やねうらべやのおばけ
しおたにまみこ/作
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刊行日 2020/05/12 | 掲載終了日 2020/12/27
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内容紹介
<内容紹介>
もうずっとながいこと、古い家の屋根裏部屋でひとりでくらしてきたおばけがいました。おばけは体を小さくすることも、ガラスのように透き通って見えなくなることもできます。もちろん飛ぶことだって!
でも、屋根裏部屋の外に出るのは少し怖くて、ほとんど外に出たことがありませんでした。
ある夜、大きな月がとってもきれいだったので、おばけは思わず外へ飛び出して家のまわりを一周分だけ、夜空を飛んでみました。すると、次の日から、この家に住む小さな女の子が屋根裏部屋にやってくるようになったのです。
おばけは、せっかく自分一人で居心地が良かった部屋なのに、とごきげんななめです。女の子がこなくなるように、みえなくなってつついてみたり、紙袋をかぶって飛んでみたり、おばけならではの技であれこれと女の子を怖がらせようとするのですが……。
木炭鉛筆で緻密に描かれた絵本です。
出版社からの備考・コメント
ここに掲載している作品データは校了前のものです。刊行された作品と仕様などが変更になっている場合もございますことをご了承下さい。
【掲載したデータの仕様について】
この作品は緻密に細部まで描きこまれた絵を楽しんでいただくため
単ページではなく見開きの形でデータを作成してあります。
【ご注意下さい】
ここに掲載している作品データは校了前のものです。刊行された作品と仕様などが変更になっている場合もございますことをご了承下さい。
【掲載したデータの仕様について】
この作品は緻密に細部まで描きこまれた絵を楽しんでいただくため
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おすすめコメント
<著者紹介>
しおたにまみこ
1987年千葉生まれ。 女子美術大学工芸学科陶コース卒業。 アニメーションの背景画などを手がける背景美術制作会社でのしごとを経て、絵本制作をはじめる。作品「やねうらおばけ」で第15回ピンポイント絵本コンペ優秀賞受賞。
デビュー作『そらからきたこいし』(偕成社)で、第11回MOE絵本屋さん大賞新人賞2位を受賞。
<編集者より>
しおたにまみこさんが絵本コンペに応募した作品「やねうらおばけ」を、途中『そらからきたこいし』(偕成社)をつくりあげながら、5年かけて大幅に改稿した作品です。絵はすべて新たな書き下ろしです。
小さな女の子の着ているパジャマのはみ出し具合など、「そうそう、こうなる!」と言いたいくらいのリアリティある描写力で、おばけもほんとにさわれそうです。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784033500102 |
本体価格 | ¥1,200 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
楽しくてわくわくするような想像を広げられるおばけと女の子の出逢いのお話です。 快適な一人の世界を悠々と暮らす屋根裏部屋に女の子が毎日来るようになり邪魔されたくなくて、どうしたら怖がってくれるのかな?と試行錯誤するようすがかわいい。おばけの気持ちの揺れそして新しい扉を開け世界を広げられて心弾むようすがとても素敵なえほんです。
絵がすごく優しくって、ホラーな感じなのに、ほんわりしていて
気づくと、次はどんな風にして脅かそうとするのかなって
おばけ目線になっていき
でも、女の子は怖がらない
そう、おばけが怖いは大人の価値観だった
そういうのを気づかされる
丁寧に丁寧に描かれた絵にまず惹き込まれます。気ままにすごすおばけの一つ一つの仕草、行動が可愛らしくて、おばけなのにほんわかと優しい気持ちになりました。自分の大好きな場所を守りたいのだけど女の子との約束が楽しみでもあるのは、他者との交流の楽しさを初めて知ったからでしょう。翌日、女の子の部屋を訪れるおばけの表情にワクワクが溢れているように見えました。
モノトーンの絵が、闇夜に浮かぶ家と月と小さなオバケを描き出す。暗いトーンで描かれる屋根裏部屋は怖さがあるけれど、そこに登場するオバケはどこかユーモラスで可愛い。人気のない屋根裏部屋に住む小さなオバケはいつも一人。外の世界に興味はあるけれど、恐れてもいるのだ。そんなオバケの世界に小さな女の子がやってきた。戸惑いながらも、少しずつ距離を縮めていく二人。オバケって案外寂しがり屋なのかもね。
屋根裏部屋が快適で誰にもその場所に来て欲しくないちょっと内気なおばけ。
ある時、その家に住む女の子がくるようになって、なんとか来ないようにと怖がらせてみるものの上手くいかず、最後の取引は、屋根裏部屋に来ないかわりに女の子のとこに行くというもの。
その取引が楽しみに変わるなんて、可愛らしいおばけ。
この後、女の子と友情が芽生えたりするのかな?
