あるヘラジカの物語

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刊行日 2020/09/07 | 掲載終了日 2021/05/08

ハッシュタグ:#あるヘラジカの物語 #NetGalleyJP


内容紹介


2021年度『親子で読んでほしい絵本大賞』大賞受賞!


星野道夫が遺した1枚の写真から生まれた物語!


アラスカのデナリの山のふもとで、一頭のオスのヘラジカがたくさんの雌と暮らしていた。

ある日、この群れによそ者の1頭のオスが近づいてきた。

雌たちを自分のものにしようと思っているのだ。

群れをひきいるオスは、よそ者に向かっていった。

オスどうしの激しい戦いが始まった。

2頭は、何度も体当たりをし、角をぶつけあった。

オスのヘラジカは体重が800キロもある。

ぶつかったら車だってひっくりかえる。

戦いは、長い時間続いた。

ガキ!

大きな角と角がからまって… …。


アラスカに暮らす写真家、星野道夫は、ある日、川でふしぎな頭蓋骨を見つけました。

2頭の大きなヘラジカの角が、からみあったまま骨になっています。

角ははずそうとしてもはずれません。

多くの野生動物の姿を写真におさめた星野道夫は、1996年、事故によって世を去りました。

同じ動物好きとして星野道夫と親交のあった鈴木まもるは、 ある日、突然このふしぎな写真が夢にでてきて、絵本を創ろうとひらめき、アラスカに飛びました。

そしてできあがったのが、この絵本です。 

大自然で暮らす動物たちの壮絶な生活と、生命のつながりを描いた絵本。



2021年度『親子で読んでほしい絵本大賞』大賞受賞!


星野道夫が遺した1枚の写真から生まれた物語!


アラスカのデナリの山のふもとで、一頭のオスのヘラジカがたくさんの雌と暮らしていた。

ある日、この群れによそ者の1頭のオスが近づいてきた。

雌たちを自分のものにしようと思っているのだ。

群れをひきいるオスは、よそ者に向かっていった。

オスどうしの激しい戦いが始まった。

2頭は、何度も...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784751529676
本体価格 ¥1,500 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

二頭の雄のヘラジカ。命を継承させるべく雌を巡って激しい闘い。しかしそれは違う形で命が継承されていくことに繋がっていく。

土がほとんど見えないような街で暮らしていると、このような自然の事象にしても想像力さえも働かない。そんな私にとって、星野道夫さんの一枚の写真から繋がったこの絵本は、衝撃だった。

無念という言葉も途中浮かんだけれど、視点を常に多角的に持つことで、決してそんな一義的な感覚ではなく、自然の摂理というものはそんな感情がいかに小さなものなのか、にも気づかせてくれる。

強さとは何か、子どもたちに伝えていくために読みたい一冊。

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アラスカデナリで二頭の雄のヘラジカが雌をめぐって戦っていた。
が、つのが絡まり、離れることができなくなった二頭は、おおかみに襲われ、ヒグマに食べられ、他の動物たちにも食べられて、いつしか大地の骨だけになる。
壮絶な自然のサイクル。
でもそれがとても残酷と思えないのは鈴木さんの絵だからなのか。
絵とお話をまるごと受け入れられる絵本。

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星野道夫が残した写真から、親交のある著者によって生まれた絵本。ダイナミックな絵が素晴らしい。星野道夫の命を奪ったクマもでてくる(ヒグマなので厳密には違うが)。
二頭のヘラジカのオスが戦う。メスをめぐって、群れをめぐって。生きるために。死闘の末に二頭は命を落とす、しかしその命は、たくさんの命を生かすことにつながってゆく。

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鈴木さんの作品だと、内容的には予備知識なく、リクエスト。
表紙のヘラジカの優しい目に癒しを感じながら、ページをめくったら……。
2頭のヘラジカの壮絶な戦いが繰り広げられ、息をのんだ。
見事な絵で、800キロもあるというヘラジカの立派な角がぶつかり合う音が聞こえるようだ!
どう決着がつくのかと思っていたら、思いもよらない形になり、驚いた。

残酷な場面もあり、目をそむけたくなるかもしれない。
でも、これが自然界で生きるということ。ヘラジカの命は、たくさんの命へとつながった。
鈴木さんの絵はリアルだけれど、優しさ、温かさがあるので、子どもたちが読んでも、大丈夫だと思う。

写真家、星野道夫さんが撮った「ふしぎな頭蓋骨」の写真から、
仲良しだったという鈴木さんが生み出した渾身の絵本。読む価値がある!

