拝啓パンクスノットデッドさま
石川宏千花
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刊行日 2020/10/10 | 掲載終了日 2020/10/08
ハッシュタグ:#拝啓パンクスノットデッドさま #NetGalleyJP
内容紹介
――すべての若き読者へ送る、人気作家・石川宏千花が描く「音楽×青春」小説!――
高校1年生の晴巳は、中学2年生の弟・右哉と多摩地区のはずれのはずれにある古アパートで暮らしている。たまにしか帰ってこない母親の代わりに、アルバイトで生活費を稼ぎ、弟との生活を回していく晴巳。お金も、時間も足りなければ、明日だってくるかどうかわからない。そんなギリギリの生活をおくる兄弟には、親代わりになって二人を世話してくれた母親の友人、しんちゃんから教わった、心の支えとなる音楽・パンクロックと、「いつか兄弟でバンドを組む」という夢があった……
自分の居場所に悩む若い読者へ、力強いエールを贈る物語。
おすすめコメント
人気作家・石川宏千花が描く、パンクロックに心酔し、必死に前を向いて生きる兄弟の姿を通して、自分の居場所に悩む読者に、力強いエールを送る「音楽×青春」小説。
人気作家・石川宏千花が描く、パンクロックに心酔し、必死に前を向いて生きる兄弟の姿を通して、自分の居場所に悩む読者に、力強いエールを送る「音楽×青春」小説。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784774330792 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
初期!衝動!衝動!
僕は大学生のころ、ラモーンズもダムドもクラッシュもバズコックスもシャム69も、その後のPILなどのニューウェーブ、GBHやディスチャージ、フガジなどもたくさん聴いた。
ブルーハーツになりたい!その思いを抱き、いつの間にか散った甘酸っぱい経験もしている。
「パンクは好きですか?」
この一言が今は遠くなってきた。
モヒカンに鋲ジャンでいれば「パンク好き」と理解できたのは、惜しくもバンドブームの前後のこと。
偏見になってしまうが、今は東大に通ってそうな連中が、足りない何かを切り裂くようにソリッドな音を鳴らす。
物語は、現代日本において、少なくても30代以降の一世代前が認識しているような、いわゆる不良にはなれない「はみだしもの」の話。
兄弟でバンドがしたい。
その思いが、プロイテッドが叫んだ言葉にアンサーする。
「ああ…体の外にも中にも音がある」(p202)
まもなく40代を迎える、僕の心の奥深くに眠る何か。
そこに、言葉がフレーズとしてリフレインする。
時代はいつも螺旋を描き繰り返す。
うっそうとした雨の中を切り裂く音楽が、意図せずとも時代すらもぶち抜くような痛快さがある。
「なんでもいいのさ!壊してしまえば!」(ロマンチスト byスターリン)
本書の通り、やっぱりパンクは不死身だった。
本が好き!倶楽部
せいちゃん
正直、音楽にあかるくなくて、バンドやらパンクやら十分に理解できたとは思えませんが、主人公にとって日々をやり過ごすうえで、切っても切り離せない重要なものだという事はひしひしと伝わってきました。
ネグレクト気味でたまにしか帰ってこない母親が吐いた言葉が主人公の心を、思考を、縛りつけているのは、読んでいても苦しくて、誰かに(もう、ここでは“親”である必要はない事にきづきますが)慈しんでもらう経験の欠如に恐ろしさを感じました。
問題は最後まで山積みのままでハッピーエンドとは違いますが、自分にだって大切な人がいるし、大切に思ってくれている存在がある事に気づいて、前を向いて歩き出そうとする姿がとても眩しく感じました。
今、これを書いたのか‼︎っと正直、かなり衝撃的だった。
個人的なことだが、1970年代前半生まれで、ギリギリ、リアルタイムでパンクで青春を謳歌していた者としては、もう、登場する音楽ネタがドストライクで、プレイディみかこさんの作品もそうだが、文章を追いながら、ピストルズやクラッシュなどなどが脳内再生されるって、もうこれを今の若い子達は経験できるのか?いや、して欲しいなぁ〜と願望を持たずにはいられない作品だった。これは多分、今の50代の人、バンドブーム世代(イカ天やインディーズレーベルのフレーズが響く人)の方が、妙にノスタルジックに浸りながら読めるんじゃないだろうか?
ジョン・ライドンやジョー・ストラマーがパンクを手放しハウスに転換していく様をリアルタイムで見てきた、あの時代が走馬灯のように駆け、忘れていた記憶をフラッシュバックさせる作品だった。あの頃、若かったなぁ。