怖がらせる努力をするのも、おばけのイメージがなんだか可愛くなって、愛おしくなりました。
娘が、おばけ怖い、って言った時に聞かせてあげたいお話でした。
屋根裏、おばけ、不思議な出来事……子供の頃の夢が詰まった1冊でした!
絵本や小説で屋根裏部屋出てくる度、ウチにもあったらいいのにと思ったものです。普段の生活から切り離された特別な空間。そこにはきっといつもとは違う世界とつながっているかもしれない。そう思わせる不思議な魅力があります。
本書では屋根裏に住み着いた小さなおばけが主人公。おばけのくせに怖がりで、屋根裏部屋で気ままに暮らしています。その家の女の子がやってくるようになって落ち着いて暮らせません。そこで女の子を脅かして屋根裏にこないようにしようとするのですが……。
おばけの奮闘ぶりが可愛くて、私も小さいおばけに驚かされたい! と思いました。
緻密な鉛筆画もこの絵本の世界を深めています。読んでもよし、鑑賞してもよし。贈り物にしても喜ばれそうですね。
まずタイトルに惹かれた。やねうらべや、ってだけでも、怖いと不思議が入り混じってワクワクする。そしてそこに住み着いてるおばけは、マシュマロみたいなのに足がある!すごく可愛い‼︎一体どんなイタズラをするんだろうと思ったら、実は…⁈作者・しおたにまみこさんは、怖いもの見たさや不思議を知りたいと思う気持ち、また臆病や躊躇など、子どもの気持ちを子ども目線で真っ直ぐに描く。そして作者ならではの、木炭鉛筆による細密画が、ストーリーのリアルとファンタジーを非常に豊かに表現していて、見応えあり!大人にもおすすめの絵本です。
自分だけ、という世界でそれなりに満足していたやねうらべやのおばけ。
他に脅かされない安定感を、幸せと思っていた日々と、女の子が入ることで脅かされたと感じ、おばけならではの作戦に出ます。しかし.....
全ては自分の心のあり方で、同じ物事の見え方が変わっていくのだと気づかせてくれる、素敵な一冊。
友達が出来る瞬間ってこんな感じだ。何がきっかけだったか思い出せないくらい自然に、いつの間にかできる。
一歩踏み出せば今までと違う日常があるのかもしれない。でもそれって面倒でちょっと怖い。
だから居心地のいい場所から出たくないし、近づく人には先回りして自分から遠ざかったりする。
あーややこしい。でも人間臭くていとおしい。
おばけの気持ち、よくわかる。そう、本当は嬉しいんだってことも。
新しい出会いの戸惑いや恥じらい、ワクワクした気持ちがぎゅーっとつまったラストのページがたまらない。もっと仲良くなりたい人への贈り物にもぴったりな一冊。
待ちに待ったしおたにまみこさんの新作。
「そらからきたこいし」が大好きな三男と一緒に読みました。
やねうらべやへに対するおばけの気持ち、女の子への行動、どこか実際する子どものようなリアルな描写にドキドキしました。
黒をメインにした色調なのに柔らかなしおたにさんの絵がお話全体を暖かく包んでいます。
読み終えて布団にくるまりながら「おばけ、また明日も読もう」とくすくす笑う三男。
私もまた読みたい、実物を手に取ってまた読みたい、と思いました。
教室での読み聞かせにも早く持っていきたい。
ざわついた教室をしんと静まらせ子どもたちが息を飲んで見とれていた「そらからきたこいし」のように、きっと今作も子どもたちを楽しませてくれることだろうと思います。
発売が楽しみです。
やねうらおばけは、やねうら部屋にひとりで幸せに住んでいた。空を飛べるけれど、こわがりだから、あまり外へはでない。でも、ある日から、小さな女の子がやってくるようになり、屋根裏お化けの平穏な空間がかきみだされる。やねうらおばけは、女の子を怖がらせておいだそうとするのだが……。
