賞歴に、第15回小学館「おひさま大賞」童話部門・最優秀賞「コイになった とのさま」(「おひさま」本誌、おひさまセレクション「楽しくなっちゃうおはなし16話」に掲載)。第2回フレーベル館ものがたり新人賞優秀賞を受賞し、本作が初の出版となる。好きな和菓子は、みたらし団子。
野間与太郎(のま よたろう) 絵
岡山県出身。児童書の挿絵、学習まんが、広告まんがなどを手がける。主な作品に『学習まんが日本の伝記SENGOKU 明智光秀』(集英社)、『幕末明治サバイバル! 小説・渋沢栄一』(KADOKAWA)など。好きな和菓子は、豆大福。
おすすめコメント
🍡第2回フレーベル館ものがたり新人賞・優秀賞作!
選評の際に、「落語のような軽快な文章、江戸口調の掛け合い、プロット、描写と、完成度が高い」と高評を得た作品をより子どもたちが共感できるように加筆修正しました。
🍡お江戸豆知識コラム付き! 学習にも役立つ!
江戸時代の風習や文化を紹介するコラム付きで、物語をより深めます。
🍡第2回フレーベル館ものがたり新人賞・優秀賞作!
選評の際に、「落語のような軽快な文章、江戸口調の掛け合い、プロット、描写と、完成度が高い」と高評を得た作品をより子どもたちが共感できるように加筆修正しました。
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販促プラン
***終了しました***
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出版情報
ISBN | 9784577049723 |
本体価格 | ¥1,100 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
登場人物の威勢の良さにテンポ良く一気に読めました。
ひとりひとりに個性があって、ぶつかるのに誰ひとり悪い人がいなくて読んでいて和みます。
豆吉の成長物語というよりは若旦那の成長にほっこりしました(笑)
○仕事で選書する時に
高学年→歴史読み物、江戸の豆知識
中学年→歴史読み物、和菓子
決して深く知識を追求しているわけではないが、自分の知らない時代への抵抗は薄れる内容で、しっかりした成長があり、同じ「大福」でも人によって好みが違う事や職人の思い入れなどたくさんの内容が入っているのに、クドくなく、楽しくテンポ良く読み進められる。この点で私はこの作品を購入したいと希望する。
漢字一文字でこの本を表現するなら
『粋』
落語家さん気取りで
声に出して読みたくなるほど
心地良いテンポで話が進みます。
文字を読むだけで
江戸の景色が見えてくる。
何といっても人との繋がりが素晴らしい。
”けんか餅” 食べたくなりました。
米蔵とおまえとでどうかよろしく頼みます。
おかみさんにそう言われたときには、はっきり感じ取れなかった何かが、急に光に照らされて姿を見せてくれたような感じだ。
(おいらの仕事は若だんなを支えることだ・・・。)(本文より)
おかみさんは、おいらなら大丈夫だと思って任せてくれたんだな。その信頼に応えたい。若旦那の力になりたいと思う豆吉はけなげですねぇ。この調子で修行していったら、きっといい職人さんになるでしょうね。
若旦那は気が短くて喧嘩っ早いけど、仕事熱心なのは確かです。でも、お坊ちゃんだから甘いところもあるってご両親は思っていたのでしょうね。だから、家が貧乏で小さいうちから奉公に出された豆吉とやっていくことで、人生の勉強ができると踏んでいたのでしょうね。
続編もありそうだから、次はどんなお菓子が登場するのか楽しみです。
とても楽しい作品でした。
江戸っ子しゃべりだからか、テンポがよくてすいすい読んでしまいました。
自分の感情をすぐ表に出して怖がられる若旦那と、
奉公人である豆吉のやりとりがテンポがよくて読みやすいです。
豆吉の思慮深いところが若旦那をいい方向に向けさせていると思います。
豆吉の考え、行動、話し方は現代にも生かされるのではないかと思います。
大人だけでなく、子どももテンポよく読んで楽しめる作品だと思います。
落語に出てくるような短気で喧嘩っ早い若旦那と辰五郎の掛け合いが、読んでいて楽しかったです。最初はこんなに気が短い若旦那だと、すぐに店を閉めるようなことになるんじゃないかと思いましたが、職人としての技は確かなようで、お客さんの好みに合わせて餅の作り方を変えたり、締めるところはキッチリと締める場面は格好良かったです。
