少年の太鼓

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刊行日 2019/12/10 | 掲載終了日 2020/09/10

ハッシュタグ:#少年の太鼓 #NetGalleyJP


内容紹介

タッタタン タッタタン

タン タッタタッタタン・・・・・・

大きな戦で両親を亡くした少年と弟。悲しみの中で二人の兄弟がたたき続けた太鼓の音は、いつしか人々の心を変えていきました。

「希望」は伝えられる!

100タイトルを超える児童文学作品が国内外で広く読まれている著者が、あなたの未来へ贈る絵本。


タッタタン タッタタン

タン タッタタッタタン・・・・・・

大きな戦で両親を亡くした少年と弟。悲しみの中で二人の兄弟がたたき続けた太鼓の音は、いつしか人々の心を変えていきました。

「希望」は伝えられる!

100タイトルを超える児童文学作品が国内外で広く読まれている著者が、あなたの未来へ贈る絵本。



おすすめコメント

■著者より

これは、私自身への問いでもありました。自らの人生を俯瞰し、来し方を辿るとき、それは、これからの人生の行く先、未来について考えることを促します。 

この「あなたの未来へ贈る5つの物語」には、風が吹いています。

どうか、物語を渡る風にふかれながら、5つの物語をお楽しみください。

海の見える丘   ー「幸せ」は 自分が決める 

少年の太鼓    ー「希望」は 伝えられる

星のなる木    ー「豊かさ」とは 何か

のら猫のかみさま ー「優しさ」は 受け継がれていく

あたたかい木   ー「生き方」が 人生になる

■著者より

これは、私自身への問いでもありました。自らの人生を俯瞰し、来し方を辿るとき、それは、これからの人生の行く先、未来について考えることを促します。 

この「あなたの未来へ贈る5つの物語」には、風が吹いています。

どうか、物語を渡る風にふかれながら、5つの物語をお楽しみください。

海の見える丘   ー「幸せ」は 自分が決める 

少年の太鼓    ー「希望」は 伝えられる

星...


販促プラン

【レビューコンテスト】

本作品にレビューをご投稿頂いた方の中から、くすのき先生と篠崎三朗さんの審査により、3名に「サイン本」「くすのき先生の直筆のサイン入り色紙」をプレゼント!

締切:2020年7月10日投稿分まで

※応募期間終了後、当選された方のネットギャリー登録メールアドレスへ、当選メールをお送りします。メールアドレスを開示設定行なっている方がプレゼント対象となります。


【おうち時間応援キャンペーン with くすのきしげのり 】 

おうち時間はくすのきしげのり先生の作品を読もう!

本キャンペーン中、対象作品のどれか1冊でもレビューをご投稿頂いた方に、 

絵本も入る「恐竜エコバッグ(デザイン:恐竜画家CANさん)」をプレゼント!

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2020年5月11日~7月10日 

※エコバッグの数に限りがございます。

無くなり次第この期間内に終了する可能性がございます。 その際はこちらで告知致しますので予めご了承くださいませ。 

【注意事項】

・本キャンペーン作品に、既にレビューをご投稿済みの場合は、それ以外の作品にレビューをご投稿ください。

・複数の作品にレビューをご投稿頂いた場合でも、お一人様1枚限りのプレゼントとなります。

・キャンペーン終了後、対象者の方へメールで送付先等の確認メールをお送りいたしますので、NetGalley登録メールアドレスの開示設定を行なっている方が対象となります。

・発送の都合上、国内在住の方が対象となります。

みなさま、ふるってご参加くださいませ!



【読者プレゼント】

好評発売中の短編集『海の見える丘』 『5つの風の絵ものがたり』の絵本5作品をお買い上げいただきました方へ

①個人の読者のお名前入りサイン色紙プレゼント

それぞれの絵本の帯についている応募券5枚すべてをお送りいただいた方全員に、もれなく、くすのき先生の直筆のサイン入り色紙をプレゼントいたします。

②学校・施設のお名前入りサイン色紙プレゼント

それぞれの絵本の帯についている応募券5枚すべて、または、5冊セットのセットケースに付いている応募券をお送りいただいた方全員に、もれなく、くすのき先生の直筆のサイン入り色紙をプレゼン トいたします。

※詳しくは、絵本の帯をご覧くださいませ。

【レビューコンテスト】

本作品にレビューをご投稿頂いた方の中から、くすのき先生と篠崎三朗さんの審査により、3名に「サイン本」「くすのき先生の直筆のサイン入り色紙」をプレゼント!

