ねがいごと
作・あさのますみ 絵・そのだえり
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刊行日 2020/08/25 | 掲載終了日 2020/07/29
ハッシュタグ:#ねがいごと #NetGalleyJP
内容紹介
さいごに ひとつだけ
ねがいごとが かなうとしたら
あなたなら どんな ねがいごとをしますか?
たいせつなひとへ おくりものを のこした
ねこの ミィの ものがたり
この世界からさよならする時が近づいていた猫のミィ。
思い残すことはあまりないけれど、一つだけ気になるのは
子どものころからずっと一緒だったサキちゃんのこと。
サキちゃんのために何か一つだけ“ねがいごと”が
できるといいと考え始めたミィですが…。
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★当選の発表は弊社からのメールをもってかえさせていただきます。メールは7月下旬に、プレゼントは8月下旬頃お送り予定です。
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784052052620 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
楽しいお話を沢山書いている、大好きな あさのさんだと、ワクワクして読み始めた。
けれど、この「ねがいごと」は何とも切ないお話だった。
そして、とてもとても温かい話でもあった。
「さよならの ときが ちがづいている」ことを知っている猫のミィ。心配なのは、かわいがってくれているサキちゃんのことだけ。子猫のころに聞いた「さよならの ときが きたら、だれでも たった ひつとだけ ねがいごとが できる」という話を思い出し、サキちゃんのためのねがいごとを一生懸命考える。
サキちゃんとの懐かしい思い出をたどり、考えに考えて、決めたねがいごととは……?
ねがいごとが決まった次のページをめくり、言葉をなくした。
余白をたっぷり取った小さな小さな絵が、大きなことを物語っていた。なかなか次にめくれなかった。
そして、次の次のページで、サキちゃんと一緒に「うわあ……!」と言葉が漏れた。
ミィに教えてあげたい。「あなたのねがいごと、叶ったよ」って。
「ちいさなりすのエメラルド」が素敵だった そのださんの絵も素晴らしかった!
猫好きさんには、要注意の作品です。
でも、心からオススメしたい作品でもあります。
あなたの家族である猫も、こんなねがいごとをしているかもしれません。
#NetGalleyJP
言葉遣いも色合いも、やさしい絵本。
私もこの春、愛猫を亡くしたばかりなので、その子のことを思い出して、読んでて泣きそうになりました。
ふわふわした鍵しっぽのミイ。やさしいサキちゃん。ふたりは本当に、仲良しだったんだと思います。
いい絵本を読めて良かったです。
これは大変にまずい、泣いてしまう。冒頭2行読んだだけでその危険を察知しました。
だってこんな、ひたすらに、ただひたすらに“愛”を見せられたら…目頭だって熱くなるに決まっています。
さきちゃんのことばかり想う猫のミィの優しさが、あさのますみさんの優しい文章から伝わってくるのです。
そのだえりさんの、淡く柔らかな絵で描かれたミィとさきちゃんが愛らしくて、本当に愛らしくて…まるで、彼らを見守っていた家族目線のように感じます。
ねがいごとは、さきちゃんのこと。
でも、なにがいいだろうか。
さきちゃんの願い事は(書かれていませんが)勿論ミィが生きていてくれるなのでしょう。
だけど、死は誰にでも訪れるもので…ミィはそれを十二分に理解している。
だから、さきちゃんのことを願うのですね。
猫を飼っていない私でもこれほど胸にこたえるのだから、この素敵な絵本を猫飼いさんが読んだらどんな感想を聞かせてくれるのでしょうか。皆様のご感想をはやく知りたいです。
ペットとの別れは悲しい。この物語は、死にゆく猫が飼い主に何か残してやろうという優しい気持ちに支えられている。それは愛だ。1つだけ願い事が叶う。それを飼い主のために使う。こんな濃厚な関係は幸せの極致じゃないか。ラストシーンの絵が清々しい。まるで、それは死にゆく猫の優しさみたいな風景じゃないか。
別れは悲しいし寂しい
だけどそれを超える幸せがここにある
大切な誰かのことを思う
それが最高の幸せなんだな
切なくて悲しいのにひたすら温かい
いつもそばにいるよ
という声が聞こえてきそう
大切な誰かを失った時、きっと心にひかりをさしてくれる1冊
ねこのミィと人間サキちゃんのやさしい世界に没入する17ページ。