若旦那が怖かった豆吉が、少しずつ若旦那に慣れていって、お店の餅づくりを任せられるようになるまで成長するシーンもよかったです。これからどんな成長をしていくのかが楽しみです。脇を固めるお竜さん、お駒ちゃんも面白いキャラクターでどんどん出していってほしいです。
ちなみに僕は、餅が固めの「けんか餅」のほうが好みかな。一度、豆吉がつくった「けんか餅」を食べてみたいです。
テンポ良く進む物語は読みやすく、一気に読むことができました。個性豊かな登場人物は、皆が自分の仕事を誇りに思っています。思ったことを口にして、時には喧嘩になったとしても、それは自分も相手も大切に思う気持ちからくるもので、それは後々出来事の中で描かれます。主人公豆吉もそれに気づき、何を大事にするべきか考えるようになります。
江戸時代の豆知識も知ることができます。大福やお茶会のお菓子はとても美味しそうで、お腹がすきました(≧∀≦)
気が付いたら読み終わっていたというくらいテンポがよくて面白かったです。気が短くて喧嘩っぱやく、お客と喧嘩をしちゃうような若旦那ですが、一方で職人気質で丁寧な仕事をする人だわ、こまやかな気遣いもできるわとなかなかに魅力的な人物なのも物語に引き込まれる要因になっているような気がします。相棒の豆吉も最初は若旦那にびくびくしていたのに、段々と若旦那の扱いが上手になっていくのが気持ちよくて最後まで楽しく読めました。若旦那と張るくらい喧嘩っ早くてお人よしの辰五郎、お竜さん、元気いっぱいのお駒ちゃんもみんな大好きになりました。間にちょこちょこ挟まれる江戸の豆知識がまたよい!子どもたちの人気シリーズになること間違いなしです。
とにかく面白い作品でした!今は江戸ではないけれど読んでいると物語の世界に引き込まれて自分もその場にいる一人として読むことができました!けんかがきっかけで若旦那と豆吉は自分たちでお菓子屋をすることになりますが二人には辰五郎、お竜、お駒という仲間もできて色んな難問に立ち向かいながら助け合い成長していく姿は感動しました!また、話しの間に江戸の豆知識もはさんであって楽しみながら知識も学べる素敵な作品だと思いました!児童書というジャンルでしたが大人が読んでも楽しめる粋な作品だと思います!
「火事とけんかは江戸の華」という通り、最初からけんかで始まるお話。それも「大福の餅は厚い方がいいか、うすいほうがいいか」というちょっとしたことでけんかしてしまい、大旦那さんに修行を言い渡された菓子屋の若旦那と丁稚豆吉の奮闘記。
そんな「腕がいいのに口が悪い」若旦那の見張り役として若旦那と一緒に修行するはめになった豆吉がハラハラしながらうまく若旦那をほめて持ち上げ丸くおさめるのも小気味いい。
やってくるお客も腕はいいが、威勢よく、口がたつし、けんか腰。まるであいさつがわりのけんかのようで、なれるとスカッとする。
最後までバタバタ騒がしいけど、江戸っ子の粋なやり取りを一気読みして読後のさわやかさを子どもたちにもぜひ味わってもらいたい。
登場人物がそれぞれ癖があり、続編もあるなら読んでみたいと思わせるくらい魅力的に描かれている。
「火事とけんかは江戸の華」を地で行く物語でした。
腕はいいがけんかっ早いのが玉に瑕の、菓子屋・「鶴亀屋」の若旦那に仕える11歳の奉公人、豆吉の目を通して、若旦那と常連客たちのやりとりや仕事の技量を飲み込んでいく過程は、まさに成長物語。そして、気が短い若旦那の豆吉を導く優しさも見えてくると、俄然人情味が増してくる。大福のこだわりに客と小競り合いをするのも、自分の信念の故。曲げないところは江戸っ子の魂だとわかります。けんかも挨拶がわりになってくると、豆吉同様読み手もさして腰も引けません。
若旦那の気質を理解し、菓子の修行への決意をますます固めていく豆吉、いいコンビになったことが嬉しい読後感です。
シリーズの1巻目とあって、楽しみに次を待たせていただきます。
江戸の菓子屋鶴亀屋の若旦那・米蔵はこわもてでけんか早い。客と大喧嘩したため、父親から、店から独立した職人が今度引退するから、その店を借りて一人前の商売人となることを命じられる。鶴亀屋の奉公人豆吉は、お目付け役として若旦那についていくことになる。ところが、若だんなと大喧嘩をした客が、新しい店にも。
最初はどうなることかと思ったが、若旦那の成長ぶりが面白い。けんか早いのは相変わらずだが、結局大喧嘩した客ともケンカ友達のような関係になってしまう。また、髪結いのお竜さんやその妹のお駒など、なんやかんやいっても若旦那に協力してくれる。