締切:2020年7月10日投稿分まで

※応募期間終了後、当選された方のネットギャリー登録メールアドレスへ、当選メールをお送りします。メールアドレスを開示設定行なっている方がプレゼント対象となります。


【おうち時...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784892945977
本体価格 ¥1,400 (JPY)

NetGalley会員レビュー

戦争で痛めつけられた村で2人きりになった兄弟。泣く弟のために兄がたたく太鼓の音が聞こえてくるような絵本です。太鼓の音に励まされて再び立ち上がる人々の姿がくすのきしげのりさんらしい温かい言葉で描かれています。

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#少年の太鼓
#くすのきしげのり

戦で畑が燃やされ、滅茶苦茶な毎日を過ごす。

少年の弟はよく泣き、それを励ましながら生きている少年。

ある日、太鼓と巡りあいます。

その太鼓はみんなを幸せにする太鼓でした、、 という感じです。

#少年
#弟
#戦
#泣く泣く

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少年は太鼓を鳴らす。
その音は、少年の内に鼓動する希望の音である。
 
戦で両親を失い、弟と二人きりで荒地となったかつての畑を耕す日々。
ある日、絶望に耐えきれなくなった少年は両親から贈られた太鼓を鳴らしてみるのだが…という物語。
 
落ち込む日には励ましの、嬉しい日には喜びの言葉で答えてくれているかの様に、太鼓の音は父母との思い出を呼び起こし、少年の心は次第に満たされていく。

誰かに愛されて大切にされた記憶は、どんなに些細な何気ないものでも希望の種になる。
例え絶望でそれが枯れ果てたとしても、必ず再び芽吹き、困難に立ち向かう勇気の葉を繁らせる。
戦禍や貧困に限らず、「明日」という未来に希望を持てない子ども達に対し、私たち大人がすべき事。
それは、生きる道筋をすり込むのではなく、その道を照らす存在になること。

この「少年の太鼓」になることだ。

いつか、誰かが鳴らすその音は、必ず希望という名の種を撒くことだろう。

#書町レビュー

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つらい気持ちに明るい音は、なにか心をはずませるような
そんな魔力があるような気がします。
音楽って本当にいいものです。
たとえそれが太鼓ひとつの音だけであっても。

お父さんとお母さんのいない生活は、
この世で一番つらくてさみしいことだと思います。
でも、この太鼓があれば。

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人間は忘れてしまう生き物だ。
どんなに楽しくて嬉しかったことも、ずっと覚えておきたくてもできない生き物だ。
だから人は、その思い出たちを大切にしまっておいて、
いつでも思い出せるようにしておくのだと思う。

大災害や戦争、今世界中を襲う見えない敵のことを考えては途方に暮れて絶望して、
俯いて膝を折っても生きていかねばならない時、
私たちの手を引き背中を押すのは思い出と音楽だ。
この物語の少年にとってそれは太鼓だった。
もう会えなくなってしまった両親と唯一出会える場所で、
そこで奏でた太鼓の音色は、タンタンと彼らの手を引いた。

とても月並みな言葉だけれど、真心と切実な思いを乗せた音楽は世界を救うと思う。
今だって私たちは確かに音楽に傷ついた心を癒してもらい、希望を貰っている。
それはきっと、誰の心の中にもある思いの欠片が音符になって、
1つの大きな音楽を作っているからだ。

太鼓の音が聞こえてきそうな絵本。
読後は、歌でも歌ってみようかな、なんていう明るい気分になりました。

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太鼓の音でみんなを癒すハートフルな絵本。
よく読み聞かせをするのですが、こういう絵本ってわりと子供たちのウケがいいです。
劇的な展開になってわーっとするものも楽しいのですが、こういった優しいお話もみんな大好きです。
絵の感じがほかの絵本とは違っていてなんだかモンゴルっぽい国を思い浮かべながら読みました。

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あなたも一緒に鳴らしてみよう。
希望の音が聞こえたら。

親を亡くし、毎晩泣き暮らしていた兄弟が家の中で見つけたのは、かつて父が作ってくれた小さな太鼓だった。
弟を励ますために鳴らしたはずの太鼓の音は、やがて少年の思惑を超えて周りの人にも伝わっていく。

太鼓は、誰でも簡単に同じ音とリズムを刻むことができる手軽な打楽器だ。
誰が叩いたってそれほど違いはない。

なのにどうしてだろう。
少年が叩く太鼓の音は全く違って聞こえたのだ。

悲しみにくれる人には励ましの音色を。
不安に苛まれている人には前向きな音色を。
怒っている人には、優しい音色を。
誰が叩いたって同じはずの太鼓が、
誰かを本気で思う時、その音色は確かに変わっていたのだ。

誰かが誰かを思いながら太鼓を叩く音は、
こんなにも違う!
音に乗せて気持ちを伝え合えば、
きっと世界中が幸せな笑顔で溢れかえるはず。

タッタタン タッタタン
さあ、私たちも太鼓を叩こう!