ことばのひとつひとつや絵でミィが今まで愛され大事にされてきたと伝わってくる。
ねこと暮らしていた人、ねこと暮らしている人、それぞれの立場で読後感が異なるでしょう。
いつかのために読んでおきたい、優しい17ページの世界。
飼い主と過ごす時間もあとわずか・・・。また猫として生まれ変わっても飼い主をいつも和ませ、飼い主を思う存在であり続けたい。字のないページに読者の世界が交差する。奥行きの深い絵本です。中学校では命の授業で、小学校では中学年から高学年の読み聞かせにも向くと思います。
なんかね、泣けるのです。
子供の頃に飼っていたニャンコのゆらゆらゆれるしっぽを思い出したら、
泣けました。
ああ、あれは幸せな日々の一コマだったのだなと。
どうして動物たちは、飼い主の幸せしか願わないのだと。
いちずな愛情をお返しするすべも知らない哀れな人間達を
どうしてこんなにも慕ってくれるのかと。
飼い主が 愛猫の亡骸を抱き 悲しみを綴った本は 沢山ある。が、
自分の亡骸を抱く飼い主を
心配しながら死んでいく
猫の気持ちを綴った本はあるのだろうか。
猫も飼い主に 泣いて欲しくないのだね
自分が死んだ後も
飼い主に幸せになってもらいたいと願う。
なんて健気なんだろう。
わたしも 沢山の猫を看取ってきた身だ。
手の中で硬く冷たくなっていく猫を
なんど涙で濡らしたか。
猫は私に こんな風に思いながら死んでいったのだろうか。
そして思い出の中で
ようやく私が笑えるようになったとき
初めて猫は 安心して天国に行けるのかもしれない。
わし261歳じゃから、長い文章を書くのが億劫なんじゃよ。
じゃがまあ、五老峰の滝の裏に隠してある秘密の本棚にしまっておきたい1冊じゃから、がんばってみるかのう。
ねえ? さきにいって まっているね。
どうじゃ?改行含めて100文字ピッタリじゃ。
あさのさんのすてきな文章と、そのださんのやさしい絵。
ミィが『ねがいごと』を考える場面では、ミィのサキちゃんへの愛情がすごく伝わってきました。
そのミィの愛情に、微笑み、やさしい気持ちになりました。
ミィやサキちゃんの笑顔が可愛くて、二人の良い関係が感じられました。
最後のページなど、ことばがなくても、想いが伝わってきて、想像が膨らんでいきました。
「ミィは、いい猫生だったんだなぁ」と、以前飼っていた猫を思い出し、涙が止まりませんでした。
ミィがくれたすてきな『ねがいごと』を、胸にしまって、
サキちゃんは、どんな『ねがいごと』をするのかなぁ?
と、いろいろ考えてしまいました。
動物と一緒に生活したことがある方は、共感できるので、
ぜひ、読んでほしい作品です。
みなさんの『ねがいごと』は、きまりましたか?
私も飼い猫を亡くした経験があるので、最初のページの、弱々しい猫の姿を見た時から泣いてしまう予感がありました。死ぬのは怖くないけど、ちょっぴり気になるのは飼い主のサキちゃんのこと。最後まで、飼い主のことを考え続けて、ねがいごとについて考え続ける健気さには感動です。サキちゃんの髪が、自分の毛と同じ色になったらどうしよう、と心配するところはクスッと笑えました。優しくて繊細な絵が、涙を誘います。温かい涙で、心が洗われる作品です。
まもなく死んでいこうとしている猫が、ひとつだけ祈る"ねがいごと"
猫は何を願ったのか、いろいろ考えながらページをめくった先に辿り着いた泣き笑い。
そういうことか。
何て温かく、愛情のこもったねがいごとなんだろう。
何度も読んで、同じところで何度も泣き笑いでした。
私たち家族をてんてこまいさせていたヤンチャな愛犬が、今では大人しい老犬になってしまった。
別れの日がそう遠くないことは、分かっている。
その日を思うたびに、たまらない気持ちになる。
白っぽくなった柔らかい毛を撫でながら、ふと考える。
でも、その寂しさを感じるために私たちが出会った訳では、ないはずなんだ。
笑いあった日々の中に、なぐさめあった日々の中に、いつもあなたの笑顔があった。それが私の生活だった。
あなたの存在が、私に笑顔をもたらす。
私のその笑顔が、あなたを幸せな気持ちにさせる。
この先もずっと、それは変わらないよね。
「明日も君が笑ってくれるのなら、ぼくの命には意味があったと思うんだ。」
この本からそんな声が聞こえた、気がした。
いま、かなしんでいるあなたへ
この本を贈ります。
遅くなってしまって、ごめん。
どうか、気持ちがどうにか落ちついてから、
扉を開いてください。
また、もっと、泣かせたいんじゃないよ。
わかってくれるといいな。
いっしょに想い出ばなしをして、
笑いあいたいです。ではね。
#ねがいごと #NetGalleyJP
もう泣くしかないじゃない、こんな優しい別れなら!