何より目を引かれるのは、モノトーンに時々色をさした絵。モノトーンのふくらみのある点描が、薄暗い屋根裏部屋の空間を、見事に作り出している。侵入者の女の子と、女の子いる世界にはほんのりと色が使われて、やがて、モノトーンの世界とやわらく融合し、場面は次第に明るくなる。
拒絶していた女の子をだんだんと受け入れ、友達をつくっていく。ひとりぼっちが好きなやねうらおばけの心の機微が、そうした絵の変化からからほんわかと伝わってくる。
もうひとつ、この作品がいいなあと思ったのは、やねうらおばけと女の子の最後のおさまり方。ともだちとの時間は楽しくあたたかいし、ともだちができたら嬉しい。でも、やねうらおばけには、ひとりでいる空間が、とても大切で必要だ。その居場所をちゃんと残して、内向的な面を守っている。
ただの「ともだちをつくろう」でない、個の繊細な内側を守ってくれている作品なのだ。
やねうらべやでひとり気ままに生活していたおばけが、毎日現れる女の子を怖がらせようとして、ペースを乱されていくのが微笑ましかったです。全体的にモノトーンですが、とても優しい話でした。こんなおばけが家にいるなら、友だちになりたかったです。
古来より日本の屋根裏には何かがいた
どこからきたのだろう?
なんのためにいるのだろう?
屋根裏にはおばけがいる。
ガラスのようにすきとおることもできる。
驚かすことだってできる。
でも誰もその存在を知らない。
家に住む女の子以外は…。
特筆すべきは木炭で描かれた絵。
ガラスのようなおばけには色がない。
色があるのは光と人間のみ。
ガラスの色と光の色の交差した瞬間にホッとした。
日本には上棟式という文化がある。
子どものころに屋根裏に忍び込んで、家中で隠れんぼをした記憶が正しければ…お札があったはずだ。
あの時僕は、はじめてこの世界に色を見つけたのだと思った。
おばけの絵がなんかちょっとずんぐりむっくりしてて、怖くなくてかわいかったです。
屋根裏部屋に住んでいて、ある日入ってきた女の子をびっくりさせようとするおばけさん。
なのにちっともびっくりしてくれてなくて、ある夜女の子の部屋まで行ってけん制するおばけ。
絵は全体的に薄暗く白黒部分が多いものの細部まで丁寧に描かれていてとてもよかったです。
お話もとてもかわいらしいお話で、おばけをむやみに怖がってしまう子供に言いなって思いました。
細かく丹念に描きこまれた屋根裏部屋がステキ!
つるんとしたおばけとふっくらと柔らかそうな女の子の対比も良い。2人はこの先、仲良くなっていくのだろうな。
ただ、この子はいつまでこのおばけを見られるのだろう。大きくなって広い世界を知ってしまったら。子どもは大人になるけどおばけは.......。そう思うとちょっと切なくなってしまうけど。
屋根裏部屋に住む内気なお化けと、その家に住む女の子。
女の子が偶然屋根裏部屋にきたところから物語が始まります。
最初は女の子が鬱陶しくて、
考え込みすぎてお饅頭みたいになっているお化けの姿が面白い。
少しずつ距離を縮めていく2人のやりとりもひたすらかわいく、
徐々にお化けの表情が楽しげに変わっていく様子にほっこり。
ラストの1ページがもう最高!2人まとめてだきしめたくなりました。
全ページモノクロのトーンは、ともすればただ怖いだけになりがちですが、
丁寧に丁寧に描かれた優しいタッチは不思議と暖かさが感じられて、
2人の間に流れる静かで穏やかな夜の一コマが見事に表現されています。
大人になるにつれて煩わしく思うことが増える他人との新しい出会いを、
ワクワクしたよね?と思い出させてくれる絵本。
誰かと出会うって、こんなに楽しい。
●「絵も、ストーリーも素敵」
いやすごく素敵
そして、ストーリーがとっても好きです
考えている描写とかが
細かく描かれているのも好きです。
ちょっと文字が読みにくいなって思ったら
地を引いて対応しているところもあるので
そういうのもいいかも
でも世界観が壊れるかな?
