おねぼうさんはだあれ?
片山令子・文 あずみ虫・絵
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刊行日 2021/02/18 | 掲載終了日 2021/03/11
ハッシュタグ:#おねぼうさんはだあれ #NetGalleyJP
内容紹介
「おきておきて、もうはるよ」うさぎのミミナちゃんが、冬ごもりから起きてこない友だちを起こしに出かけます。でも誰もなかなか目をさましません。そこでミミナちゃんは、スミレやシロツメクサなど、いいにおいのする花束を枕元においていきます。やがてクマのフワくんたちが花のにおいで目を覚まし、ミミナちゃんを探しにいき……。春の喜びにあふれた絵本です。
「おきておきて、もうはるよ」うさぎのミミナちゃんが、冬ごもりから起きてこない友だちを起こしに出かけます。でも誰もなかなか目をさましません。そこでミミナちゃんは、スミレやシロツメクサなど、いいにおいのする花束を枕元においていきます。やがてクマのフワくんたちが花のにおいで目を覚まし、ミミナちゃんを探しにいき……。春の喜びにあふれた絵本です。
出版社からの備考・コメント
この絵本は、2016年頃に片山令子さんに春の絵本を作りませんか、とお声をかけ、いただいた原稿でした。「おねぼうさんはだあれ」という優しい語り口とユーモラスな展開がおもしろく、出版が決まりました。片山さんの愛らしいスケッチも素敵でした。
おすすめコメント
友だちを起こしに行ったはずのミミナちゃんが、ぽかぽか陽気でお昼寝してしまうところがユーモラス。物語のおしまいには、みんなで遊んでいる様子が描かれ、喜びがあふれているのもいいです。友だちと遊びたかったんだねーと思います。動植物のチェックでは、図鑑編集部に大変お世話になりました(クマの肉球とか、トカゲの形状とか)。小淵沢在住の山に詳しい方にも取材し、春の野山の植物やチョウについて教えていただきました。
あずみ虫さんは、アルミ板をカッティングして描くユニークな手法の画家さんです。最近は『わたしのこねこ』(福音館書店)『つるかめつるかめ』(あすなろ書房)など多くの絵本で活躍しています。この絵本を描くにあたり、あずみ虫さんは、山梨の山に登ったり、(偶然ですが別のお仕事で)アラスカに長期滞在したりして自然に触れ、制作してくれました。アラスカではなんと家の前を野生のクマが歩いているのを見たそう。のびのびとした動物たちの姿には喜びがあふれているなあと感じます。
残念ながら片山令子さんは病気のため、2018年に他界されました。テキストが完成し、あずみ虫さんのラフが進行中でした。あずみ虫さんのラフを見て「とてもいいと思う、早く仕上がりが見たい」とおっしゃっていたのが忘れられません。その後、夫の片山健さんと息子さんが引き継いで、あずみ虫さんの絵を見てくださいました。初校をお送りすると「とてもいい、傑作です!」と喜びの電話をくださった健さん。あずみ虫さんともども、本当にほっとした瞬間でした。
【著者情報】
片山令子
1949年群馬県生まれ。詩人、絵本作家。夫は、絵本作家の片山健さん。片山健さんとの絵本に『たのしいふゆごもり』(福音館書店)がある。ほかに『ゆきのひのアイスクリーム』(柳生まち子・絵 福音館書店)など。本作の原稿完成後、2018年、ラフ進行中に病気のため他界された。
あずみ虫
1975年神奈川県生まれ。絵本作家、イラストレーター。安西水丸氏に師事。アルミ板をカッティングする技法が独特。絵本『わたしのこねこ』(澤口たまみ・文 福音館書店)で産経児童出版文化賞美術賞を受賞。春の小淵沢の野山を歩いたり、アラスカ滞在中に野生のクマを観察するなどしてこの絵本を制作した。
販促プラン
本作品にレビューをご投稿いただいた方の中から、抽選で5名様にあずみ虫さんのサイン本をプレゼントいたします。すてきなレビューをお待ちしています!
