
サーカスが燃えた
佐々木譲・文 中島梨絵・絵
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刊行日 2020/06/15 | 掲載終了日 2020/06/15
ハッシュタグ:#サーカスが燃えた #NetGalleyJP
内容紹介
毎年夏にやってくる、楽しみな町のサーカス。
父娘(おやこ)のわくわくばかりの夢時間。
と、どこからかけむりがにおってきて……。
ぼくが子どものころ、6月になると札幌にはサーカスがやってきた――佐々木譲
【内容紹介】
警察小説の第一人者・佐々木譲、初の絵本!
「サーカスがくる、やってくる まちのひろばにはこの夏も サーカスがくる、やってくる」
著者が少年期に、札幌で実際に体験したことに基づいて書かれた童話です。
8歳の女の子が、お父さんと行ったサーカスの愉(たの)しい光景を、リズムに乗せて語ります。自然と音楽が聴こえてくるような、臨場感と詩情にあふれています。
サーカスのわくわくした期待感が、思いもかけないことに巻き込まれて消えてしまう悲しみを通じて、少女が大人になっていく様が描かれ、“楽しさ”の一方で、選びぬかれた言葉から立ち上る“哀切さ”は、まさしく「サーカス」に感じる一片の寂しさと共鳴します。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784758413527 |
本体価格 | ¥0 (JPY) |
NetGalley会員レビュー

佐々木譲の絵本ということで、とても興味があった。サーカスを見に行く気持ちの高ぶりがリズミカルな文章で語られていく。てんてんてけてけてんてんてん、まるで小太鼓にリズムを取られているように、文字が飛び込んでくる。そして、中島梨絵の描く絵が、少女の気持ちの躍動を具現化したように、とても楽しげだ。しかし、事件は起きる。中盤から結末への変調が少女の成長を描き切っっている、さすが佐々木譲だ。絵本であるが、年小の子供だけでなく、大人まで楽しめる良い作品だ。

最近、一般書の作家さんの絵本が増えている。「警察小説の第一人者・佐々木譲、初の絵本」ということで、一体どんな絵本なのだろう?と読んでみた。
佐々木さん、初読みだが、ドラマは沢山観ていた。
サーカス、火事、子どもの成長。あまりつながらないワードから絵本を創り出すとは面白い。
すべての文章が音数とリズムにこだわり、歌っているような、はずんでいるような感じ。
リアルの話らしいのに、ファンタジックな世界だった。
中島梨絵さんの絵はとても美しく、見とれてしまう。手だけのシーンが印象的だった。
#NetGalleyJP

「砂の街路樹」の佐々木譲さんが文章の絵本!?と読みましたが、これは…これは凄い。
繊細なのに、大胆さもある淡い色合いが美しい中島梨絵さんの絵に合わせられたリズミカルな文章は、息をつめるほどの臨場感を味わえます。危ない、どうなる、助かるの皆。ハラハラしながら読んだ後の締めくくりが、また、大人。大人なんです。子どもを子ども扱いしない、大人にすら真摯に投げかけられているこのラストはなかなか味わえないのではないでしょうか。