夜の妖精 フローリー
作/ローラ・エイミー・シュリッツ 訳/日当陽子 絵/さとうゆうすけ
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刊行日 2020/10/30 | 掲載終了日 2020/12/01
ハッシュタグ:#夜の妖精フローリー #NetGalleyJP
内容紹介
――あなたは、本物の妖精を知っていますか?
ある晩、美しい羽をもがれ、
巨人(ニンゲン)の庭に落ちた夜の妖精フローリー。
悲しみの中、目にした昼間の世界は、
ドキドキするほど美しいものでした。
「いまから、わたしは昼の妖精になるわ」
弱くて、強い。いじわるで、やさしい。
まっすぐな心で、世界を生きぬく妖精の物語。
***
ニューベリー賞受賞作家ローラ・エイミー・シュリッツさんが描く、厳しくもあたたかい世界を、「魔女の本棚」シリーズの日当陽子さんが翻訳。さとうゆうすけさんの繊細で美しいイラストにも注目です。
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784052052408 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
つばさが自慢の夜の妖精フローリー。でもある日.....
この作品に出てくる動物たちは全て、個を確立していて、自分に対してのプライドがあり、それがそれぞれの種としての生き方に繋がっている。
そのなかで、しかも昼の妖精として魔法を少しずつ使えるようになっていくフローリー。
夜も良いけど昼も良い。その視点の展開がフローリーの成長に繋がり、彼女にとって大きな冒険へ立ち向かう力となっていく。
誰かが悪者になるわけでもなく、生きるために行動している自然の摂理が清々しい。
さとうゆうすけさんの美しい表紙に惹かれて、リクエスト。
シュリッツさん初読み。恥ずかしながら、「ニューベリー賞」も知らなかった(絵本のコールデコット賞は知っていた)のだが、妖精の世界の設定がユニークで、引き込まれた。
そして、フローリーという主人公の妖精も、負けん気が強くて、前向き。生きるために、自分を守るために、必死な姿がたくましくていい。繊細な絵の雰囲気とは少し違う性格なのも面白い。
小さな妖精にとっては、私たち巨人(笑)からすれば、小動物も恐ろしい敵。一つ間違えば死ぬかもしれない冒険をする姿に、ワクワクした。
初めは何もなかった家に、手づくりの品々が増えて、最後の挿絵ではとても豊かなものになっているのが素敵だった。
「おひめさまになったワニ」「魔女の本棚」「ノロウェイの黒牛」も読んでみたい。
#夜の妖精フローリー #NetGalleyJP
夜の妖精のフローリーが生まれてからの冒険のお話。とても小さい体ではあるけど、勇気があり賢い。ひとりぼっちでも美しい風景を見たり、花びらでドレスを作ったり、自分の何倍も体の大きい敵とも戦う。冒険の中で出会った友達も出来る。とても前向きで優しさに満ち溢れた物語。
ニューベリー賞作家、シュリッツさんの作品は初めて読みましたが、とても引き込まれる物語。自由に飛び回れる翼をコウモリにかじり取られた「夜の妖精」フローリーの深い絶望と悲しみ。それでもフローリーは、「昼の妖精」として生きることを決意します。本来の居場所とは違う世界で生きることには、途方もないほどの困難を伴います。しかし、昼間の世界に新たな美しさを見出し、成長しながら、前向きにたくましく生きていくフローリーの姿は、実に清々しい気持ちにさせてくれます。特に、クモの巣にかかったハチドリを助け出すところ。最初は自分の欲のためだったのが、巣に残してきた卵の中のひなを想うハチドリの気持ちに心を動かされ、危険を顧みずに行動するところは、とても感動的です。「ノロウェイの黒牛」で絵本デビューされた、さとうゆうすけさんの画力は、本作でも健在です。緻密で繊細、情感豊かな作品世界は、さとうさんならでは。カラーのイラストだけでなく、モノクロ作品の陰影の美しさも、さとうさんの作品の大きな魅力です。Twitter で、制作過程の試行錯誤の様子も知っていただけに、完成された本書のイラストを見ると、感慨深いものがあります。イラストレーションに際して、物語を読み解き、想像する力の素晴らしさ、そしてフローリーはもちろん、登場する動物や、小物、風景、そのすべてに、細やかな愛情がこめられています。つばさをかじりとったコウモリとの再会で、物語は思わぬ結末を迎えます。――「フローリーはしあわせでした。これまで、こんなにしあわせだと思ったことはありません。」フローリーがハンモックで眠る姿と部屋の様子を描いた、最後のイラストからは、「昼の妖精」というもう一つの世界を経験したフローリーだからこそ味わえる「幸せ」が溢れ出してくるようでした。フローリーにとって、それはきっと、本当の「わたしの居場所」を見つけたということなのでしょう。