夜明けをつれてくる犬

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刊行日 2021/04/20 | 掲載終了日 2021/04/09

ハッシュタグ:#夜明けをつれてくる犬 #NetGalleyJP


内容紹介

ひとまえでうまくお話ができない美咲(みさき)。
唯一の友だちだった飼い犬・レオンも数か月前に死んでしまった。レオンの死をうまく乗り越えられず、たくさんの悩みを抱えたまま小学校五年生になった美咲の目の前にあらわれたのは、レオンそっくりの犬・ビリーだった――。

どれだけ暗いトンネルの中にいても、夜明けはいつか必ずやってくる。涙が出ることまちがいなしの、心あたたまるものがたり。

ひとまえでうまくお話ができない美咲(みさき)。
唯一の友だちだった飼い犬・レオンも数か月前に死んでしまった。レオンの死をうまく乗り越えられず、たくさんの悩みを抱えたまま小学校五年生になった美咲の目の前にあらわれたのは、レオンそっくりの犬・ビリーだった――。

どれだけ暗いトンネルの中にいても、夜明けはいつか必ずやってくる。涙が出ることまちがいなしの、心あたたまるものがたり。


出版社からの備考・コメント

★発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください★
校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。

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おすすめコメント

第51回日本児童文学者協会新人賞 受賞作家・吉田桃子の最新作。

深いかなしみからぬけだせなかったことのある人、「自分のここを変えたい」という気持ちを抱いたことがある人、「すごい」作品が読みたい人、必読です。

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販促プラン

★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

★★

★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784065230206
本体価格 ¥1,400 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

核家族化が進んだことで子どもにとって死が遠ざけられた側面がある。これは物理的にもそうだけれど心理的にもそうなのだなぁとこの本を読んで気付かされた。
人が最初に接する死は祖父母(もしくは曾祖父母)である可能性が高いが、共に暮らしていないと実感も喪失感も覚えにくい。
そんななかでいまの子にとって最初の大きな喪失は家族として存在したペット、ということは少なくないのかもしれない。一緒に暮らして、その温もりを知っているからこその喪失感。初めてのその感覚を誰とも分かち合えない戸惑いと、哀しみのなかで見えなくなりがちなもの、喪失からの再出発が描かれた、成長を信じさせてくれる作品。

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前の職場に場面緘黙の子がいました。この本読んでみたら?などと話しかけてもモジモジして、担任に促されても受け取らず、結局声を聞けないまま卒業してしまいましたが、この本の主人公の5年生の女の子が、学校でも家でも話せず、周りが何とか喋らせようとおつかいを頼んだり、卒業式の台詞を割り当てたりすることに困惑している様子を読んで、あの子のことを思い出しました。
主人公が喋れなくなったきっかけは描写が無くよく分からないのですが、ペットの死を受け止めてから声が出せるようになります。あの子も喋れるようになっているといいな。

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唯一の友である飼い犬を亡くし緘黙症がエスカレートした小五の美咲。圧倒的な喪失感を味わい改善しない日々の中でも、希望さえ持ち続ければ糸口は見えてくると明るく照らしてくれる作品。どんなに困難に見える事もキッカケ一つで変化する場合もあって、それはやはり人(命)との共有が大きいと感じた。分かりやすく口に出す人がいつも言いたい事を言っているとも限らないという事も知っておくと見方が変わる気がした。登場人物がみんな柔らかい雰囲気で、引っ込み思案の子や気が塞ぎがちになってる人にもオススメ

