おじいちゃんのたびじたく
ソ・ヨン/文・絵 斎藤真理子/訳
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刊行日 2021/02/28 | 掲載終了日 2021/05/05
ハッシュタグ:#おじいちゃんのたびじたく #NetGalleyJP
内容紹介
静かに暮らすおじいちゃんのもとに、ある日、おきゃくさまがやってきました。おじいちゃんは大喜びで、旅に出る支度を始めます。誰にでも訪れる「旅立ち」を、あたたかくやさしいまなざしで描いた韓国の絵本。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784338126595 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
読む前に出版社のあらすじや題名から
きっとあの世へのお迎え、そして旅立ち
のお話なのだろうなぁ…と思いました。
やはりそうでしたが
非常に明るく 主人公のおじいちゃんが
楽しそうです。
人生悔いなく 楽しくて過ごしたら
死 も怖くなく こんな日が迎えられる
のではないか と思いました。
死について
特に小さな子どもや小学生に
伝えるのは難しいことがあります。
突然の別れ を受け入れることが
できない子どもも少なくありません。
そんな時に
この絵本を渡してあげたいです。
「死」をテーマにした絵本。
でも、でも、けっして暗い本ではありません。
むしろ、読み終えたあと心がほっこり。
初めて子どもに死とはどんなものかを伝えるのに
とてもいいと思います!
小学校図書館にもあったらいいな思います。
突然の別離をなかなか受け入れられないのは、歳を重ね大人になったとして変わらない、と思います。
そんな中、故人はこのくらいフラットな気持ちでいるんだよ、と感じることが出来れば、双方、もう少し前向きでいられるのかもしれません。
可愛らしいおじいさんを導く“おきゃくさま”はきっと死神なんだろうけど、不穏な感じは一切なく、ただただおじいさんに旅立つ用意をさせるだけ。なんだか潔い。
未来へのあたたかさを感じました。
一人暮らしのおじいさんの家にある日おきゃくさまがやってきました。おじいさんは大よろこび。さっそく旅の準備を始めます。手ぶらでいいというお客さまを待たせて、おじいさんはあれこれと楽しそうに荷物をまとめます。人生の幕を下ろしたその先で大好きな人達が待っていてくれるなら、旅立つのも悪くない。
人生の旅立ちがこんなに温かなものなら、何の憂いも持たずに生きていけるなぁ。
そんな風に思える絵本でした。
こんなにも前向きに死をとらえた作品があっただろうか。
子供たちが死に直面したとき、この絵本を見たら救われるかもしれない。
大人が死に直面したときにもこの絵本を読むと少し心が落ち着くかもしれない。
旅立つ人がみんなこんなに楽しそうならばいいなと思わせられました。