星のなる木
くすのきしげのり 作/田村セツコ 絵
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刊行日 2020/04/08 | 掲載終了日 2020/09/10
ハッシュタグ:#星のなる木 #NetGalleyJP
内容紹介
ひとりぼっちのリンが見つけた七色に輝く種。
次の日、種は小さな芽を出し、ひと月もするととなりの村からでも見える大木になりました。
木は七色の花を咲かせ、リンの村には、花を見ようとたくさんの人が集まりました。
村の人びとは、お金儲けのことばかりを考えるようになりました。
わたしが拾ったのは、不幸の種だったなんて・・・
欲をかいた大金持ちに訪れた結末とは!?
「豊かさ」とは何か?
100タイトルを超える児童文学作品が国内外で広く読まれている著者が、あなたの未来へ贈る絵本。
おすすめコメント
■著者より
これは、私自身への問いでもありました。自らの人生を俯瞰し、来し方を辿るとき、それは、これからの人生の行く先、未来について考えることを促します。
この「あなたの未来へ贈る5つの物語」には、風が吹いています。
どうか、物語を渡る風にふかれながら、5つの物語をお楽しみください。
海の見える丘 ー「幸せ」は 自分が決める
少年の太鼓 ー「希望」は 伝えられる
星のなる木 ー「豊かさ」とは 何か
のら猫のかみさま ー「優しさ」は 受け継がれていく
あたたかい木 ー「生き方」が 人生になる
販促プラン
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それぞれの絵本の帯についている応募券5枚すべてをお送りいただいた方全員に、もれなく、くすのき先生の直筆のサイン入り色紙をプレゼントいたします。
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※詳しくは、絵本の帯をご覧くださいませ。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784892945984 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
くすのきしげのりさんといえば『おこだでませんように』のイメージが強かったので、かわいらしいイラストがつくとだいぶ印象が変わってびっくりしました。
種は種の時点ではどう育つかは確実には分からないから気にもなるし、育ったものに驚かされることもある。
最初はトトロのメイの気分で読んでいたので、展開にもびっくり。
ジャックと豆の木のような感じで始まる「星のなる木」のお話。ずっと以前に真実の木だったか幸福の木だったかをいただいて枯らしてしまったことを思い出してしまいました。
リンと木と大金持ちや村の人々との顛末が、なんだか過去や今の世界の状況を見つめなおせって言ってるようですね。
なつかしい田村セツコさんのふわっとした絵になごまされます。みどりいろが素敵です!
#星のなる木
#くすのきしげのり
#ジャックの豆の木 を連想するような物語になっていました。
星の種を巻いたら
次の日になると天まで届くような木になっていました。
続きがすごく木になる内容でした笑
#気になる
#木になる
#星の種
久しぶりに田村先生のイラストを堪能いたしました!
かわいい!
超かわいい!
もうそれだけで五つ星です!
お金持ちのおじさんもかわいいし、なんだろう、この水彩絵の具と色鉛筆で
かわいらしく描く世界が好きです。
そして、七つの大罪ではないけれど、あまりガツガツするのはよくないなと思いました。
人の欲には制限がない。
絵がとても可愛らしいので、微笑ましいお話かと思いきや、、、目の前の欲に溺れてしまう大人の傲慢さを描いた風刺的な絵本でした。当たり前と感じてしまう日常にこそ幸せがあると気づかせてくれる絵本だと思います。個人的にファンである田村セツコさんの絵がとっても可愛くて癒されました。
利便性にばかり目がくらみ、いざそれが崩れてしまった時に
もう戻ることができないところまで来てしまっていたという今のこの状況に、
私は、今まで人間が必死で追い求めていたのは物質的豊かさで
それを追求するあまり、忘れてしまったもう一つの「心の豊かさ」を思い出すよう、
何か目には見えない大きな力が働いているように感じている。
本書には、リンが育てた星のなる木を巡る人々の一連の騒動や、
彼らを見ているリンの想いを通して、
そういった「本当の豊かさとはいったい何なのか」
という問いかけについての答えが優しく描かれている。
まるでこれからの自分たちへの予言の書みたいだった。
私自身の生活様式も変わり、家でじっとしている時に
優しくて懐かしいイラストにひかれて読んだが、
せめて気持ちはこうあるべきだよと優しく諭された気がして、