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美咲(小5)は、人前でうまく話せない。声が出なくて喉にビー玉が詰まったみたいになってしまう。
唯一心を開けた飼い犬のレオンは、もういない。その喪失感の中で、ただ悲しみに漂うような毎日。卒業生を送るための餞のことばもろくに言えないまま、悶々とすぎる日々。でも、美咲は悲しみと苦しみの中で、こうやってちゃんと自分と向き合っていたのだ。それに気づかせてくれたのはなけなしの勇気で自ら近づいてみた生花店の葉子さん。自分の過去の姿を美咲にさらけ出し、同じ痛みを共有するかのような温度のあることばが美咲の背中をそっと押す。
そして、頼るのではなく、今度は守るべきものができた時、美咲は自分に風穴を開けることができた。これまでずっと見守ってくれていた家族の存在、ともに歩こうとしてくれる葉子さんの姿をちゃんと視界におけた時、彼女の一歩が始まった。
自分の足で自分の道を歩く限り、夜明けは必ず訪れる。

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自分の気持ちをうまく言葉に出来ない主人公の美咲。話さなくても気持ちを理解してくれてた飼い犬のレオンが亡くなって数ヶ月、心の拠り所をなくしてしまった美咲はつらい気持ちを抱えてなんとか日常を過ごしている。そんな時、偶然のぞいた花屋にレオンそっくりの犬がいた。
掛け替えのない存在を失ったときの喪失感を乗り越えるのにかかる時間は人それぞれ。花屋のお姉さんとレオンそっくりのビリーとの出会いが美咲の頑なだった心を少しずつほぐしていく過程を読んでいる間、手をさしのべたくても出せない親のような気分でした。
きっと、主人公と同年代の読者だったら自分のことのようにハラハラもやもやしたりするんでしょうね。
子どもに影響を与えるのは“学校”というカテゴリーの中の人だけではなく、少し立場が違うからこそ相手の言葉や経験が響くこともある。出会いの素晴らしさと、なにより、そのきっかけを自分のものに出来た美咲の静かな強さが素敵でした。

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幼稚園の頃から小5の美咲は自分の気持ちを言葉として出すことができない。そんな美咲を唯一わかってくれたのは、亡くなった犬のレオン。しかしレオンはもういない…。そんな時、花屋さんでレオンを見かけた⁉️いやいや、そんなはずはない。お店の葉子さんと過ごし、保護犬で声が思うように出せないビリーを迎えた美咲の家族。「私はここにいるよ!だから大丈夫!」それを言えれば。頑張れ、美咲〜♪

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大好きだったペットのレオンが亡くなってしまったショックから、言葉が出てこなくなってしまった小学5年生の美咲。しゃべろうとすると喉にビー玉が詰まっているみたいに声が出てこない。たまたまレオンにそっくりの犬とその飼い主のお姉さんと出会い、そして気が進まないまま行った犬の譲渡会での雑種犬との出会い。2つの出会いから美咲に変化が訪れる。大事な存在を亡くしてから立ち直るのは大人でも時間が必要で、子供にとって受け入れて前に進む事がとても大変な事なんだと気付きました。

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心は言葉で溢れているのに言葉で発する事の出来ない少女。少女の心の支えだった犬のレオンが亡くなってからは暗闇の中にいる様な日々を送っている。そんな少女に夜明けは来るのか。辛い気持ちや悲しい気持ちに支配されていると、楽しかった事や嬉しかった事、幸せな気持ちを思い出せなくなってしまう。ちいさな体や心に悲しみを抱えている姿は本当に切ない。それでも明けない夜が無いように暖かな太陽に照らされるようなラストは読んでいる私の心までホッコリとさせてくれた。

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声を出すことに難しさを感じている美咲は、飼い犬であり唯一の友達だったレオンを亡くす。家族の中で自分だけがその喪失から抜け出せずにいると思っていた美咲は、ある日、近所の花屋さんでレオンに似た犬を見つける。
「夜明け前が一番暗い」…物語を読み終えて最初に思い浮かんだ言葉でした。しゃべれないもどかしさ、自分に自信が持てないこと、様々な要因から自分のことで手一杯だった少女も、花屋のお姉さんやサンと出会うことで、夜明けを迎え、世界を広げます。
喪失と再生の話かと思いきや、少女の大きな成長の話でもあったんだなぁと思いました。

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