ハジメテヒラク

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刊行日 2020/08/25 | 掲載終了日 2020/09/09

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内容紹介

「おはようございます。実況(じっきょう)はわたし、
出席番号三十三番、綿野あみがお送りいたします。」 

趣味(しゅみ)は脳内実況(のうないじっきょう)!そんなわたし、がなぜか生け花部に……。
個性あふれる仲間たちの 
バラバラ・バランス。 
爽やかな青春小説!   

2019年 中学入試最多出題作「リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ」で 
講談社児童文学新人賞デビューのこまつあやこ待望の2作目! 

「あ、いえ、そうじゃなくて、生け花ってふつう……」
女の子がやるものじゃないんですか? 
その言葉が喉(のど)から出かかってわたしははっとした。 
【実況ってふつう男性がやるもんだろ】 
みかし、おとうさんが早月ちゃんに向けた言葉が蘇る。
ダメだ。同じようなことはいいたくない。 
ーー本文より


(※第3章(61ページ)までの公開となります)

「おはようございます。実況(じっきょう)はわたし、
出席番号三十三番、綿野あみがお送りいたします。」 

趣味(しゅみ)は脳内実況(のうないじっきょう)!そんなわたし、がなぜか生け花部に……。
個性あふれる仲間たちの 
バラバラ・バランス。 
爽やかな青春小説!   

2019年 中学入試最多出題作「リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ」で 
講談社児童文学新人賞デビューのこまつあやこ待望の2作目! 

「あ...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。

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※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784065201374
本体価格 ¥1,400 (JPY)

NetGalley会員レビュー

『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』でデビューのこまつあやこさん、待望の2作目というだけで、読む前から期待度はあがります‼️
設定も脳内実況✖️生け花、という一瞬“奇抜な…”と感じてしまいそうな組み合わせですが、すとんと腑に落ちるように流れていく物語に、ページをめくる手がとまらなくなる程面白くて一気読みでした。
小学生の頃、ある失敗をしたことにより、脳内実況をしつつ日常をやり過ごすという特技ができた主人公。ひょんなことから生け花部に所属し、仲間たちと少しずつ打ち解けていく様子は“THE青春”です。先輩や友だちの話を聞くうちにどんどん主人公も自主的に動いていく姿は読んでいて一緒にどきどき、読み終わったあとはお腹がぽっと温かくなる、そんな物語でした。

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ひょんなことから「生け花部」に入ってしまった錦野あみ。彼女は、従姉の早月から教わった学校での過ごし方。それは実況者になること。実はあみは、二年前に悪気はないのに友人の好きな子を暴露してしまい、それが原因で仲間外れにされていた。落ち込んでいるあみにこれを早月が教えたという訳だ。この実況者になるというのはなかなか面白い方法だろう。心がいっぱいいっぱいになっていても、実況をすることにより冷静になれる。この後どう展開していくのか楽しみである。

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人間関係でしんどい思いをしている人は多いと思います。でも物事を冷静に見る方法を知ったら、見る世界が変わっていきます。この本にそのひとつの方法を教えてもらいました。その方法で視野が広くなって行くと、自分がいつの間にか変わり、周りも変わって行きます。そのように変わって行った主人公の前向きになれるお話です。

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小学校の時に失敗して仲間外れになったけれど、従姉妹から脳内で周りの状況を実況するという過ごし方を教わったことで何とか中学校に通っているあみ。従姉妹が目指しているのが競馬の実況、あみが入部するのが生け花部、と児童書にはあまり見ない設定です。途中までの公開ですが、最後まで読んでみたかった。

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『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』で講談社児童文学新人賞を
受賞された、こまつあやこさんの第二作ということで、期待感があり、
ネットギャラリーさんの、途中までの試し読みをさせてもらいました。

クラスから浮くことを恐れて「いつも人の目を気にしている」タイプの女子主人公、
という点では『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』と同じです。
自分の失敗で友だちとの関係を壊してしまい、無視された小学生時代というトラウマ
が主人公の負わされているのも面白い出だしだと思います。

前回は「短歌」をきっかけに、「マレーシアの言葉」が主人公を解放するものに
なりましたが、今回は「脳内実況」と「生け花」がキーになるようです。
ちょっと変わった「先輩」に強引に引っ張られて「その世界」に入っていく展開も
同じだし、部活モノとしては王道パターンかなと思うところです。

ということで、この後、どんな意外な展開が待っているのか、と期待しています。
特に「脳内実況」という異色の題材が効いてくるのではないかと思います。

読了したら、追記したいと思います。

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中学生に上がり、生け花が題材になるのは驚きでしたが、人の関わりと似ているのですね。良く観察すること、それぞれの良さを見つけて引きだすこと。
この後、あみたちはどのような関係を築けていくか楽しみです。ぜひ最後まで読んでみたい。

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相手を思ってしたことも、すべて正解になるとは限らない。
そんな手痛い失敗を過去にしでかした主人公は、
最初から手放すことで期待しない戦略をとっているけれど、
やっぱり大きく人が成長するのは人との関わりの中。
失敗をしてしまったり、失敗を恐れたりで、
いろんなことに尻込みをしてしまっている子にすすめたい。
生け花に親しんだことがない人間にでも、
生け花の魅力がぐぐっと伝わってくるのも好感度高いです。

自分が興味を持ったことのないものに興味を抱く、
それも読書の醍醐味の1つですよね。

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