タイトルのけんか餅とは、大福で餅が厚いものだ。餅は厚い方がいいという人もいれば、薄い方がいいという人もいるが、豆吉はまだ腕が伴わず、餅を薄く延ばせないし、餡子を上手く包めない。しかし、最後の仕上げをしてやったり、それ専用の餅や餡子を豆吉のために用意してやるなど、若旦那は案外優しいところがある。
ところが、実家の鶴亀屋が火事のとばっちりで壊され、依頼されていた大名の茶会用の菓子を若旦那が引き継ぐことになる。さて若旦那はお客に気に入られるような菓子をつくることができるのか。
一言で言えば、この話は若旦那と豆吉の成長物語かな。
リズミカルな展開が落語を匂わせる。
「火事とけんかは江戸の華」と言うくらいだから,気の荒い職人気質にも豪快さや繊細さが漂う。
江戸前といえば江戸の流儀なのだ。
それが粋というもので,どこか憎めない存在である。
これは,本書に登場する若旦那や辰五郎にも一貫している。
頑固だが観念的で潔し。
私なりに解釈すれば仕事への「プライド」いわば誇りがそうさせているのだろうと。
他に,豆吉のお江戸豆ちしきや建前などの説明なども見ていて楽しく勉強になる。
江戸は何百年前の日本。
日本人として脈々と受け継がれた血筋は令和になった今もある。
子どもには,古き時代を知る教材としても楽しめそう。
江戸の町の人情と心意気にあふれた菓子職人師弟のお話。この時代、子どもが働くのは当たり前と文章の中で説明があったり、火消しや参勤交代についてのコラムがあったりして、初めて時代物を読む子にも分かりやすいようになっています。歴史に興味がある子に楽しんで欲しいです。
ぶあつーいけんか餅にかぶりつきたい!
豆吉ちゃんがどんどん逞しく、仲間も増えて賑やかになっていきますね。ここぞという場面で挿絵があるのがまたいいです。最後に木型の意匠が見られて良かった!この最後の木型と5人の挿絵、カラーでグッズ化して欲しいな。
先に「のろいまんじゅう」を読んでからのこちらでしたが、紙の本で欲しくなりました。買っちゃお。
読ませていただきありがとうございました!
粋な江戸時代の町人の楽しい話です。
喧嘩をする場面以外は、超真面目というか仕事熱心な人たち。
仕事と生きることが 一体となっている そんな感じです。
菓子屋の奉公人・豆吉は、いろんな経験をしながら成長していきます。
周りの人は、いわゆる江戸っ子気質だけど温かい人たちなので、読んでいても楽しめます。
話にでてくる和菓子、どれも食べたい!
これからのシリーズが 楽しみ。
喧嘩っ早い和菓子の名店「鶴亀屋」の若旦那と弟子の豆吉。喧嘩友達(?)の辰五郎、髪結のお竜と妹のお駒と繰り広げられるバタバタがテンポが良くて小気味よく、落語を聞いているかのようなワクワク楽しい気分での読書でした。読書に慣れない子どもの読書好きへのきっかけにもなりそうです。
フレーベル賞ものがたり新人賞の受賞作なのですね。『右手にミミズク』『あの子の秘密』『サマークエスト』『ソラモリさんとわたし』は読んだことがありましたが(どれも好きです)、こちらの作品は見逃していました。ネットギャリーさんで見つけられて幸運です。
表紙のイラストがアニメ風でしたので中学年向きのお話かと思いましたが、歴史を学習した児童によさそうな内容でした。三人称で進むので、当時の様子や菓子の工夫も分かりやすく伝わりました。
主人公は豆吉というよりも若旦那という感じで、けんかっぱやい若旦那が「やる時はやる」のを豆吉といっしょに応援している気持ちになりました。
登場人物の掛け合い、特にけんかのように言い合っているところは何度も吹き出してしまいました。次巻もそんな掛け合いを楽しみにしています。
風雷きんとんの後にこちらを読ませていただきました。
若旦那と豆吉の始まりはこうだったのかと、とてもおもしろ楽しく読ませていただきました!
他人にあまり深く関心を持たない今の時代。2人がお互いに影響を与え合い成長する様子や、ケンカをしながらも助け合い仲間が増えていく所は、大切なものを思い出させてくれるようでした。
江戸っ子の心意気、旦那様の優しさ、どこか懐かしく温かい気持ちになりました。
とてもテンポの良い物語で、江戸の粋を感じつつ、豆吉の目線から楽しめます。
和菓子を作るところも、周りの個性豊かな登場人物もすっと入りやすいです。
江戸の豆知識も途中に入っており、子どもだけでなく大人も楽しめます。