いや本当に、ハートフルでした。
大好きな作品です。
-ネタバレ↓
友達になってからの話も読みたいです
オバケの優雅な生活を脅かすのは、ちっちゃな女の子。オバケにとってこわーいのは静かな暮らしに勝手に入ってくるかわいい女の子なところが面白い。女の子はオバケが怖くない、仲良しになれるのはすぐだということがわかるラスト。絵もかわいくて美しい。子供にとって、怖いオバケも実はかわいい存在であるこの物語は子供達に喜ばれると思う。
点描のような温かみのある絵に惹かれました。全体に薄暗いんだけど、お化けが可愛くて『これだったら子供が見ても怖くないんじゃないかなあ、楽しく読めそう』と思いました。
5歳くらいの子供は怖いもの見たさで、お化けや妖怪に興味を持つ年頃だから、この絵本を渡すと喜びそう。怖がりそうだとお父さんやお母さんが一緒に読むといいかなと思います。
とにかくおばけがかわいい!
セクシー大根を思わせる、白くてちょっととぼけたフォルム。くりっとした目玉。とっておきの怖がらせ技も、これがまた全然怖くない。
透明になって女の子から隠れている時のふくれっ面なんかもう、ほっぺとかお腹とかツンツンしてからかいたくなる。
そんな見た目で、自分だって怖がりなくせに、一生懸命に女の子を驚かそうとする姿がたまらない。
やねうらべやにいたおばけが、女の子と友達になる話。絵がきれいで、透明になった時のおばけが本当に透明になったように描かれています。怖い話を読みたいけど、本当に怖いのはだめ、と言う子どもにおすすめしやすい絵本です。
最初は色合いのイメージから、もっとリアルでこわいお話かなと思いましたが、なんともかわいくて愉快なおばけでした。まず、「足がある!」とクスッと笑えました。
女の子に色がついていて素敵ですね。おばけの住んでいる世界とはちよっと違うのですね。この後、おばけのいる世界も女の子と遊んでいくうちに少しずつカラフルになっていくのでしょうか。
NetGalleyJPで見つけて。
しおたにさん初読み。
表紙絵がぼんやりと薄暗く、タイトルの「おばけ」と合わせて、
最近よくある「怖い絵本」だと思い、スルーしていた。
でも、何となく気になって、詳細をチェックしてみたら、
そうではないとわかった。
このおばけは、全然怖くない!(笑)
内気で、ひとりを楽しんでいる。
屋根裏にやってきた女の子を追い払おうとしても、うまく行かないぐらい。
さあ、どうなるかな?
木炭鉛筆で緻密に描かれた絵が美しい。
段々色が増えてくるのもいい。
キャラクターもかわいい♪
#やねうらべやのおばけ #NetGalleyJP
柔らかいタッチのイラストがとてもステキ。でも夜の風景は何となく神秘的で何が起こるのかわからない、そしてお話もどうなっていくのか・・・読み進めていくのが、ちょっと怖いような、何か期待してしまうようなストーリー。えっおばけのおはなし?って、こわいんじゃないかと期待しながら聞いて、ホッとしてしまうような一人でも何人かでも楽しめそうです。
ひとりでずっとすごしてきたやねうらべやのおばけ。やねうらべやはここちよいよころです。だいじなやねうらべやにやってきた女の子。女の子は何かをさがしているようです。女の子がくるとおばけのだいすきなだいすきなやねうらべやがなくなりそうで、女の子を脅かして、やねうたべやにくることを邪魔するのですがうまくいきません。いつも昼間に脅かしているので怖がらないんだ・・・。やねうらべやのおばけは夜になったらやねうらべやから出て女の子の部屋へ脅かしに行こうと決めました。やねうらべやにはこわないでほしいとお願いするやねうらべやのおばけに女の子の答えは・・・。