#NetGalleyJP

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これは、厳しい自然の中で力強く生きる命が、連綿と受け継がれていく物語。
大きな鹿の力強い戦いの場面や、オオカミが食べ尽くさんばかりに群がる場面は迫力があり、その後、様々な動物が少しづつ恩恵に預かってゆく場面の静かさとの対比に、命がその地域の多くの命に脈々と受け継がれていく様をヒシヒシと感じました。
大きな動物から小さな鳥まで、そこで生きていく命が命を生かしているのだということを、淡々と教えてくれるとても読み応えのある絵本でした。

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ちよっと地味な表紙ですが、内容が素晴らしい。
とても感動しました。原案は冒険家の星野道夫さん。
自然を見つめる厳しくて静かな眼差しを感じました。
弱肉強食の動物の世界を包み隠さず描くのは、難しいものではないでしょうか。食い食われる現実に容赦はありません。映像ではリアルすぎる場面を、絵本だから出来る表現力で描いています。子供達に命の連鎖を伝える読み聞かせ本としておすすめです☆

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星野道夫さんが撮った一枚のヘラジカの写真から、親交のあった鈴木守さんが作り出した物語。アラスカの大自然の中で命は循環していく。ヘラジカの死は他の動物たちの生となる。星野さんが愛したヒグマやワタリガラスが登場するのも嬉しい。ヒラジカの骨の中で鳥のヒナが誕生する場面は、鳥の巣の研究や収集をしているという鈴木まもるさんらしい想像でほっこりした。星野さんの写真一枚一枚に、見る人がアラスカに思いを馳せ、物語を想像できる余地があること、そしてそんな物語の1つが1冊の絵本になったことが感慨深い。

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星野道夫さんへの想いが読者にも静かに伝わってくる。NetGalleyで見たときはヘラジカ2頭が絡み合った写真が載っていなかったので、なんとなくもの足りなさを感じたが、発売されたものを見て納得。裏表紙にある写真を見て、絵本とは異なる感覚、リアルさを読者に与えてくれ、インパクトがあった。個人的な意見だが、鳥の巣になったところからスタートして、実はこういう物語が展開したんだよ、という構成のほうが子どもには伝わりやすかったのでなないか?と思う。

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星野道夫に鈴木まもる。
これ以上のタッグがあるのだろうか。
星野道夫が見た雄大な自然、野生の営みを鈴木まもる氏が見事なまでに表現しきっている。
ただただ、無心でページを繰る自分がそこにいた。

土にかえる生命のサイクルをこの一冊で子どもたちに届けらる、そんな作品だ。
星野道夫さんがこの作品を見たら、どういう感想をもらしたのだろうか、今はいない星野道夫への想いもかき立てられる一冊だ。

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星野道夫さんの力強い、二頭のヘラジカの写真から、鈴木さんが絵本化した作品。
静かに戦う二頭のヘラジカの絵は大迫力で、こんなことが本当にあったのかという内容で、自然の不思議さが感じられます。
ヘラジカの大きさは絵本から離れても充分に理解できるので、学校や図書館での読み聞かせにも良いと思います。

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自然のなかで生きることとは? それを考えされられました。私は生まれ変わったら猫になりたいと思っています。できれば家で飼われている猫がいいです。それが野良猫だったらどうでしょうか? そんなことを考えました。今、食べたい食事にもありつけずに、明日には車にひかれて死んでしまうかもしれません。それも、ある意味では自然といえるのではないでしょうか? この絵本は、とても現実的で食物連鎖とはなにかも教えてくれています。それは怖いことでもつらいことでもなくて、そのまま、そこに生きているからそうであることだとわかります。また、鈴木まもるの絵は躍動感があり、眩しくてやさしいです。話の後半、終わりは鈴木まもるらしいと感じられて、私はとても嬉しくなりました。

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