★レビュー投稿締切:2021年2月28日まで
★応募期間終了後、当選された方のNetGalley登録メールアドレスへ、送付先等の確認メールをお送りいたします(メールアドレスの開示設定を行っている方が対象となります)。
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784052048746 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
春の始まり、うさぎのミミナちゃんがお友達に会いに行きます。それぞれの動物のお家は可愛らしくなってはいるが、本当の巣に近い形で表現されています。植物や動物達も擬人化やデフォルメされすぎず自然のままを感じることができます。
森の様子や春の植物が色鮮やかなアルミ板の絵で表現され、読んでいるとウキウキと楽しくなってくる絵本でした。
開いて1ページ目から
絵の立体感に衝撃を受け見入ってしまった。
こどもたちの好きな、チョウチョやテントウムシにダンゴムシ、タンポポやシロツメクサなどが登場し、見ているだけでポカポカしてきて外に出かけたくなってくる。
絵本中に散りばめられた春の植物や昆虫がとても生き生きとしていて、その動きを追って行くのも楽しい。
春の生命力をめいっぱい感じさせてくれ、春っていいね、春って素敵だね、そう思わせてくれる。
みんなで笑い合うシーンが本当に優しさと幸せに溢れていて、とても好きです。
大好きな友達とにこにこ笑い合う、こんなに嬉しい事はないんだなぁ。
ぬくもり溢れ優しい気持ちにさせてくれる絵本でした。
早く手に取ってこども達と読みたいな。
冬ごもりの友だちが起きるのを待ちきれないうさぎのミミナちゃん。咲き始めた春の花を摘みながら、友だちの家に向かいます。
あずみ虫さんの絵はいつもより柔らかさを増して、森の自然が細やかに描き込まれ、春の輝きに満ちたようすに、ほっと心がほどけます。
やさしい花の匂いが友だちとの再会の喜びを連れてくる。ぽかぽかしたお日さまの温かさのもと、ミミナちゃんのうたた寝も心地よさそう。春の匂いと光を浴びて遊ぶみんなの楽しそうなこと!
ひとつだけ、片山令子さんのご逝去が残念でなりません。
あずみ虫さんの絵がとても素敵だと思いました。
絵と言ってもアルミ板を切って絵を作るというもので、よくよく見たら立体感もあり、とても素敵でした。
お話もとてもあたたかい気持ちになれるもので、春にぴったりの絵本です。
春に出てくるお花も出てくるので、実際に春、この花を探しながら散歩するのもよさそう。
アルミ板ではできませんが、紙をこんなふうにして子供たちに絵を描かせるのも面白そうだなと思いました。
春が来る。春が来るときに読みたい本。
忘れていた!そう、匂い、そして臭い。臭う、そして匂う。絵本は「見るもの」だけれど想像の幅が広がり、自然に五感に訴えてくる、はずだけど、ここまで嗅覚に訴えて来て、しかも気持ちのよい作品は初めてかもしれない。
あずみ虫さんの独特の絵(というのかな)を楽しみに読んでみた。はじめは「よいこ向け」かといぶかっていたけれど、それは恥ずかしい勘繰りだった。
現代において人は嗅覚以外でいろいろな判断をしていないか。意図的に嗅覚を閉じていないか。そんなことも思い起こさせられました。
もちろん子どもはそんなこと関係ないけれど(はず)。
森に春が訪れました。
おともだちが冬眠からさめるのを待ちきれなくなって、うさぎのミミナちゃんはみんなを起こしに行きます…。
ミミナちゃんが「おねぼうさんはだあれ?」と言いながら起こしてまわりますが、その起こし方がとても素敵で、春の喜びを伝えてあるいているみたいな幸福感いっぱいの絵本でした‼️
あずみ虫さんの立体的な絵が、香りまで運んできてくれるようで、みんなが枕元のお花からミミナちゃんの香りを感じて、久しぶりの再会を喜ぶところがなんとも可愛らしくて笑顔になれます。
大好きなあずみ虫さんの絵本。アルミ板を切って描かれた作品で立体感あり、温かみを感じる。
四葉のクローバーや、てんとう虫、橋を渡るカニなど、細かいディテールまで丁寧に表現されており、隅々まで楽しめる。
クマのフワくんのお部屋には、ドライフラワーならぬドライ鮭が(笑)。優しさの中にちょこっとユーモアが散りばめられているのも、あずみ虫さんならでは!