でもそれは悲しいだけの涙ではなくて、愛し愛されていたことへの感謝の涙なのでしょう
あさのさんの優しい文と、そのださんの優しい絵が
本当にピッタリで、これじゃなきゃダメだったんだと思わせてくれます
ペットではなく、大切な家族という位置付けが当たり前になっている昨今ですが
命の時間の差は変えられないもの
その限られた時間が終わる時、悲しいだけでなく
相手の笑った顔を思いながら終えられるなら、きっと幸せな生だったのでしょう
私もそんな風に思いたいし、大切な家族に思っていてもらいたいなぁ
過去も今も未来もずっと、大切な家族をぎゅって抱きしめたくなる優しい絵本でした
もう声もうまく出せないネコのミィ。自分は死んでいくんだとわかっているけれども、長い時間を一緒に過ごしてきた飼い主のサキちゃんのことが気がかり。最期のときがきたらかなう、たった1つの願いごとをサキちゃんのために使おうと、思いをめぐらせます。
感動の最後のページは目から涙がこぼれそうになりました。
「さよならのときがきたら、だれでもたったひとつだけねがいごとができる」。自分にその時が来たと悟った、ねこのミィは、飼い主のサキちゃんがにっこり笑ってくれるねがいごとがしたいと考え、サキちゃんに拾われたこねこの時からのことを思いめぐらす。そして、ミィがねがったのは……。
いとしいひととのお別れは、それまで、なにげなく過ごしてきた、楽しい一瞬一瞬がおしまいになるとき。
ミィがサキちゃんとの日々を思いおこすページでは、ミィが愛くるしくて、抱きしめたくなるほど。文はミィが語っているけれど、絵ではサキちゃんが思い起こしているような、さらには、読んでいる私がミィとの楽しい時を思い出したような気がしてくる。
だからミィがいなくなるのは、とても寂しい。
悲しいラスト。でも……ミィのねがいごとが、サキちゃんにとどいたみたい!
死という別れの悲しみを、そっと包みこんでくれる絵本。
たった17ページにやどるせいめい
ねこのミィがみつけた最後のねがいごとに涙があふれました。
あわい色の絵から、ねこのミィと女の子のサキちゃんがくらした生活の表情がのぞくたびにギュッと切ない気持ちになりました。
たった17ページだが、そこに宿るのは生命のきおく。
さいごに見せたサキちゃんの顔にあんしんしました。
ねこのミィはサキちゃんの中で生きていたからです。
自分がいなくなっても、大好きな人がこの先ずっとずっと笑顔でいられるようにと、さいごの時に願えること。それはとても幸せな人生だったことの証なのだと思う。小学生の時にさよならをした「てったくん」はそう思ってくれたかな。幸せだったと思ってくれたかな。天国でも元気で過ごしてるのかな。思い出して、胸がぎゅっとなった。「あなたの笑顔がわたしの幸せだよ」そう思いあえるものに出会えた奇跡がここにある。「死」という哀しみを通して、愛と優しさ、そしてあたたかさを教えてくれる物語。大人にも子供にも読んでもらいたい。
そのださんの描かれる愛情あふれる猫のミィとサキちゃん。
あさのさんのとてもやさしい文章でホンワカと包まれています。
ミィがサキちゃんの成長を見守り続け、ともに笑い成長し 今はサキちゃんがミィを笑顔で見守る時。
ミィの願いが最期に一つだけ叶うとしたらと…ミィは願い事は何にしようと思いめぐらせます。
別れは切ないけど、心のどこかに明るい灯がポッとと灯されたような温かい作品でした。