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少年の太鼓 くすのき しげのり

人は音楽によって癒されるものである。太鼓をたたくということだけなのに、少年たちは町の人たちをどんどん癒していった。生きるという行為の中に、音楽は必要である。音を楽しむと書いて音楽なのである。生きるとは、そういうことなのである。

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なんとも切なく、そしてたくましい物語です。
親をなくし、庇護をなくして、ふたりきりで生き残ってしまった兄弟。
哀しみと絶望で、どん底まで泣きあかしたあと、
ふたりは両親から贈られた太鼓の音で、生きる元気を取り戻していきます。
一番下まで行ったら、あとは上がるしかない。人間の本能ですよね。

人はもともと、生きるように作られている。
それを鼓舞する太鼓の調子に、読む側もいっしょに救われます。
太鼓がもたらす現象を、何度も重ねて書き重ねる作家の筆致が、
輝く色で彩られて世界を広げています。

戦争を考える絵本の一冊として、大人にも読んでほしい本です。

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大きな戦争で町は焼かれ、両親を亡くして弟と2人きりになった少年は、毎日必死に働くが、辛くて挫けそうになってしまう。そんな時、家にある太鼓を手に取りますが…というお話。
 まず、戦争で全てを奪われた少年たちの気持ちを思うと、胸が張り裂けそうでした。
 そして辛くて寂しくて泣いていた少年たちが、最後には自分たちの力でどんどんと明るく強く成長していくところが心に響きました。
 なぜなら少年たちが、自らを何とか励まして悲しみを乗り越える姿から、仕事で理不尽な目にあって辛くて眠れない夜を何度も過ごしている私自身が、そんな現実に立ち向かわねばと奮い立つ力をもらえたからです。
 辛いことがあって落ち込んでいる方や、あと一歩ふんばりたいけれど、力が出ない「背中を押してほしい」そんな大人の方におすすめしたいです。少年たちがきっと励まし応援してくれる。

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戦争で何もかも失い孤独を感じながらも懸命に生きる少年が、部屋に残された太鼓を手にすると不思議なことが起こるというお話。

少年たちは悲惨な境遇にめげることなく太鼓を鳴らし続け、世界中の人々は彼らの太鼓に勇気づけられた。
彼らが奏でる太鼓の音色は、どんな音がしたのだろうか。きっと、暗くて悲しい感じではなく、人々に生きる勇気を与えてくれるような素敵な音色だったのだろう。

しかし、最後まで読み終えても、わたしは少年の太鼓の音色が人々を明るい気持ちにさせた理由が分からなかった。そこで、試しに子どもに読み聞かせながら何度も何度も声を出して読んでみた。

そうすると、子どもたちはクスクス笑っていて、わたしもなんだか明るい気持ちになれた。なぜなのか理由を説明できないけれど、太鼓のリズムに合わせて口ずさむことで心がとても軽くなった。それはきっと、音が心を豊かにしてくれるような不思議なちからを持っているからなのかもしれない。
この物語を読む時は、ぜひ声を出して読むのをオススメしたい。

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両親を亡くした兄弟が、両親が残した太鼓を通して村に笑顔を振りまき、平和をもたらし、力強く生きていく姿は読んでいてとても感動しました。最初は泣いてばっかりいた兄弟を成長させたものは何だったのか、彼らは太鼓にどのような思いを持っていたのか、本の中には描かれていない兄弟の心情も想像力を働かせながら読んでいけると良いと思います。

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大きな戦の後、少年と弟(6歳)は二人っきりで暮らしている。(父母を亡くしたのだろうけれども、そうは書かれていない。)
弟は夜になるとひとしきり泣いてから眠りにつく。
その後、少年も同じように泣いてから眠りにつく。
そこで、手元に残された数少ない思い出の品である太鼓をたたくことにする。
この太鼓は少年の10歳の誕生日に父が木をくりぬいて作ってくれたものなのだ。母にはたたき方を習った。

その太鼓の音は父母の声を思い起こさせ、二人の心を癒し、笑顔になる。そして次々にその癒しの輪は広がっていき、となりの村に、戦をしていた兵士にも届く。みな太鼓の音を聞くと、とても素敵な気分になり、戦うことをやめる。

どこの国ともつかぬ衣装の二人の少年のつらい悲しい時間から、幸せを感じられるまでになるお話。絵の暖かさが物語に合っていて、太鼓の音を想像させる。

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