おはなしＳＤＧｓ　安全な水とトイレを世界中に　水とトイレがなかったら？

田舎のおじいさんちのぼっとん便所に不満を漏らした春樹に、おじいさんはこの便所の有効性を語る。それを検証するために春樹とおじいさんはトイレと水の歴史を巡る旅に出る。この旅がインパクトのあるリアルな印象を残して、きちんとした学びに繋がるのがいい。トイレの文化は、そのまま水の文化。安心して使える上水道、使った水を衛生的に処理できる下水設備。これは個人の力でできることではないから、必然的に施政者の良識的判断と財政力に拠る。
SDGsは待ったなし。今もこの世界中で約30%の人々が汚れた手さえ洗うことができない生活を余儀なくされている。コロナ禍の現在、これで感染予防を成し遂せるはずがないことに胸が痛む。安全に管理された水を飲んだり使ったりでき、衛生的なトイレを使うことがどんな国、地域でも可能になるように願わずにはいられない。幼い命が「水」の問題でこれ以上奪われませんように。

田舎のおじいちゃんちのぼっとん便所からSDGsの内容へ自然なかたちでお話がすすんでいくので、ただ漠然と“SDGsってこういう事です”と言われるより、頭に入ってくるし、伝わりやすいと感じました。
SDGsはたくさんの項目があるので、具体的に考えていくうえで、こうやって解説してもらえると理解が深まって、今抱えている問題を解決するためのきっかけになる良いシリーズだと思います。

トイレがない世界や水が簡単に手に入らない世界を想像できない子ども達が多いので、こちらのお話は非常に良かったです。

トイレの歴史も分かり
建築などに興味がある子ども達にも
紹介しようと思いました。

SDGsの観点については
物語後　解説が載っていて
分かりやすいです。

何より　物語が面白かったので
難しく考えず
多くの人に勧めてみようと思いました。