なんだかほっとした。読んでよかった。
物語の彼らは原点に立ち返ることを選んだ。
果たして私たちはどうするのだろうか。
書町
この絵本は、何よりも絵がとても好きでした。
服にはハギレかなにかの貼り絵がしてあって、優しい水彩やクレヨン画ともマッチしていてとても素敵でした。とても色鮮やかでおしゃれな感じがしました。
お話も、とてもよくできていて教訓のようなことも感じました。
「5つの風の絵ものがたり」のうち
「海の見える丘」「少年の太鼓」「あたたかい木」を図書館で読んだ。
どれも心がふるえる作品だった。
こちらで、発行されたばかりの「星のなる木」と
出会えて、うれしかった。
田村セツコさんの絵が懐かしい。
カラフルで、かわいらしい絵が楽しく、
明るい気分で読み始めたが、
思いがけず、重い話だった。
偶然に見つけたタネのようなもの。
育ててみると、見事な木が育った。
しかし、その見事さが素朴な村人たちを
狂わせていく……。
絵がかわいらしい分、欲の恐ろしさ、
人間の愚かさが際立つようだ。
最後に、大金持ちはどうなったのだろう。
どこか遠いところへ飛ばされて
過ちに気づいて、生き直していたらいいのに……。
タイトル、表紙からは、想像できない
考えさせられる作品だった。
#星のなる木 #NetGalleyJP
かわいいさし絵のある短いお話。私たちの身の回りにある時突然現れたものが、もたらすよいことと悪いこと。でもそれを決めるのは人の心そのものなのです。種をまいたことがよかったのか悪かったのか、リンはいったいどうしたらよかったのでしょう。むずかしいけどやさしいおはなしでした。
ある日、ふしぎなタネを拾ったリンちゃん。そのタネをお庭に植えると、みるみるうちに芽が生え、大きな木になり、七色の花を咲かせました。ところが、その花を見た町の人たちに良くない変化が起こります。一方、リンちゃんは、ある思いを胸に秘めていました。花が枯れ、実がつきましたが、リンちゃんの心は変わりません 。大金持ちに、木を売ってほしいと言われても、売ろうとせず、ただひたすらひとつのことを願うばかり。リンちゃんの心の優しさが、そのまま色になったような、やさしい色づかいの絵本でした。
虹色の種から芽吹いたまばゆい生命は、手が届きそうで届かないキラキラ星のよう。
神々しく美しいものに、人間は我を忘れてしまうものだ。純粋な好奇心で種をまいた少女がいる一方で、あわよくばご利益に預かろうとするいやしい大金持ちもいる。
“あなたはどちら側”の人間ですか、星になる木がわたしに問いかける。
星のなる木 くすのき しげのり
絵がきれい。見ているだけでも癒される。この星のなる木は、本当に不幸のなる木なのか。それは、その人たちの強欲が招いてことなのではないかとおもっしてまう。欲望には際限がなく、この作中の金持ちのようになったら、もう、それは意味がない。
ひとりぼっちのリンが七色の種を見つける。
それを蒔くと、大きく育ち、大きな木になる。
赤、青、黄色など七色の花が咲き、それを見物する人が集まるので、村の人たちは、そこでお金もうけをするようになり、自分の畑を耕さなくなる。
木に目をつけた大金持ちが自分に売るように言うか、リンは承知しない。
木が枯れてしまうことを願うばかりのリン。
しかし花がしおれても、今度はそれが七色の実となって、ますます人々を熱狂させてしまう。
大金持ちも手段を選ばず、木を手に入れようとするが~
豊かさを考えるとのことだが、人の欲望の飽くなきことが浮き彫りにされてなんとも情けなくなる。
木は枯れ、元の村に戻るが、なんともそれだけではすまない気持ちになる。
リンはたった一人で暮らす女の子ですが、村の人たちが自分の娘のように大切にしてくれるので寂しくありません。ある日、庭で輝く種を見つけたリンは、すてきな花が咲くかもしれないと胸を躍らせて種を植えます。不思議な種はたった十日で屋根より高く立派な木になり、ぐんぐんと伸び続けていきます。そして、思い描いていたよりも素晴らしい色とりどりの花が咲き誇ります。ところが、その花はリンの心を幸せに満たすより早く、村の大人たちを見物客目当ての金儲けへと煽り立ててしまいます。協力して農作業をして暮らしてきた村の人たちが、商売敵になって殺気立つ様子は、リンにとって不幸そのものです。不幸の種の花が枯れることを願うリンですが、枯れた花は輝く星が実り、ますます星の木の評判は大きくなります。大人たちの身勝手な思い込みや、星を手に入れようとする大金持ちの欲望も大きく膨らみ、混乱していく様子は、町おこしに躍起になっているあちこちで身近で起こっていることかもしれません。美しい花が咲くことは何も悪いことではないのに、なぜこんな不幸が引き起こされたのでしょうか。
豊かに生きるとは何か、間違った判断をしてしまった後、心にとどめておくことは何か、心にずっとひっかかる問いを投げかけるお話しです。