毎日がつまらない君へ
10分後に自分の世界が広がる手紙
佐藤 慧
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刊行日 2021/04/07 | 掲載終了日 2022/02/03
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内容紹介
10分後に自分の世界が広がる手紙 シリーズ
第二回児童文芸ノンフィクション文学賞受賞の佐藤慧による、
10代前半の「君」に伝えたいこと。
読み終えたあと、学校と家と習い事だけが世界のすべてではないと気づく、
「自分の世界が広がる」1話10分サイズの全21篇。
「10分後に自分の世界が広がる手紙」全3巻
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毎日がつまらない君へ
君はどんな大人になりたい?
勉強なんてしたくない君へ
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これまで訪れた国は、40か国以上。
そこで出会った人たちがぼくに教えてくれたこと
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毎日がつまらない君へ
もしかしたら君は、なんとなく毎日が「つまらない」と思っているかもしれません。
同じことのくり返しや、したくもない宿題。
「あれをするな、これをするな」と言われたり、
将来の夢もなかなか見つからない。
そんな君に、ぼくがこれまで見つけてきた「宝物」をしょうかいしたいと思います。
「こんなものが宝物なの?」と、君は思うかもしれません。
それでいいんです。
でも、君の「宝物」を見つけるヒントには、なると思うんだ。
(はじめに より)
おすすめコメント
『しあわせの牛乳』著者でフォトジャーナリストの佐藤慧さんから子どもたちへのメッセージを全3巻に収めました。
フォトジャーナリストとして自らが世界中で経験してきたことを元に佐藤慧さんが暖かい視点で子どもたちに語りかけます。
佐藤慧さんが経験してきた「宝物」を読者と共有し、読者はそこから生きることの素晴らしさ、かけがえのなさを実感できます。本当に大切なことは何か?すべての読者が考えさせられると思います。
子どもはもちろん大人にも読んでほしいシリーズ。
NetGalley会員レビュー
読み始めたページは、「海外へ行って経験を積もう」という、よくある指南書?と思いました。
今の平和な日本に暮らす中学生には、あまり現実味がないかも…と思いました。
けれど…最後、ビックリしました。
そして、絶対にこの本は図書室に入れなければならない、と思いました。
ページ数は少ないけれど、とても素敵な本です。
写真はないのですかね?写真が入ってたら、すごくいいのにな…と思いました。
今、当たり前に側にある食べ物や安全で便利な生活、そして大切な人。アフリカや、津波に襲われた陸前高田市で筆者が見たものを通して、気付いていなかった世界を広げてくれる1冊です。東日本大震災を覚えていない、10代前半の子どもたちにもぜひ最終章まで読んで欲しいです。
私はこの本を読むのにふさわしい人では
ありません。なぜなら いつだって最高!に生きているし10代前半向けに書かれた本だからです。でも昔の私は最高に生きてなどいませんでした。
本のタイトルのように毎日がつまらないと感じていました。いつだって最高!に
生きている今の私がこの本を読んだらどう感じるだろう?それが気になって読んでみることにしました。
ある写真を目にした時 涙が溢れてきました。心臓がバクバクして体中から何かが湧き出てくるような感覚です。
私はとても感動していました。
何もかもが壊されてしまったガレキの山の前で 少女が満面の笑みを浮かべていたからです。笑顔はこんなにも人を感動させ
エネルギーをもらえるものなのだと知りました。やはり1+1=2ではありませんでした。
1の出会いが千倍にも万倍にもなることを
著者 佐藤慧さんが証明しているからです。
私には佐藤さんのような写真を撮ることもこのような手紙を書くこともできません。
でもこの本のあたたかさを伝えることはできます。
自分にできることをすれば
世界は笑顔で満たされると信じて
感想を書かせていただきました。
ありがとうございます。
子供たちは、今生きている世界がすべてで、ニュースで目にすることはあるものの世界で何が起きているのか実感を伴うことがないと思います。この本は実際に筆者が体験したエピソードを通して、ああなんて自分の世界は狭いんだろうということに気が付かされる本です。
佐藤慧さんの三作品、中学年以降の子供たちや保護者の方にすごくおすすめです。
作者の佐藤さんが「つまらない毎日」について考えようと提案してくれます。
佐藤さんが世界中で経験した出来事をわわかりやすい言葉で伝えてくれます。その様々な内容を読んでいくと、「つまらない」と思うこと、毎日をどう過ごそうと思えるかということなど、心が動き始めます。
具体的にどうすればつなまらなくなるかが書いてあるわけではありませんが、読んだ人一人一人が自分で考えられる本だと思いました。
自分の生活がルーティンであることに段々と飽き飽きしてしまう君。
その毎日のなかに、小さな波はあってもなんだか自分を生きていないんじゃないかと感じてしまう君。そんな君たちに読んで欲しいかな。
わたしは特に、おじいさんの100ドルという章がおすすめだ。君は何かを誰かに託すという気持ちがわかるかい?そう、例えばバスケで、自分がシュートするんじゃなくて良いポジションにいるチームメイトにパスする、それも託す、の一つだね。
でもこのおじいさんが託してしまって大丈夫なのかな?と読んだ君は考えるかもしれない。物質的な豊かさと、心の満足による豊かさの本質ってなんなんだろうね。それが毎日を楽しむということなんじゃないかな。
実際に読んでみたら、君が感じていることのどこかと化学反応する言葉がたくさんあると思うよ。読みやすいし、忙しいなんて言ってないで開いてみて。
スーパーに行けば肉が買える、蛇口をひねれば水が出る。便利で快適な暮らしを送る私たちは、持て余した時間を“退屈”だと軽く吐き捨ててはいないだろうか。ミサイルが落ちてくるパレスチナ、被災したレイテ島──。
もし私がそんな日常にあって他人の痛みを想像し、行動できる人間でありえるだろうか。私の時間は私のためだけに流れているものではないよね。
「つまらない」と感じる日々を過ごす子供たちに、著者が自らの経験を通して
物事の視野を広げることについて話しかけるように伝えます。
著者がこれまででかけた地域での出来事から、多様性を理解することの
大切さが伝わります。多様性は今最もさまざまなところで理解しなければならないこと。
自ら理解して考えるきっかけを提示する本です。ぜひ図書館に入れたいです。
メインタイトルの「毎日がつまらないきみへ」より、サブタイトルの「10分後に自分の世界が広がる手紙」の方が内容に合ってると思います。子供は誰だって、自分が何者か、何ができるかわからないと思います。そんな子供に向けたメッセージです。
私には、これまで心から感謝したことがあるだろうか。そう問われるようだった。
今の生活に、ありがとうが足りていたら、どの物語を読んでもこんなに涙が出ることはないはず。
感動なのか、心が混乱しているのか、まだ整理がつかない。それほど物語にパワーがあった。
何もしない時間があると、「もったいない」「何かしなきゃ」と思いがちだけれど、そんなとき、ふと立ち止まって、「何もしない時間」があってもいいのではないか、と思わせてくれる本。忙しさのあまり、「心を亡くしてしまう」前に、何もしない時間をとって、周りの素晴らしい事や物を見て、耳を傾ける。そんな時間が日本にいる私たちには必要なのかもしれない。
やらなくちゃいけないことに心が縛られ他に目を移す心の余裕がなくなって、自分から自宅と職場だけの小さな世界に閉じこもっていたんだと気付かせてくれる。
もっと五感を研ぎ澄まして少しずつ閉じ込もってた扉を開けていきたい。いずれは地球規模に拡げたいです。