おひさまにぽかぽか照らされて、眠くなってきたうさぎのミミナちゃんの愛らしいこと。
春が恋しくなったら、必ず開きたくなる1冊。読み聞かせにもおすすめです。
読み聞かせ、久しぶりに、またしたい!あの子たち、どんな反応するだろう。
この子は、ツキノワグマ、だ。ここらへんにいるはずのヒグマとはちがう熊だ🐻!ていうかな、と思う。
細部がものがたる。うさぎの子がみんなにもっていったちいさなおくりもの、さいごはみんなでつなげて、れっしゃごっこしてあそんでる。
読み聞かせ、ほんとうに、またしたいな。
絵本は好きだが詳しい知識があるわけではない。
子供の頃の記憶、小学校の読み聞かせの会を通じてであってきた。それぞれが本を持ち寄るから、違う目線で選ばれるから、新鮮だった。
#たのしいふゆごもり はよく覚えている。ご主人の #片山健 さんと作られた方で、たくさんの素敵な絵本を作られたかた。
おすすめコメント、で、涙目になる。。小学校にもってゆきたくなりました。
待ち遠しかった春の訪れ。でも、おねぼうな友達たちはまだ起きてこない。うさぎのミミナちゃんは、春の花を摘みながら、みんなを起こしに行く。
全編にわたって、春の暖かさ、明るさ、ワクワク感が満ちている。絵なのに、匂いまでしてくるようだ。
自分は三つ葉のクローバーを飾り、友達には四つ葉を差し出すミミナちゃんに、心もほかほか。
片山令子さんの言葉は、どうして、こんなに優しいのだろう?
あずみ虫さんの絵は、アルミ板からできているのに、どうして、こんなに柔らかいのだろう?
おふたりの心がこもった絵本、夫の片山健さんが仰る通り「傑作」だった。
#おねぼうさんはだあれ #NetGalleyJP
春がきて、うさぎのミミナちゃんは、花をつみながら、冬ごもりしている友達たちを起こしにいく。でも、みんなおねぼうで、なかなか起きてくれない。ミミナちゃんは、つんだ花束を、それぞれの友達の家においていく。
春が訪れる喜び、友だちと再会する喜びを、その匂いとあたたかさとともにとどけてくれる絵本。おひさまがにこにこと笑い、春の草花や小鳥、虫たちが、あちこちに顔をだして、明るくにぎやかだ。そして、なんといっても、うさぎのミミナちゃんはじめ、登場する動物たちがとてもかわいらしい。シロツメクサの臭いをかぐくまのフワくんのやわらかさ、くるっと丸まって眠るやまねのクルリくんの愛らしさ、おなかを出して寝ているかえるのピョントくんの無邪気さなど、見ているだけで、やさしくあたたかい気持ちになる。
ラストのページの動物たちの楽しそうなこと! 素敵な世界。みんなと遊べるっていいね。生きているっていいねと、いっているようだ。元気をもらった。
春の匂い。子どもの頃にしろつめくさや、レンゲを摘みながら嗅いだ青い匂いを思い出しました。
子どもたちと読むときは、クマさん起きてとか、名前を呼んだりしながら一緒に起こして回るうさぎの気持ちになって読むと楽しいだろうと思います。
そしてきっと、ぽかぽか温かいお日様の下で眠るのに憧れるでしょう。大人より忙しい子ども達にこういう時間を作ってあげたいものです。
春を告げるうさぎの存在は復活祭にも通じ、また冬を眠って過ごす動物の生態を知るきっかけになる絵本です。
春が来て、まだほかのみんなは目覚めていなくて。春という季節や春の花を思い描くだけで心が浮き立つような気持ちを、そのまま絵本にしたようなお話です。
「あそぼう、あそぼう!」
友だちとほんとうに久しぶりにあったときのあのくすぐったいような、わくわくするような、胸にいっぱい空気が入ってくるような気持ちを、そのまま閉じ込めたような素敵な絵本です。